紙の本
少し冗長
2015/05/31 19:46
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投稿者:KY - この投稿者のレビュー一覧を見る
女教師による「告白」以降は少し冗長に感じてしまった。とはいえ話としては面白いし、何冊か読んだ著者の作品の中では最も面白かった。映画も良かったです。
紙の本
自分勝手
2015/03/19 10:34
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は皆自分自身が一番可愛く、わがままで、いかに自己中心的に生き、考えるものだと、この小説を読みあらためて解りました。大人になる前の中学生なら仕方ない(犯した罪は許されないが)とも思うけど、少年Bの母親の思考回路には呆れ果てました。現実にはもっと酷い親も存在すると思いますが。このての事件は小説の中だけにしてほしいと切に願います。
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2010.5.26読了
前から興味あり、知人から借りたので一気に読みました。
出だしの話し口調が読みづらかったですが、慣れてきたら止まらなくなるほど、引き込まれました。
それぞれの立場から語る事件の詳細が悲しいほどリアル。
AIDSの描き方がやや疑問でしたがそこも敢えてなのかと。
読後感は人それぞれだと思いますが、自分としてはありでした。
映画にも期待。
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なんかもうひたすらすごかった。
友達に借りて読んだけど、サクサク読める半面ずっとドキドキもしてました。
衝撃的な結末だよって言われてたけど、いい意味でそこまで驚かなかったかな。
委員長の切なさに胸が痛くなったり、森口先生のカッコよさにグサッときたり。
映画でどんな風に演じられてるのかすごく興味がわきました。
CMでちらっと見た松さんの語り方をイメージして読んでしまったので、見に行きたいなぁ。
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読後感が悪いという噂を聞いていたのですが、私は大丈夫でしたね。
なかなか面白かったです。
加害者はもちろん被害者も被害者の家族も加害者の家族も、ほぼ全ての人が何らかの過失をどこかでおかしている。
復讐をしても悠子先生は楽にはならにだろうな。
背負って生きていくしかない。
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第6回本屋大賞受賞作。
人間の泥臭い、とっても嫌な「負」の部分を感じさせる点は『鈴木先生』を
彷彿とさせる。
事件の関係者によるモノローグの章仕立ての進行は、読み進めるに従って、
直前まで感じていた同情の念をコロリと変えさせられる。
ばっさり切り捨てる多乗化どんでん返しの末の終章には思わず「ほう」と。
著者の術中に見事に嵌ってしまった、というところだろうか。
負の連続ながらも、読後感は悪くなし。
ただ、抱えたテーマの重さをつい考えさせられてしまう。
あくまで「エンタテイメント」として割り切って読んだ方が良かったかも。
(ちょっともったいないことしたな)
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とても面白かった。数時間で一気読みした。先生の語り口調とか、好き。映画をみた今ではもう松さんの顔になってしまうけど、みないで読んだらどんな顔に思えていただろう。文章や構成の無駄がそぎ落とされて想像の余地が意外とあるので、いろいろ妄想が膨らむ。救いようがないとか色々な感想はあると思うが、この小説に関してはむしろ人間の人間らしい面をみれてよかった。それは悪い意味ではなく。
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例えば車を運転している時は鈍い歩行者に苛つき、歩行者となってみると運転手の傲慢さに怒りを覚える。
どちらが正しいのかだけでは物事は前に進まない。人間は立場によって正義があるという身勝手さがありありと書かれていた。
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いや、本屋大賞。
さすがにすごいって思った。
過保護かつヒステリックな親とか、上から目線の生意気な子どもとか出てくる本は好きじゃないんだけど、
読ませる構成でした。
松たか子、木村佳乃、好きだけど、
若すぎます。
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初ミステリー読破。
『聖職者』の語りを松さんに置き換えて読むと、映画がすごく楽しみになった。
(見たい!と思った時に見られない映画が多い…。)
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同じ事件についての告白なのに、視点が変わると微妙に見えること、
感じることが違ってくるんだなぁ・・・と。
それって当たり前なことだけど、改めて突き付けられた感じがした。
ぐいぐい読めたのは、怖いもの見たさだったのかな。
とくに先生。静かに怖い。
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そういえば、皆自分の言い分と恨み言だけで
誰一人として贖罪をしていないのでは
教師、生徒、生徒の母、生徒、生徒
それぞれの独白で描かれる事件を中心とした日々は
それぞれの視点、解釈をまじえて藪の中のようでもあり。
一人の独白を聞き終えた後に
別の人の視点、言い分、言い訳
誤解やボタンの掛け違いを知り、騙され?
一つの全体像を浮き上がらせてくるようでもある。
13歳という思春期 妙に繊細で、潔癖で、万能感にあふれ
甘えと自律の間を揺れ動き
"些細な言葉に傷ついたり、些細な出来事に影響されやすい。
そのくせ自己の確立を深く追求する。"(10ページ)
によって生み出された闇と悲劇ともとれるが
大人は確立された自己により悲劇や闇へ堕ちて
落としていく。
暗い・重い気持ちにさせられるラストだが、
それまで独白を聞き続けてきた身には
凡人の想像がつく、まとまりをつける姿で逆に清々しい。
ただ、第1章の独白の当初は生徒とのやり取りが
(教室が息を飲んで静まり返るまでだろう)
現実にこんな喋りにはならないだろうと
なんだか、コミカルに映る。
意図して、そこから惹きこんでいっているのなら
完全に術中にはまった。
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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!“特別収録”中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。
読んでいて怖くなった。
一つの事実でも見る者が変われば違う事実が浮上する。一人の人間が全てを正しく把握しているとは限らない。
人間の心の闇が怖いくらいに反映されていた。
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シングルマザーの担任教師、その愛娘の死は事故ではなく生徒に殺されたものだった。そして、担任教師はその生徒たちに対して制裁を与えたという衝撃の告白から始まる物語です。
すべて一人称なので、どこまでもが本当なのかもわからない。そして、決して後味は悪かったのですが……容赦ないラストは怖かったです。
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女性教師の告白から始まり、6つの章、5人の視点から構成させているが、それぞれがテンポの良く一気に読めてしまった。
各章ではシンプルな語りであるにも関わらず、それぞれの人格・性格などが浮き彫りにされていて見事な表現力。更に「救い」のない重みのある結末なのに、軽やかさを感じさせる文章力とくれば本屋大賞受賞も頷ける。
ストーリー的には母を慕う愛情故にダークサイドに堕ちてしまう生徒A、その犠牲となり娘を殺された憎しみからダークサイドへ堕ちた教師、そしてそれらの振り回されて悲劇に陥った人々たちの物語といったところだろうか。
まぁ、あくまで小説なのでダークサイド面での行きすぎ、やりすぎは仕方のないだろうし、それ以外でも若干異常性のあるキャラクターを許容範囲とすれば、それぞれの主張も理解できる(共感はしないが…)ものであり、現実味を帯びた事件として親子の向き合い方や少年法のあり方について考えさせられる。
…本作ではあくまで母と子供との立場で3組の親子が登場するが、同様の事件に巻き込まれた場合に父としての自分はどう振る舞うのだろうか。。。。
蛇足的なツッコミではあるが、「世直しやんちゃ先生」が癌と偽ったのは何故だろう?
これほどの方であればHIVについて正しい理解を求める啓蒙活動をしててもおかしくないと思うのだが。。。
しかも、森口先生の所業は知ってた訳だし…