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だんだん他のシリーズとの繋がりが深くなってきていて、
今まで色々なシリーズを読んでいる身としてはわくわく。
四季さんの影もちらつきつつ、ついに保呂草さん登場‥!
トリックはシンプルで、今回は動機も提示されているから
話自体は理解しやすい印象。
また、観念論的な部分が今までの4冊に比べて増えたかな、というイメージ。
海月くん・恵美ちゃん・山吹さんのシリーズと思いきや、
段々犀川先生と萌絵ちゃんがメインになってきているような‥
S&Mシリーズと比べるとだいぶ二人の関係も安定してきていて、ほほえましい。
けれど、萌絵のフラッシュバックは少し気になる‥
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動機よりトリックを重視する森ミステリィの醍醐味だと思ったのだけれど、従来よりもしっかりした動機だったのにはちょっとビックリした。正直こんな火サスみたいにきちんとした理由がある殺人であったこと自体意外だった。
これはこれで良いのかもしれないと思いつつ、詩的私的ジャックの犯人がものすごく好きな私としては動機らしくない動機を持つミステリィが一番好きなのかもしれないと思う。
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Gシリーズ全ての事件が必ずしも真賀田四季に関わる人間の手によるものではないことがこの巻でわかった。
被害者の歯が全て抜かれていた理由はわりと凡庸だったのでちょっと拍子抜けだった。
それよりも萌絵と犀川や加部谷と海月など会話シーンが非常に多かったためそちらの方に興味がそそられた。
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Gシリーズ5作目。なんか保呂草さんキター。
Gシリーズって誰が主人公なのか捉えづらいですよね。少なくとも、今作に限っては萌絵だったんだろうと思いますが。
背表紙の「西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。」って言葉かっこいいよなぁ。
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12.10.18読了。建築研究所での4人の密室殺人。保呂草や真賀田四季がじわじわと。過去に会った窃盗団と交通事故により亡くなった人の敵討の事件、のよう。自殺の考察が多々。森美学。
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Gシリーズ5作目。再読。
初期に比べると、犀川先生のお話が増えています。
忍び寄る過去の因縁。
そんな感じのお話でした。
単に真賀田四季が関わっているように見えるだけではないのが
面白いところですよね。
久々の建築ネタ。
国枝先生が珍しく饒舌(笑)
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”λに歯がない”森博嗣著 講談社文庫(注意:2010/03/26発売)
(2006/09発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:瀬川晶司(プロ棋士))
・・・密室状況で発見された四人の銃殺死体。四人とも死後に歯が抜かれ、ポケットには”λに歯がない”とのカードが入れられていた。
・・・高セキュリティの研究所ということで記録の改ざんを疑いましたが、予想外のトリックでした。
他シリーズとの関連部も多々ありますが、トリック部は本作だけでまとまっています。
また、西之園萌絵がメインということもあり、初期シリーズに近い印象も受けました。
ちょっと森作品を読んでみようという方や(解説者も森作品初見。)、久々に森作品を読んでみようという方にもおすすめかと。
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こういうの好きです。
綿密に作りだされたリアルな虚構の中に、不意に現れる情緒的、哲学的な表現。
森さんにしか描き出せない世界だと思います。
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密室で発見された歯がない4死体。
G-5。久々に建築ネタ。
今回は萌絵の死への考察が展開。四季秋から続く新テーマの部分が固められてきた。
萌絵は両極が安定してきたけれど、犀川が気になるところ。
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話自体のトリックなどはまあまあ。
それよりも、萌絵ちゃんが確実に変わってきているというか、ある意味普通の人になってきている印象を受けた。
今まで色んなことがあって、感情面で少し人とは違う思考回路を持っているイメージだったけれど、萌絵ちゃんも成長して大人になったのかなと思う。
少しさみしい気もするけど、やっぱり嬉しい気もする。
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森博嗣の死生観のまとめみたいな一作。
動機がない殺人に慣れてきたところでのこれ!
読者を開拓していくためだとは思うけど、いくらなんでもこの段階で「真賀田四季って誰?」みたいな人たちに解説を書かせるのはいかがなものか。
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海月くんが結構喋ってて驚き。
ほかのシリーズと登場人物被ってるみたいだし、森博一通り読んどこ・・・と思った。
トリックはこの大学独特でやられた!って思いましたね
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ある意味ミスリードなのか?
相変わらず謎を残す書き方をしますなぁ
森さんはすべてひとつの作品っていってるけど、Gシリーズは特にその傾向があるよね
すべて完結するのが楽しみだわ?
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Gシリーズ、5作目。
今度の舞台は大手建築会社の研究所。
その一室で4人の射殺体が発見される。
そこで殺害されたとみられる犠牲者たちは皆、死後に歯をすべて抜き取られており、また研究所の最新セキュリティ設備により犯人らしき侵入者が存在していないことが判明。
事件は密室殺人の様相を呈し始める。
たまたま同じ研究所で徹夜で実験を行っていた研究室の面々。
なんだかんだと真相を探り始め・・・
西之園、半生を振り返ると言った趣もある本書。
トリックは建築ネタです。
この点、シリーズ3作目の「τになるまで待って」と同様で、著者の経歴が生かされたミステリーと言えますね。
そう考えてみれば、専門知識があれば案外あっさりとトリックを見破る事が出来るのかも知れません。
また、犯人の動機の方もごく普通(と言っては何ですが)なものとなており、著者の作風がちょっと肌に合わない方でも受け入れ易いかも?
気楽な読書にどうぞ。
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Gシリーズ5作目。歯のない銃殺死体の話。
途中までなかなかストーリーが進まないなーと思ってたら、後半一気に進んで解決という感じ。
でも、途中の哲学的な話、会話は面白かった。
そして珍しく動機が理解出来る話でした。切ない。
犀川先生と萌絵がとてもいい感じで微笑ましいです。