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数学をやっていた人にとっては物足りない内容。
しかし,今までにない新しい視点を与えてくれました。
概数の必要性については,とても感動しました。
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仮説実験授業の提案者板倉氏の思想がよく分かる本。大化の改新以来、今日までの日本で、20歳以上になった人の総数が3億人にすぎないことなど、数量的な見方とはこういうものかとガテンした。
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かなり以前に書かれた文章が多いのですが、今でも十分に通じる話ばかりでした。根底から変えられるかどうかはわかりませんが、いろいろおもしろい視点で語られています。私自身、仕事の中で、数量の見方については感じていることがありました。それは文系(?)の人ほど細かい数字にこだわるということ。100万円や1000万円を論じていて、100円や1000円は誤差の範囲で、論じても意味がないと思うのだけれど。そして、そういう人たちに限って、数字のマジックにだまされるのではないかと思っています。それから、日本で3ケタごとにコンマを打つことの不自然さには気付いていましたが、世界共通でどうにもならないことのように思い込んでいました。しかし、著者のおっしゃる通りで、日本では4ケタごとに区切る方が絶対わかりやすいのです。また、同じ著者の「日本史再発見」もずいぶん前に読んでいたのですが、本書で久しぶりに歴史の見方のおもしろさを感じました。さらに、遠山啓先生とのエピソードを知ることができたのは大きな収穫でした。板倉先生の本は全部でも読みたいところなのですが、仮説社から出ているものはどうも高い。なるべく図書館で借りて読んでいますが、本書は思い切って買いました。私が以前から感じていたことが確認できそうな気がしたのと、京都駅近くにできたイオンモール内の大垣書店で初のお買い物だったので。だけど、1万円を超えたのに何もくれませんでした。ジュンク堂ではコーヒー券をくれるのに・・・
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「数学教育を根底から変える視点」とあったので興味を持ったのだけど、目を引いたのは下の二つくらい。
●班田収受法では、田の広さを「凡そ田は、長さ30歩(ふ)、広さ12歩を段(たん)とせよ、10段を町とせよ」、つまり1段=360歩(=平方歩)として定義。これは、1歩(1平方歩)からとれる米の量が一日分というところから来ている。(p.35)
●ゼロの概念のおもしろさは、それまで「ない」としか表現できなかったものを「0個ある」と、「ある」と表現できること。