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国って何なんだろう。
国を守るために戦うって、どういうことなんだろう。
ノモンハン事件直前の満州国を中心に、いろんな人間模様が描かれていました。
結局は民族が違うと利益が違うってことなのかな?
土地が戦いのすべての元凶なのかな?
違うようで違わないようで、本当に難しい。
人それぞれ考え方が違うし、権力を持っている人の価値感と自分の価値感が違っていると、本当に大変って感じだよ。
主人公にとっては敵方っぽい立場にあるジャムツくんの「敵の民族にも良い人はいるって理論はごまかしの理論だ。歴史はそんな甘い立場を許さない!」って考え方も当時の社会情勢を考えたら間違いではないように思うし…。
いずれにしても、自虐史観がはびこっている今の日本でこれだけの作品を描くには本当に度胸がいるだろうし、それを悪役が特にいないように描く作者の技量に惚れ惚れしました。
ガンダムの人ってイメージだったけど、安彦良和さんてスゴイ人なんだねぇ~。
関係ないけど、チョイバルサンって名前の人がいて、当時モンゴルで独裁的なことをやった人なんだけど、気に入らない人をバルサンで撃退って感じで、名前は体を表すなぁ…って思いました。
まぁ、モンゴルにはバルサンはないかもしれないけどね(笑)