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ムーサよ、あの知謀に富む英雄の話をしてください。ここかしこを彷徨いつづけたあのお方の。
ーホメーロス「オデュッセイア」
盲目のギリシアの詩人、ホーマー(ホメイロス)の名をもらった猫は、オデュッセイアのように毎日の人生そのものが冒険で、人を信じ、勇敢で、困難があっても明るくまっすぐに生きている。
「わたし」は彼にいろいろなことを教わる。勇気とあきらめないことの大切さ、人生でいいものを手に入れたいのなら、ときには目をつぶって踏み出すことが必要だということ、自分を信じてくれる人そして自分も信じている人の愛があればどんなことでも勇気をもってやれる。
「わたし」はホーマーの目となり、分ち難い深い絆で結ばれる。最後にそんな「わたしたち」を包んでくれる大きな心をもった最愛の人に巡り会うことができた。
ホーマー・ベアに逢ってみたい。彼の冒険を一目見てみたい。そして彼の物語を聞いてみたい。
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ホーマー!!
かわいいし、頼もしいし、美しいし
彼の一つひとつの動作が読み手である僕に力を与えてくれる気がする。
「でもほんとうに驚くべきことは、彼がやったことではなかった。ぁれがいたから、その周りで起きたことだった」
素晴らしい本だけど、終盤に描かれる筆者のロマンスはいらないなー。そこだけ残念。
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生後間もなく目を失った猫のホーマーにとって毎日が冒険で奇跡!一日の始まりは愛溢れる喜びだ!障害もものともしないホーマーの愛と勇気に元気づけらた。著者の飼い猫に対する愛も溢れまくっている。飼い猫3匹のためなら引越も転職もなんのその。同時多発テロのときにはバリケードも突破して31階の部屋まで階段で重い荷物を持って3匹を救出する愛と勇敢さに感服!母は強しのごとくだ。私も猫を飼っているけど著者のようにできるか自信がないけど、一緒にいれる喜びを味わい惜しみなく愛したいと思わせてくれた。
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私たちから見るとホーマーは特別な猫でも、
当のホーマーはそんな事は微塵も感じずに
天真爛漫に振舞う。
人間は彼が思うまま振舞えるように
想像できる限りの危険を取り払えばいい。
ホーマー、スカーレット、ヴァシュティ
それぞれの個性がとても愛らしかった。