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期待していたほど面白くなかった。
人には誰にでも表の顔と裏の顔がある。
苦しみを抱えてる人こそ希望のかたまりだ。
メッセージ性は伝わった。
ただ、主人公の魅力がどうしてもわからなかったのと、事件の鍵を握る人が終盤にならないと出てこないところ、大事な(と思わせる)会話の内容が必ず後で振り返って再現するタイプの手法が続きげんなりした。
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事件は1つ、怪しい人物はたくさん。
ほぼ全員が何かを隠していて、それが明らかになるごとに、容疑者から外れていく。
そして他人の裏の顔を探る中で、主人公自身は、逆に他人から見えていた表の顔に気付く。
当たり前のように汚部屋の描写が出てくるのは良かったけど、そもそも全然引きこもってなくないか…?
分厚いけど退屈ではないし、むしろ書き込みが足りないというか。
展開が唐突だったり、強引だったり、え、放置?と思う部分も多かった。
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本格ミステリーだったらルール違反系。
選んだテーマとか人物配置とか決して悪くはないんだけど、まとまりがなくインパクトがない。設定に必然性もなく、別にそうでもいいけど、なんで?というのが多い。高い草花を計画性なく植えた庭園のような作品であった。