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ガーディアン―守護神。死んだ父が目に見えない守護神となって、娘に降りかかる危険や害悪を返り討ちにしてくれる。
そんなガーディアンをめぐって、人力を超えた力を目の当たりにした人間はどのような行動をとるのか―。
二章に分かれる物語。前半はサスペンスじみていて話の展開が気になってどんどん読み進める感じ。後半はガーディアンに守られている少女と強盗の頭脳戦といったところ。
空いた時間に読むには最適!
ただ再読はないかな、、、。
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父親が亡くなってから、少女には不思議な能力が備わるようになった。少女に対する危険はすべて、父親の守護霊「ガーディアン」が守ってくれる。少女は守られながら成長し、大人になった。そして彼女はその能力がゆえにある事件に巻き込まれることに。
勅使河原冴の章と、その娘の栗原円の章からなる物語。人がたくさん死ぬのがアレだけど、銀行強盗と栗原円が出会う後半の章が、おもしろい!
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連作中篇二作。
特殊設定もの。不思議な力に守られている主人公、それは亡くなった父親によるもの……みたいなあらすじからすると、なんだか感動ものっぽい雰囲気がしますが。この能力が意外に怖い。
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この人の本、前にも読んだけど、やっぱり面白くなかったかも。
ミステリーらしいけど、ミステリーじゃないし。
設定に無理があり過ぎて、読んでてつらかった。
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2部構成になっているのだが、第2部は何というか本編の番外編、みたいなポジションに感じられてしまう。
超自然的な現象を前提にすることが間違いだとは全然思わないが、この作品の場合はその設定が上手く活かされているとはとても言えず、むしろ稚拙で粗野なイメージを全体に及ぼしてしまっている。
肝心のガーディアンという存在についての考察もまったくないし。
リーダービリティーは高いが、最低限の、フィクションとしてのリアリティー、も乏しい筋運びではなかなか苦しい。
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110頁目
《うら若き乙女が、まるで映画に出てくる殺人鬼のように恐れられるなんて、傷つかないわけがないではないか。》
悪意に対して反応し、己を護る不思議な力。石持浅海さんは、現実に少しのファンタジーを添えて、とびきりのご馳走に仕上げてくれる。
読了
自分への敵意ある危険を回避する存在、「ガーディアン」。この一点のみの非現実を組み込んだミステリーとして、設定は面白いと思う。ただ、それを物語として生かしきれなかった印象が強く、少しの物足りなさを感じてしまった。
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すべての危害から護ってくれる不思議で絶対的な存在。
風で飛んできた缶は彼女を避け、痴漢の指は5本とも手の甲側に折れた。
彼女だけを護る“ガーディアン”
仕事仲間との帰り道、仲間の一人が突然階段から落ちて死亡した。
初めて、ガーディアンが人を殺した?
それほど彼は彼女に危害を加えようとしてたのか・・・。
亡くなった父親が護ってくれていると考えると、ほわっとする気もしなくはないですが…やり方が強烈。
自分の娘さえ護れればいいっていう、親の心の表われなんでしょうか?
でも、こんなすごいものがあったら、使い道を考える人は考えますよね。
「あなたならどうする?」って、問いかけられてるような感じがしました。
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1
何もないね。何もないよ。
空虚な俺ルールを破綻したロジックでだらだらと説明していくだけ。理解も共感も推し量ることもしにくい心理描写が執拗に繰り返されるのは不快だし、視点が変わっただけでオウムのように繰り返される情景描写も何の効果もなく意味不明。緊迫して然るべき場面でも、猫が昼寝している縁側のような間延びしきった描写には欠伸が出る。ある種の極限状態においても人間が論理的思考に基づいて理路整然とした行動をとることはあるだろうが、それを一から十まで説明する必要はない。作者には“匂わせる”という手もあるし、読者には“察する”能力もある。それなのに十二も十三も説明されればうんざりもする。その分を特殊能力を持ったがための、あるいは知ったがための葛藤にでも費やしてくれればいくらか深みも増しただろうに。相変わらず話の運び方は強引で説得力もなく、アイデア頼みのプロットの割にはさっぱり膨らませることが出来ないでは、つまらないと切り捨てられてもやむを得まい。
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ガーディアンに最初から引き込まれた。
てっしーの揺れ動く心、栗原さんのステキな優しさ。
先が気になってぐぃぐぃ読めた。
でも、後半に少しがっかり。
前半とはまるで違う感じ。
それが逆に狙いというか、面白いのかもしれないけど、私はちょっと違和感。
奈々子ちゃんと甲田の目線から話が進んで、円ちゃんの気持ちをもっと描いて欲しかったかなぁと・・・。
最後は私的にはぜんぜんスッキリしなかったけど、てっしーのお話が良かったからそれでいいかな☆
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ガーディアンの能力?はSFですが内容はミステリーです。
石持浅海お馴染みの探偵らしく無い名探偵の役割は誰が果たすのでしよぅか?
自分にガーディアンがいたら絶対に悪い人間に成っていたはずです(笑)
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主人公が危険に合わないように絶対的に守ってくれる不思議な力「ガーディアン」。最初はどこからミステリになるの?と思ったのですが、この力はきちんとした原則があって、ある謎に対して実際はどうなのか、なぜなのか、と前半はしっかりとミステリとして楽しむことができました。後半では主人公が変わってそれぞれの「ガーディアン」の受け止め方も違うのでまるで別の話になっていてびっくりしました。後味も全く違いました。SF的力を前提とするところは初期のころの西澤さんの作品を思い出しましたが、中身はちゃんと石持テイストでした。
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かみさんが持っていた本を読んだ。
如何にもアニメ界で頻繁に出て来そうな題名だったので、読み始めるのにちょっと躊躇したが、読み始めてみると意外と(失礼な表現だな...)面白い。
いや、かなり面白い。
なにやら妙に「無理くり理論的な表現で畳みかかてくる」印象を受けた点は残念だったが、トータルとしてはとても面白く読み進められた。
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亡くなった父の意思によって出現したと思われる絶対的守護能力であるガーディアン。
このガーディアンを親子二代で受け継いだ女性の物語。
最初は会社のプロジェクトで、次はテロ集団による強盗現場と舞台は全然異なるものの、ガーディアン発動の瞬間を目撃した人がその条件を推理して利用しようとする論理展開はやっぱり石持流でした。
小説の中だから普通に読めたものの、よく考えると現実なら相当エグい守り方であり、ちょっとやり過ぎ感があるかな。
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敢えて亡くなった人を良く知る人に会って
「自分が好きになった人は、素晴らしい人だったんだ」という印象を与え、同じ死を受けとめるのなら、温かい悲しみで受けとめさせてあげたかった
この栗原の優しさに男だけど、あるはずのない子宮が濡れた
後半も面白かった
円だけじゃなく友達も聡くてでもちゃんと失禁とかして人間味もあり最高だった
てか甲田の論理的思考力凄い、よく眼に見えないガーディアンに気づけたな