紙の本
新たな出会いはなかった
2021/03/13 23:03
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投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういった選集は、知らない作家さんとの新たな出会いがあり楽しみに手に取ってみたものの、やや期待外れだった。12の短編が収録されているが、印象に残った作品はほとんどなかった。唯一横山秀夫さんの作品が普通に面白いと感じた程度。
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北森鴻の作品が読みたくて購入。これ以上新作が読むことが出来ないのは本当に残念…(Θ_Θ)
執筆者全て、一冊以上読んだことがあるので新しい作家を発掘することはかなわなかったが、どれも満足する内容。買って良かった(^-^)
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12人の作家による12人の名探偵のお話。
ほとんどの方の作品は読んだことがありませんでしたが、これを機に読んでみようかと思います。
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2014.4.9処分
赤川次郎『地獄へご案内』★★
芦辺拓『審理』★
有栖川有栖『あるいは四風荘殺人事件』★★
(「火村英生に捧げる犯罪」に収録)
泡坂妻夫『願かけて』★★
大沢在昌『雷鳴』★★
北森鴻『棄神祭』★
坂木司『先生と僕』★★
柄刀一『デューラーの瞳』★★
西澤保彦『変奏曲〈白い密室〉』★★
法月綸太郎『四色問題』★★
柳広司『カランポーの悪魔』★★
横山秀夫『永遠の時効』★★★
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贅沢な仕様なのだろうけど、頭を切り替えるのがひと苦労でようやく設定に馴染んだ頃に終わりになってしまうものも多く、内容も作家さんも好き嫌いがあって個人的にはおなかいっぱい。
新しい作家さんを知り得るいいきっかけにと思ったところ柳広司さんがヒット。
そのなかでもピカイチの横山秀夫さんはさすがだなぁ。
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多種多様な探偵が登場するミステリ集。
途中まで読んで気づいたのだが、全作品がシリーズものの一編ということで、既に知っている作品なら普通に楽しめるが、知らない作品に関してはなかなか世界観に入り込みづらいものもあった。そういう意味では、楽しめた作品とそうでない作品は半々くらいかな。
それでも新たに読みたくなった作品はあるし、ひとまず横山秀夫さんののF県警シリーズが読めたのでそこそこ満足です。
以下、各作品感想
赤川次郎『地獄へご案内』・・・いきなりオカルト謎解きでちょっとビックリ。おそらくシリーズもののキャラクターの活躍が描かれているようだが、当たり前のようにそんなことを言われても……って感じで、、、探偵役の背景が知りたくなった。
芦辺拓『審理(裁判員法廷二〇〇九)』・・・これまた特殊な推理もの。視点はあなた。あなたは裁判員。さぁ、判決は?二人称小説というより、シミュレーション小説?
有栖川有栖『あるいは四風荘殺人事件』・・・火村&アリスシリーズ。いかにもなタイトル。まさに推理小説。ちょっと想像力・再現力が試される。わかったフリして読んじゃった。
泡坂妻夫『願かけて』・・・時代物ということで、あまり入り込めず。
大沢在昌『雷鳴』・・・新宿鮫シリーズを読んだことはないが、この短い話を読んだだけでも、刑事・鮫島という男の存在感は伝わった。
北森鴻『棄神祭』・・・民俗学ミステリー。個人的にはあまりピンとこず。日本書紀とか神話とか地方の祭り(祀り)事なんかに興味ある人には刺さりそう。けれども、真相解明の手掛かりは意外と単純でビックリ(たまにあるパターンかな?)。でも知らなきゃ分からない。
坂木司『先生と僕』・・・日常×ミステリー。人が死なないミステリー。一番好きかも。彼の日常の世界が少しずつ明るくなっていくような余韻の残し方も好き。
柄刀一『デューラーの瞳』・・・芸術×ミステリー。恨み、辛み、妬み。。。
西澤保彦『変奏曲〈白い密室〉』・・・!?一番ビックリ!?そんな前提条件(世界観)は知らない。推理損(笑)。
法月綸太郎『四色問題』・・・特撮×ミステリー。だいぶ狭い範囲で、重箱の隅をつついた感じはあるが、なかなかに面白かった。いかにも短篇ミステリって感じ。
柳広司『カランポーの悪魔』・・・動物×ミステリー。フィクションかノンフィクションか。「シートン動物記」が題材としてあって、ちょっと新鮮な感じで面白かった。読後感も良い。
横山秀夫『永遠の時効』・・・締めは本書の大本命。「F県警シリーズ」。しっかり面白い。担当刑事が真相に気づき取り調べを行うという、ラストの容赦のない畳み掛けが好き。圧倒される。最後まで読んで『永遠の時効』の意味に恐怖する。