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投票行動における合理的選択論について、
非常に分かりやすく書いてあります。
ダウンズモデルからゲーム理論へ(ナッシュ均衡論)
展開していくところは政治学の教科書には
なかった点なので興味を持ちました。
経済学の計算が出てきますが、その点は
理解しようとはせず、そうなるんだと思って読んでも
問題ないです。
何よりも政治学に経済学的アプローチ(私的な損得を追求する)
の方法が面白いです。
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なんで投票にいかなくちゃいけないの?というコンセプトの本だったらしい。
結局は、公共選択理論やゲーム理論を使って「なんで投票に行ってるんだろう」という現状分析のツールを概説してくれてます。
ちなみにラノベ編は楽しく読ませていただきました。
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政治現象を経済現象をシームレスな理論によって説明する合理的選択論の考え方を、投票行動の具体的な例にそくしてわかりやすく解説している本です。
大学生の堀江昆(ほりえ・こん)とフランス人学生のカミーユ・オダナが登場する小説仕立ての「ラノベ編」と、それにつづく著者の説明で構成されていますが、「ラノベ編だけ、あるいは説明編だけ読んでも、大体わかるようにはしてあるつもりだ」と著者が述べるように、合理的選択論がどのような考え方なのかということをおおまかに知るためには「ラノベ編」だけでも十分だと思います。
興味深い構成だとは思いますが、「ラノベ編」と説明の両方を読むばあいには、すこし説明の重複が気になってしまいます。
ちなみにライトノベルの出来ばえにかんしては、哲学者の冨田恭彦による「科学哲学者柏木達彦シリーズ」(角川文庫)に軍配があがります。