ビアトリクス・ポターが残した風景 みんなのレビュー

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いますぐここに引っ越したくなります。

この風景を残したいと思って残せてしまう実力に完敗。
ピーターラビットってすごく売れてるんだなぁと改めて思う。

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　ビアトリクス・ポターは、ピーターラビットシリーズの作品を書くとともに、ローンズリー師に影響され、ナショナルトラスト運動、つまり、自然を守り、伝統的に培われてきた古くからの文化を守り保存していく活動に取り組みました。
　愛してやまない湖水地方の農家、土地、牧場、湖などを買い取り、手つかずの自然のまま残し、自分の亡き後はその土地などをナショナルトラストに寄贈した方です。
　ポターのお陰で、現在湖水地方が乱開発から守られ、美しい風景を今に残していると言っても過言ではないでしょう。
　そのポターの残した様々な湖水地方の場所が、美しい写真で載っています。こねこのトムのおはなしにも出てきたヒルトップ農場をはじめ、ウィンダミア湖、ニア・ソーリー村などなど、ピーターラビットシリーズでお馴染みの場所や、ポターが愛した場所が出ています。
　あのおはなしの世界はこんなところだったんだ、と写真を見ながら思います。

　いつか湖水地方に行って、ポターの残した風景を生で見てみたいものですなあ。

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英国・湖水地方の美しさときたら！ビアトリクス・ポターがナショナルトラストを立ち上げ保護したことにより今日まで私たちをピーターラビットの世界へ連れて行ってくれるのだ。四季の移り変わりも石垣も何もかもが宝物。

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ピーター・ラビットの世界の写真集ですね。
作者のビアトリクス・ポターが愛し大切に保存してきた風景が写し出されています。
2010年出版。まだ、その風景は保たれていました。

この美しいイギリスの大自然と農場は、まさに彼女の人生と言っても過言ではありません。
十六才で、この湖水地帯の美しさにひかれ、この土地を守る決意をします。
ピーター・ラビットの出版の収入や恵まれた遺産によって、次々と農場と土地を購入します。
彼女は、今、この土地に遺骨を埋葬して、この素晴らしい自然の中で眠っています。
彼女の亡き後は「ナショナル・トラスト」に寄贈されています。以後大切に保存されてきましたが、資金の問題で今後が危ぶまれているとの事です。
写真家の辻丸純一さんも、この湖水に魅せられて数々の写真集を出されています。
今にも、ピーター・ラビットの仲間たちが、ビアトリクス・ポターと共に愉快に過ごす姿を見つけられるような、そんなメルヘンの世界も浮かび上がってきますね。
懐かしく、せつなく、心に染み渡る美しい写真集です。