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豊かな心をはぐくむこども0〜7才絵本ガイド とっておきの300冊を選びました みんなのレビュー

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紙の本

赤ちゃんや小さな子どもたちと楽しく過ごしたい日々に、便利に使えそうな絵本のガイドブック。300冊という絵本紹介が適量で、レイアウトやコンテンツが分かりやすくて、しゃれています。

2010/07/14 15:29

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「お手ごろ感」と「お値打ち感」があって、なお且つ、センスの良い絵本のガイドブックを買って帰ってきたので、「ネット上でも必要としている人、多そう」と思って紹介してみる。

 見つけたのは都内でも有数の大型書店。「きょうは私、この本、買って帰るわ」といつも感じの良い店員さんに声をかけたところ、「それのどこが気に入りましたか。きのうは著者のさわださんがいらしていたのですけれど……」という答え。「あちゃー。また、さわださんとニアミスで終わってしまった」と思った。
 著者のさわださんは、幼稚園の先生をした後、大きな書店の児童書売場に勤務し、その経歴を買われて大手出版社の児童書営業部門付の立場で、首都圏を中心とした児童書売場を回っていたと聞いている(今もかな)。営業といっても、彼女の場合やることが特別で、児童書売場のフェアの飾り付けをして、そこにふさわしいラインナップの本を選書するのである。自分が売り込まなくてはならない本だけ推薦するのではなく、その本といっしょに売場を華やかに演出してくれる本を並べる。「このフェアの飾り、きれいですね」と声をかけると、それが「さわださんが踏んで歩いた跡であった」ということを何回か経験した。
 紙皿やらペーパーナフキン、リボン、ボタンなど、ちょっとした雑貨を使って、クリスマス用ギフト絵本のコーナーやら夏の季節感いっぱいの絵本コーナーやらを作り出すのである。「並べる本」で「見せる本」であるから、「うちの子の成長に合った評判高い本」というような観点のお客さんには合わない場合もあり、中身は良いのに表紙はパッとしない本は扱われにくいということもある。けれども、さわださんの仕事が今の絵本ブームに大きく貢献していることは確かである。
 このさわださんの著書に、『絵本種』(絵本カーニバル事務局、1999年刊)という1072冊のガイドブックがあり、表紙がカラーで多く掲載されているのが便利で、結構いろいろな人に紹介した。

 新しく出たガイドブックのどこが良いかと問われたので、その書店員さんにポイントをデカい地声で話し始めると、少し前に彼女と話をしていたお得意さんが、ひょいっと近づいてきて「じゃあ、私もそれ頂いて帰る」と手に取って持っていってしまった。「どんだけ、良い販売促進員なんだ、中村」と自分を褒める。

 「お手ごろ感」はとっておきの300冊にしぼったということが主要なポイントである。「0~7歳向け」とし、その年齢層に限ったから300冊のリストで使い良い。だって、そんなものでしょ。500冊、1000冊と網羅されるのは数多く絵本を知れてうれしい。だが、子どもに本を手渡すことを仕事や社会活動にしている人には有難くても、親の立場なら、8年に500冊も1000冊もいりますか。年に40冊ぐらいの中から半分ぐらい買って、あとは図書館利用で間に合わせるのが妥当ではないだろうか。さらに子どもが気に入って繰り返し繰り返し「ええいっ、しつこい。もう寝てくれ」というぐらいにせがむので読むのは、年に5冊ぐらいのものではないのだろうか。
 300冊をどうレイアウトしたかという点にも、特徴がある。この本、判がタテ長ではなく、正方形に近くて絵本のようである。つまり見開きを横に広く使える判型ということだ。右ページに3冊、左ページに3冊ずつ紹介している。1冊分はタテ長のタンザクみたいなスペースで、一番上に表紙。絵がしっかり確かめられるよう、45ミリ×45ミリぐらいの大きさ。その下に一言で、どういう特徴でお薦めなのかというポイントが書かれ、その下に題名、それから著者と出版社と価格のデータ。ISBNやページ数のデータは省いている。さらにその下に短めの本の紹介文があり、対象年齢が記され、一番下に見開きが一画面だけ広げられている。
 並製本なのでゴツゴツしておらず、育児雑誌や教育雑誌といっしょに置いておけるような気軽さだ。これが1400円というので、「高くない」。繰り返し見て確かめる種類のガイドブックだからである。絵本1冊相当の値段なのだ。

 コンテンツは絵本紹介だけではない。絵本は対象年齢別に整理されているのではなく、「はじめまして、えほん」「せいかつ」「季節おりおり」「あそんでわらって」「もっと知りたい!」「心すくすく」「物語のたのしみ」「かぞくのえほん」というテーマで分類されている。それぞれがより細かいテーマに分かれている。私としては、面白楽しい絵本の分量が多い気がするので、まんべんのない選書よりは、もう少し自然科学分野の本を多く取り入れ、子どもの生活に何が必要かという意識があっても良いと思う。もっとも、自然科学意識ではなくても、自然の要素は絵本には多く盛り込まれているものだけれど……。
 さて、絵本紹介以外のコンテンツであるが、大テーマごとにまとめられた章の後に、『しろくまちゃんぱんかいに』に出てくる段々ケーキ、『おだんごぱん』の丸パン、『メリー・クリスマス!サンタさん』のツリー型ミルフィーユなどの作り方と完成の写真が紹介されている。絵本をヒントに作られたおやつが、おしゃれにスタイリングされているのが楽しくて、おいしそう。そして巻末には、最近よく「絵本との付き合い方」という切り口でコメントを出す教育学者の秋田喜代美氏のアドバイスも一章分綴じられている。

 さわださんの選書の特徴は、センスがあるということだ。「しゃれた」本を多く知っているということがセンスにつながっている面と、ただしゃれた本をリストアップするのではなく、選書に当たってのバランスが取れている面があると思うのだ。柔かい本と堅い本、定番本と新刊で定番化していきそうな本、子どもが楽しむ本と大人が手渡したい本などといった要素のバランスを図りながら、スパイスをうまくきかせている。
 他の数々の絵本リストを見ると、「えっ、そんな本を入れちゃうの。それよりはこっちの方が内容が素敵でしょ。センスないなあ」というものもないことはない。そういう言い方をしては元も子もないが、リスト作りに限らず物作りというのはセンス次第で、センスの良くない人間がいくら頑張っても、限界がある。作り手の限界が、本の装丁や記事の内容の質に反映されて仕上がり感が決まる。
 官の色彩や団体の思想色がある読書推進的なリストについては、かえって野暮ったいものがなじむということはある。しかし、かわいい我が子や身の回りの子と、明るく気分良く生活を楽しんでいきたいというニーズで手に入れておきたい絵本リストなら、子育て雑誌の記事を元に編集されたこのガイドブックは、とても使いやすく納得できるものに違いない。
 このガイドブックと赤ちゃん絵本のセット、ファミリアのパジャマなぞを組み合わせてご出産祝というのは、いいですね。

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2016/07/06 22:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんな絵本を購入したらいいのか迷っている人にほ、とってもお勧めです。お得感もありますし内容もいいと思います。

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2010/08/06 21:21

投稿元:ブクログ

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2014/02/01 06:06

投稿元:ブクログ

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2019/01/20 14:20

投稿元:ブクログ

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