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2007年5月に選定した83箇所に加え、2009年5月に37箇所を追加選定。この本では84箇所を4つの項目で紹介。
①ジオサイトの紹介と見どころ
②所在地とアクセス方法
③記念物など指定の有無
④地質年代上の位置づけ~できた年代と生成の過程を説明
メモ
12秋田県潟上市昭和、豊川油田
大正12年に油田が発見されたが、それ以前明治10年~大正初期までは日本最大の天然アスファルト鉱山だった、なんと縄文時代には矢じりや土器等の接着剤として利用されたというのだ。1804年頃には黒澤利八という人が天然アスファルトを利用し油煙墨を製造販売した記録もあるという、
12能登珪藻土 石川県珠洲市
珪藻土は植物プランクトンの死骸が永年にわたり堆積してできた。無数の空気層を抱える。珠洲市は1615頃からカマドや七輪を生産! 元々は「七厘」~わずか七厘の値段の炭で煮炊きができることから付けられた名。
43大室山 静岡県伊東市
城ケ崎海岸の柱状節理
54徳丸ドント 鳥取県八頭町
八東川の川幅全体にかかる落差2mの滝。水の落ちる様をドントと表現したもの。これが巨大な六角形の柱状節理になっている。ウルム期(3万年前)に玄武溶岩によりできる。※この地点から3km東に富枝のの採石場跡があり、ここは高さ100mになる紫蘇輝石安山岩の柱状節理。
56日御崎の柱状節理 島根県出雲市大社町
流紋岩の柱状節理 直径5-10cmと細い。
71竜串・見残し海岸 高知県土佐清水市足摺宇和国定公園
しぼり幕・らんま岩~コンヴォリューションという地層が垂れ幕の裾のように波打っている。写真では半円形の岩が海岸に。いつか行ってみたい。
※日本の地質百選選定委員会(第二次選定)委員長:齊藤靖二(神奈川県立生命の星・地球博物館館長、元日本地質学会会長) 委員12名
2010.5.25第1版第1刷 図書館