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忘れない
2017/12/30 10:37
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲惨な大事故。
突然人生を断ち切られた520人。
人災だということが恐ろしい。
JAL客室乗務員出身の作者だからこそ書けた作品。
事故を風化させないためにも多くの人に読んでもらいたい。
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日航便墜落事故については、今まで何度かドキュメンタリーなどで見た。その度に事故の凄惨さと、なぜこんなことが起きたのかと問わずにはいられなかった。
この本では、事故の被害を拡大させたのは人災のせいだという主張がなされている。政府のずさんすぎる対応、ちらつくアメリカの影など、今までのドキュメンタリーでは描かれていなかった衝撃の事件裏を垣間見ることができる。
そして、この本では事故で亡くなった方々の人間性にまで触れられていた。改めて事故の悲惨さを感じさせられた。
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事故機のクルーグループと一緒に仕事をしていた元客室乗務員による事故原因への疑問とJALが輝いていた時代の青春記(後者については著者がそういうつもりで書いたわけではない)
事故原因についての間接的な示唆はあるが、乗り越えるべき壁が厚く決定打に欠ける。著者も腹ふくるる思いだろう。
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1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故について、事故原因やその究明課程に対する様々な疑問やそこに見え隠れする恣意的ものを描き出しているばかりでなく、
発見されたボイスレコーダーやフライトレコーダーあるいは手帳や写真から見えてくる極限の状況の中でも乗客を守ろうとする先輩客室乗務員や運行乗務員の姿勢、プロ意識の高さ、
そして、今現在の日本航空という会社あるいは航空業界そのものの問題点にまで言及されています。
作者の新人客室乗務員時代の同僚であり、この事故で亡くなった先輩諸氏に対する思いの深さと尊敬の念、日本航空あるいは全航空業界への憂いがよく伝わってくる作品であると同時に、
プロ意識とは何か、真の危機管理とはどういうものなのか、
また、私たちはこの事故から何を学んだのか、また、何を学んでいないのか、
今の日本航空あるいは航空業界、はたまた社会は亡くなった人の魂にたいしてほんとに報いているのかを私たちに問いかけてくる作品であり、
その問いに対して、必ずしもすなおで率直に答えることの出来ない
現在の状況であることに涙と怒りを感じさせる作品でもありました。
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元日航スチュワーデスという著者の先輩たちや遺族への鎮魂の書。墜落の原因は圧力隔壁ではなかったのか?これでは何もわからないではないの。ということで「新事実」を今読んでます。