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これは女性版・重松清とでもいいたくなるような、抜群に安定したストーリー・テラーぶり。報われぬ愛や恋に生きた女性を、ヒューマンなタッチで描いている。綿密な取材のうえに全国各地の方言も取り入れ、いずれも感動を誘う物語に仕上げられている。 タイトル作「星がひとつほしいとの祈り」は実に不思議な印象。老いたマッサージ嬢の身の上話が作中劇のようで、まるで夢を見たかのようなお話になっている。 その他に印象に残ったのは「夜明け前まで」。二番煎じでは真似の出来ないタイトルが巧いんだな。
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心が暖かくなる本です。とくに長良川という物語に心をうたれました。幸せとはこんな感じなんだろうなと思います。どうしたらこの様な幸せな家庭を築く事ができるのだろうかとお父さんである芳雄さんに聞きたいと思いながら読んでいたら、癌で既に他界されていました。思い残す事の無い人生だったんだろうな。
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星なんて、見たこともない。どんなものかもわからない。けれど、何より美しく、強く、朽ちることのないもの。わたくしにとっての星は、そういうもの。
ほっこり優しく流れる短編集。
どの話にもそんなに大きな山があるわけじゃない。でも、ちくんと刺さる針がある、そんな感じ。
また好きな作家が一人増えたな、と思った。
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読んでいるときは心がちくっと痛むような、切ない気持ちもあったけど、読んでよかった、って思った。土地のことばのあったかみを随所に感じた。だからよけい、心に響いてきたんだと思う。特に「長良川」と「寄り道」と「椿姫」が印象に残った。
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人生のなかのきらっとするものを見せてくれる短編集。ほとんどがじわっと泣けた。
「星がひとつほしいとの祈り」お嬢さまと先生、ヨネ、もう泣くなっちゅうのがムリ。人を一途に思う気持ちに涙があふれた。
「長良川」ステキな夫婦。お別れがもう悲しくて悲しくて。寂しくて幸せでうーん、大人だ。
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原田さんらしい心温まる
7つの短編集。
だけど 淡々としすぎてて
もひとつ入り込めなかったです。
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最初の三篇を、ちょっと、読むのやめようかなぁと思いながら読む。なんだかツライのだもの。
どうして、こんな話ばかりを集めるのだろうかと思いつつ、読む。
「寄り道」で母娘の見て「斉唱」でも母娘を見て「沈下橋」でも母娘を見る。泣けてくるのはどうしてだろう。私が娘だからなのか、母だからなのだろうか。
「長良川」の殺し文句を読んでホロホロと泣けてくる。
いいわぁ、原田マハ、やっぱり好き。
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原田マハ初めて読んでみた。
描写が結構丁寧で、書き分けられる人だなと思った。
違うのも読んでみようと思う。
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実際にある日本各地を舞台にした、
一話完結の小説です。
この中のある話が、
とある事件を彷彿とさせて、
素直に感情移入出来なかったのは少し残念です。
しかしながら、全体的に良かったです。
ちょっと重松清さんのような感じもあり。
私個人としては、
『椿姫』と『長良川』がぐっときました。
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心がじんわりとする、素敵な短編集でした。
恋人、母子、友人、夫婦・・・大切な人と何かを共有したくなります。
地方の田舎が舞台の物語が多く、土地の方言や目に浮かぶ自然の情景がとっても温かいです。
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原田マハさんは、印象的シーンを作るのがうまい。
「夜明けまで」の夜明駅を発つシーン、
「寄り道」の白神山地を眺める菜々子、
また台詞がいい。
「星がひとつほしいとの祈り」のヨネ、
嬢様のお手はなんとお優しい、
「斉唱」の唯、来たよ、見えた、
「長良川」の、やっぱり可愛いよな、人間って。
そして方言が印象的で泣ける短編集だった。
ただ一つ、「沈下橋」のモチーフだと思う事件が、その事件のまんまに感じて、いただけないなぁ、と。この一編だけ残念だった。
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短編集。主人公の女性がみんな素敵。
いろいろ読み漁って思うのは、こんなに色んな土地のことを書けるんだろうかということ。空気感もちゃんとでていて、作品ごとの温度や風が違う。すごいなぁ。
2012/9/9読了
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命の尊さ、そして残って生きていく人。そんなテーマの短編作でした。読むとズシンッと重く暗い気持ちになってしまうのですが、ラストは原田さんの心温まる内容でじんわりと胸を打つ感じの作品になっていました。
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何気無い日常といってしまうにはドラマ的。作風を批判しているのではなくて、だからこそお話がこんな感度的で涙したんだと思う。
これを私たちの現実に還元してもこんな場面はなかなかないなぁーなんておもいますが、主人公たち同様誰もが少なからず不安に思う事や悩み、過去のわだかまり、を隠し持ってたりする。それがふと解決される予感。それが作中にあった幸せのかたちが見えた瞬間なのかなと。いい本でした。マハさん、これからも追っかけていきたい作家さんです(^_^)
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このタイトル、
すごい名タイトルじゃない?
美しすぎる。
内容は、
母と娘をテーマとした短編。
どれもこころが温かくなるようなものでした。