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要求者というスタンスでこの特集を組んだこと自体に、この雑誌が打ち出そうとしている意思の強さを感じる。
冒頭のタイトルが「対談」でなく「討議」となっているのも、その内容の激しさも素晴らしいと思うけれど、それにしても「要求者たち」としながらも、現場からの声が付録のように学者達の論の後回しにされていることに、限界を感じずにおられなかったのも事実だ。
ここで資格や社会性が優先されているならば「要求者たち」のBI論が泣く。
現に私の心はどの記事よりも、白崎朝子さんの根を張った訴えに響いた。
特に“「個」の自律性”については、まったく同感である。
ただ思うのは、BIの実施を体験することで閉ざされていた社会の意識が緩んで、気付きの流れが起こるような気がしてならない。
このジェンダーに的を絞って議論を深めることで、BI全体の問題を表面化し一つの大きな流れを創れるのではないだろうか。
キング牧師の選んだ道があまりにも急所をつかんでいたからこそ、暗殺されたのであろうし。だとしたらこの経験に学んで、日本でも机の上を上滑りしていることから抜け出して、一般市民に浸透するような表現と実働を伴ったズシリと重たい行動とウネリがほしい。