紙の本
一応幽霊物語であるが
2023/01/06 18:32
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーノベル優秀賞を取っただけあって、一応幽霊物語であるが、ユーモラスなところ、考えさせられるところ、感動させられるところ、深刻なところ がうまく配分されている。何よりも、登場人物のキャラクター設定の鮮やかさが際立っている。ストーリー展開にやや引っかるところはあるが、なかなかの作品である。
電子書籍
ボーナス・トラックかあ
2019/07/27 14:13
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
案外こういうのの設定って、幽霊は女の子だったりすんだけど、
今作品では大学生の男の子。
主人公の若手会社員と幽霊との掛け合いと、
犯人捜しの両方がメインストーリーですね。
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【草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ…。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う主人公の姿を、ユーモアたっぷりの筆致で描く、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の著者デビュー作。 】
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青春系の作家さんとして注目されつつありますね。
未読だったデビュー作。日本ファンタジーノベル大賞
の優秀賞受賞作なんですね。それに恥じないほっこり
する秀作です。幽霊の登場する「相棒」ものですが
登場人物がどこにでもいそうなのに、それぞれの性根の
良さが厭味なく書けているのが好感度高し。
幽霊の登場する作品はもうその時点で非日常で
やり方によってはなんでもありになってしまいますが
その程良い、許容範囲の設定が難しそうです。今作は
割と自然にその設定を作れたのが功を奏しているんでしょう。
ミステリ要素は極薄味ですがそれが逆にこの作家さんの
いいところなのかもしれません。
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幽霊が見える・・・郊外のハンバーガーショップに勤務するサラリーマンが幽霊とバイトと共に犯人探しへ(ひき逃げ)、
ぱっとこれだけ聞くとハチャメチャなストーリーです、、中身もハチャメチャでした。
でも、キャラクターや人間関係、仲間内の会話などはとても惹きつけられました。
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本が手元にないので、引用なし。
この作者さん、私結構好きかも。
というのが読後感想。
好み、の作品でありました。
ファンタジーチックで、優しくて、暖かくて、でも、厳しさも兼ね備えている。
そういう、物語でした。良かったです。
実は、最初は、違う人が犯人だと思っていたんだよなー。
だって、いかにも怪しくって。
でも違っていた。
ミステリとしては、少々、役不足なのかもしれないけれど、人と人とのかかわりという点では大満足な1作。
中高生ぐらいが読んでも面白いと思う。
【9/19読了・初読・個人蔵書】
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アップテンポで読める作品。
幽霊と人間のやりとりが面白い。
でも、泣かされましたー涙腺弱いのかな。
読みやすいんで、楽しく小説読みたい方におすすめします。
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心に残る衝撃とかはないけど爽やかな読後感。
出てくる人がいい、やさしい。
主人公と幽霊青年がだんだん仲良くなるのがいい。
最初は仕事一辺倒だった主人公が、幽霊と一緒にプロレスのゲームしたり、仕事の姿勢を指摘されて成長したり。。。
幽霊青年の口調も軽くて、ひき逃げされた重さを感じさせないのが読みやすい。
あと、sスタッフの南が最後にキレたところは、幽霊青年にだいぶ肩入れしてたことを感じさせて良かった。青春ぽい。
あんだけ仲良くなったのに、主人公と幽霊青年との別れも驚くほど爽やかだった。
若干、いろいろ爽やかすぎて、何か残るものがなかったとも言えるけど。
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某ハンバーガーチェーン(絶対マック!)に勤める主人公、草野哲也。
仕事の帰り道でひき逃げ事故に遭遇し、偶然にも、ひき逃げされた被害者、横井良太が幽霊となって彼にまとわり付く。
そして、草野哲也の仕事仲間と幽霊の横井良太が一緒になって、ひき逃げ犯を見つける、という話。
幽霊なのに、何だか憎めない横井良太。
ひき逃げされた時、実はAVを借りに行く途中だったという、なんともかわいそうな大学生。
そんな、突然死んでしまった彼に待ち受けていたのが、幽霊としての生活。
そんなボーナス・トラックのような生活を満喫しながら、犯人を捜していく。
読み終わった後の、爽快感がよかった。
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越谷オサムのデビュー作。
この人の作品は読みやすくていいんだけれど、本作はちょっと物足りないかな。
ミステリーって感じでもないし、山も落ちもあっさりしすぎな気がした。
読んでて退屈はしないんだけど。
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ひき逃げによって突然終わってしまった亮太のぱっとしなかった人生だけど、死んでからは肩の力が抜けて「生きてる!」って感じでよかった。登場人物がそれぞれに一生懸命生きていて、続きが気になるけど、読み終わるのが惜しい気持ちになれる本でした。元気がもらえました。
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ひき逃げにより強制終了された主人公亮太の人生の「プラスα」の充実ぶりを見て、自分自身を深く反省。「誰かのために」自分にしかできないってことがこの世にはたっくさんあるんだから、ムダには出来んぞ、この人生。だってせっかく生きてるんだもんな。
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[BOOKデータベースより] 草野哲也は、雨降る深夜の仕事からの帰り道、轢き逃げ事故を目撃する。雨にさらされ、濡れた服のまま警察からの事情聴取を受けた草野は、風邪をひき熱まで出てきた。事故で死んだ青年の姿が見えるなんて、かなりの重症だ…。幽霊との凸凹コンビで、ひき逃げ犯を追う主人公の姿を、ユーモアたっぷりの筆致で描く、第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞の著者デビュー作。
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「金曜のバカ」が大気に入りの越谷さんの ほぼ6年前の作品。あぁ〜、やっぱり、今にいたる良さがあるなぁ。人と人とのつながりが希薄だったりあてにならないような昨今、何のかんの言いながら、草野や南が亮太を受け入れて行く様子がいい。仕事に疲弊していた草野が亮太にタメグチをきくようになり、頑なだった南がその理由をあきらかにしてからがいい。ファーストフードの裏側が覗き見れるのも興味深い。どの業界も大変だし、そこで頑張ってる人達がいるのね。シュチュエーションはやや違うけど、森絵都「カラフル」を思い出した。(あ、映画まだ見に行けてないや)越谷さん、早く次の作品出してくれないかなぁ〜
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前々から気になっていた作品を昨日読了。
ひき逃げの被害者(幽霊)と第一発見者(とその職場の面々)の交流。
幽霊である、という要素はいらなかったのではないかと思うくらい、あっけらかんとした性格の、幽霊らしくない青年。
「―前略―でもまあ、哀れな幽霊に善意の手を差し伸べて助けてあげましょうみたいな意識は、あんまりないな。なんというか、厄介ごとを抱えた奴が転がり込んできたくらいに思ってる。―後略―」
という第一発見者の青年のセリフはこの二人の状況を良く表していると思う。
ひき逃げ犯を探すという目的もあるのだが、あくまでそれはこの小説の脇ストーリーでしかないように感じる。ミステリではない(ファンタジーノベル大賞優秀賞と言われると納得である)。
仕事が忙しく、日常に疲れた青年が幽霊と知り合って、なんとなく楽しみを取り戻す話なのかもしれない。ある意味お仕事小説とも言える…のか?
暗くなるような話も、被害者の青年の性格で明るい、ほのぼのとした話にしてしまった。
同作者の他作品も読みたくなった。