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紙の本

聴けない音を聴くために

2010/09/26 12:13

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆうか - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「古楽」というと、どれくらい古い音楽だろうか。
答えはバッハ以前、以後で分けられる。1750年以前の音楽。
なんだ思っていたより古くない、という気もする。
反対に、ずいぶん長い時代が「古楽」でくくられるのだと思う。
 1オクターヴを12に分割した、平均律以前の世界。
和声、旋法のような基礎知識の、わかりやすい説明があり、未知の
世界に入るためのツールを手渡されたような気分になる。
 楽譜をどう読むかについても、演奏のために書かれたもの、聴いた
人が記録のために書いたもの、さまざまな性格のものがあった。
バッハは、自分の共演者の部分だけ書いて、自分のパートは頭の中に
入っているのだからと、わざわざ書かなかったこともある。
 さまざまな音楽記号も、その後になって発達したものだ。録音が
あるわけでもないし、もし古楽を再演してみようと思ったら、その時代に
ついての知識を総動員する必要がある。
 その時代の情報は、ほとんど残らない。誰かが書き残したもの、
その書かれたもののうち、時代を超えて残ったもの。さらにその中から、
自分が見つけえた、読み解きうるものを用いて、私たちは考える。
 たとえば、当時の流行の音楽は、どれほど伝わっているだろうか。
楽譜を記すような手間をかけようとは、その音楽をその場で楽しんでいた
人たちは、夢にも思わなかっただろう。
 しかし、日常の中の音楽を共有しながら、その中から出てきたものがあり、その一部が書き残されて楽譜として伝えられている。
 それを読み解くには、さまざまな「失われたもの」を想像し、現在に
生きる自分がなぜ聴きたい、おもしろいと思うのか、楽しみながら補う
ことが必要だろう。
 欠落が多いということは、それだけ人の想像力を求める。埋めるための
作業、思考が、さまざまな刺激を与えてくれる、「聴けない音」を求める
人におすすめの1冊。

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紙の本

古楽に興味ある方への読み物

2022/03/11 12:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:.ばっは - この投稿者のレビュー一覧を見る

元々、コラムの集成でもあり自分にとっては古楽分野のネタ帳、書き物をする時の資料なので調べる事が容易になるよう目次を記録しておく。

第1章 古楽とは何か
古楽の定義
「旋法」とは何か
バッハ以後に起きた音楽演奏の変化
「古楽」という言葉の新しい用法

第2章 時代から時代へ
時代区分について
古代と中世
ルネサンス時代のはじまり

第3章 ミューズをめぐって
九人のミューズとその専門分野
パルナッスス山をめぐって
アポロ的なものとディオニュソス的なもの
理性の音楽と感情の音楽

第4章 古代ギリシャからの遺産
学問としてのムジカ
古代ギリシャの音楽理論
中全音律から平均律への道
古代ギリシャの音階
中世の音階組織

第5章 ド・レ・ミの起源
ド・レ・ミの歌
グイド・ダレッツォの業績
ドレミ唱法の完成

第6章 シャープとフラットの歴史
シャープとフラット
二種類のB
シャープとフラットの意味の変化
ムジカ・フィクタ
Bナチュラルをなぜ「ハー」と呼ぶか

第7章 古楽の楽器をめぐって
キターラとアウロス
リラやハープなど
ギターやリュートなど
ヴィオールとヴァイオリン
木管楽器について
金管楽器について

第8章 バロック器楽曲の発展―ソナタ、コンチェルト、そしてシンフォニア
声楽からの器楽の独立
ソナタの誕生
ヴァイオリンの登場
ボローニャ楽派の勃興
コレッリのソナタとコンチェルト
コンチェルトとシンフォニー

第9章 バロック声楽曲の発展―カンタータ、オペラ、そしてオラトリオ
初期のカンタータ
盛期のカンタータ
ルター派の教会カンタータ
オペラとオラトリオの違い
オペラ誕生への道
モンテヴェルディの登場
ナポリ楽派のオペラ
イタリア以外のオペラの発展
オラトリオの起源
音楽劇としての「オラトリオ」の成立と発展

第10章 音楽家になる道
音楽家になるために
カペッラ
ヴェネツィアとローマ
スコラ・カントルムからコンセルヴァトリオ
上流社会の音楽教育
職業音楽家とその組合

第11章 忘れ去られた音楽について
消えた音楽への手がかり
民間の音楽
職業音楽家と楽譜
口伝による伝統

第12章 即興演奏について
即興演奏の種類
楽譜の役割
イネガルの奏法
中世歌曲と即興演奏

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2024/05/15 02:09

投稿元:ブクログ

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