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女子高生の千佐にはかっこいい兄がいる。ただしニートの彼は父と喧嘩ばかりしている。千佐は学校でグループから孤立し、親しくなった友人は不登校になり同棲している相手は・・・
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ヒリヒリするような純粋さでした。薄っぺらな意味でなくて、前を向いていくことの威力を思い知らされた小説だった。間違いなく☆五つ。佐藤さんを教えてくれたリーフさん、ありがとう。
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ニイちゃんと、あたしと、及川のスローな日々。
スローモーションな及川の動作。一冊で主人公はぐんと成長するのが、なんとなく少年少女向け小説のお約束の気がするが、この主人公千佐の成長はスローモーション。成長したか? ニイちゃんは変化したけど、千佐の変化はわかりやすく描かれていない。及川が千佐の生活に加わり、またそこから及川がいなくなったことによって、変化はあったろうけど。
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前に買って読んだはずなんだけど、また買って読んでしまった
読んでも先が思い出せなくて
結論は読んでも何も残らない
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【本の内容】
柿本千佐、女子高の1年生。
22歳のニイちゃんは元不良で無職、父さんは小学校教師でクソ真面目人間、母さんはお見合いでバツイチ堅物男と結婚した専業主婦。
父さんはあたしに、修道女みたいなタイプを望んでいる。
最近、いつも動作がスローな同級生・及川周子が気になってしかたがない―。
『しゃべれどもしゃべれども』などで話題の著者による、ちょっと痛くて切ない少女たちの物語。
[ 目次 ]
[ POP ]
自分の少年少女時代に何の後悔もない人っているのだろうか。
手に入らないものが多ければつらいし、何でも持っていたとしてもそれはそれで負い目になる。
リアルタイムで悩んだり苦しんだりするのはもちろん、その年代を通り過ぎても突然過去の失態がよみがえり頭を抱えてしまうことなどない人が、もしいたらお目にかかりたい。
佐藤多佳子さんの(特にいわゆる児童文学として分類される)作品を読むといつも、過去の傷をちくちくと刺激される。
私は主人公千佐のように反抗的でもなければ遊び人グループに身を置いたこともなかったけれど、彼女が感じている焦燥感は理解できるような気がする。
何年かしたらうそみたいに楽になる時がくるのに(それがまた思い出したくない記憶となって自分を苦しめたりするわけだが)。
その感覚を鮮やかに描き出してみせる佐藤さんはすごい!
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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窓の外を見ると、五時半というのにもう暗い。十一月なんてウツの季節だ。あたしの生まれ月だ。チクショ。もうじき十六になる。(P102)
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同調圧力という言葉が感想を書くにあたって思い浮かんだ。世間一般の「幸せ」とか「正しさ」は誰かにとっては幸せかもしれないけど、誰かにとっては幸せじゃないかもしれない。これが刊行されたのは1993年。その時以上に、SNSやネットの変化で同調圧力が強まっている社会になってるはず。大人もそうだけど、中高生は特に周りの目を気にした「充実感」に囚われてるんじゃないか。社会に中指を立ててでも自分にとって大切なことって何かを大事にした方がよいよなぁとぼんやり思った。