投稿元:
レビューを見る
新しい技術が出来て世界が大きく変わったら、関連ビジネスがどのように変わるのか?って考察。
タケコプターが売れると、保険関連ビジネスや、警備のビジネスなんかが成長するなんて妄想がありなかなか興味深い。
投稿元:
レビューを見る
「もしドラ」といえばこれです(笑)
タケコプターが現実に開発されたら、わたしたちの生活はどう変化し、どんな会社が注目されるだろうか?逆にデメリットを受ける業種はあるか?
といったことを真面目に考えた本。
ひとつの問題に対して自分でいろんな角度から考えることの大切さが身に染みます。
どんな事柄もよく向き合ってみれば、ポジティブな面、ネガティブな面だけなはずがない。
藤野さんの文章から感じる「地に足のついた前向きさ」って、そういう考え方の癖が根底にあるのかな、と思いました。
投稿元:
レビューを見る
昔見ていたドラえもんの記憶をたどれば、ドラえもんのアニメで毎回のように使われていたのが「タケコプター」だったと思います。さらに「どこでもドア」や「ほんやくコンニャク」が私にとっては印象に残っています。
この本は、これらの「ひみつ道具」が実現すれば世の中がどうなるか及び、そのような世の中を迎えるに当たって、どうすべきかについて力点を置いて解説しています。
この本の著者の言いたいことは、「世の中のしくみが変われば、経済も変わっていく(帯に書いてあることとは異なりますが)」ということだと思いました。例えば「どこでもドア」が本当に実現してしまったら、多くの交通機関は不要になり、エネルギー産業も存在価値が変わってくる等、大変化が予想されると、この本を読んで感じました。
以下は気になったポイントです。
・人々の行動を大きく変えるような斬新な新商品が登場するとき、それを追うように「後出し」で新たな規制が生まれる(p15)
・タケコプターは「リアル3D機」である、上から地上を眺めるという行為によって、いままでになかった発想や思考のフレームワークが生まれるような気がする(p28)
・いま、「リーディングラボ」という読書会が若者を中心に広がっている(p36)
・ジンバブエでハイパーインフレ(10兆ジンバブエドル発行、2008年6月は前年比220万%)となったのは、白人が持っていた農地を強制収用して農業生産が落ち、労働者の賃上げや選挙費用捻出のために紙幣を発行した(生産が減ったところに大量通貨の発行)ので起きた(p40)
・クレジットカードは、払う側・受け取る側の信用、信頼が前提になっていて、かつ物価が安定していないと成立しない(p42)
・ドイツでは、1914年7月には1ドル=4.2マルクだった為替レートが、23年11月には1ドル4.2兆マルクまで暴落した(p43)
・お金を発行しても、企業がそれを借りて工場や店舗等の設備投資に使わないと、おカネは回らない、紙幣が銀行に溜まるのみ(p46)
・お金とよりよく向きあうためには、1)稼ぐ力をつける、2)節約する、3)適切に投資する、がポイント(p50)
・アンキパンの実現によって恩恵を受けるのは、アンキパン対応を素早く行った学習塾(p60)
・Eメールや携帯電話がなかった時代は、スキーやクルマが異性を誘う道具であったが、現代はその道具は不要(p73)
・ワタミの介護事業は、「おむつゼロ」「特殊浴ゼロ」「経管食ゼロ」「車椅子ゼロ」を目標に掲げている(p76)
・教育課程で理系、文系という区分をしているのは日本くらい、現実のビジネスで本当に必要なのは、語学ができるエンジニア、そろばんが弾ける経営者(p91)
・コミュニケーションを成り立たせるには、言語の中身だけでなく、共通の文化や教養、知識、経験が必要である、「ほんやくコンニャク」が実用化できても完全でない(p93)
・情報通信研究機構は、21言語の旅行会話を自動翻訳するiPhoneアプリも開発する、これらが「ほん訳こんにゃく」機として発展するかも(p98)
・日本が工業製品では中国に負けているが、日本の商品やサービスでは負けていない、嘘をつかない、まっとうに商売するという日本の商売に対する信頼は絶大(p104)
・どこでもドアが実現したら、所有の概念が崩壊(自宅に所有するのは最低限に必要なもののみ)して世界はひとつの点になる、場所によって規定されていた土地の価値は崩壊、運輸産業は衰退(p136)
・目が二つあることによって左右のレンズに映る像の位置のズレを頭の中で立体に変換している、2つの目があることで立体的に見えて、2つの耳があることでステレオに聞こえる(p162)
2010/11/23作成
投稿元:
レビューを見る
もうひとつの「もしドラ」として推薦したい本です。経済の勉強を始める人にとって、とっつき易い本であると思います。
投稿元:
レビューを見る
もしタケコプターが実現したら?を大真面目に取り上げて、経済学について解説し、実際の企業名まで上げて、世の中がどうなるか考える本。
いうまでもないことだけれども、私はこういうくだらないことを大真面目に考える、というのが大好きだ。タケコプターが実現したら、東レはこんな商品を作って出して株が上がるとか、ホンダは一時的には困るけどこうするはずだとか、まったく大きなお世話なんですが、そういう風に考えることはとても愉しい。
そして、この著者はファンドマネージャーを仕事にしているそうなのだけれども、投資というもの、経済、お金、そして人間に対して、愛情深い考え方を持っている。株を買うというのは、結局は「生きた人間」を応援することだと。銀行は、お金のあるところからお金のないところにお金を回して世の中を助ける商売だと。例えニートだって、人間は生きてればお金がかかるものだし、お金を使うということは、経済と世の中に貢献してるんだと。
そんな風な、ハートウォーム(?)な捉え方はしてこなかったので、なるほどね、と思った。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんの10のひみつ道具がもし実現されたら、世の中はどのように変わるかについて書かれた経済学の本である。初めのタケコプターとかは大したことはないかなと思いきや、ガリバートンネルでは世の中が大きくなることのモノの価値から共有の概念まで、最後のどこでもドアでは世界が小さくなることからグローバル化、コンパクトシティなど話の幅がこれだけ拡がることに脱帽した。しかし、逆の視点から見れば、一つのサービスが実現することで他のサービスや事業を大きく刺激し、文化や社会、価値観も大きく変えていくことがよくわかる。これを読むと、社会というのは改めて面白いと思うし、それを変えていくのが私たちの役割なんだと強く思います。こういう視点から書かれたドラえもんという作品は改めて凄いと思う。もう一つの、もしドラとして、この本も絶賛オススメです。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんにある道具が実現したら・・・
というよりかは、
「ひみつ道具」の機能を持った商品(サービス)が開発されたら、
経済はどうなっていくのか。
そういう視点で書いてある、経済の本なのだ。゜
例えば、タケコプター。
これが開発されたら、とりあえず車の渋滞、満員電車から解放される。
逆に今度は空中で人が行き交うことになる。
ぶつかったらば、地上のそれとはわけが違う。警察も「白タケ」で交通整理する。
「空中での正面衝突」という事故が発生することで、保険業界も変化する。
空中を移動するのでユニクロあたりが専用のヒートテックでも作るかもしれない。
こんな感じで、「あんきパン」や「どこでもドア」、「ほんやくコンニャク」など、
いくつかの道具について、実現した世界での経済について述べられていて、
非常に面白い。
筆者は金融業界の人なので、
投資の視点で述べられていることから、
経済の世界で新しい動きが出た時に、
それが各業界にどう影響を与えて行くのかを知るのにはイメージしやすい一冊だ。
投稿元:
レビューを見る
もしタケコプターが実現したら?もし、翻訳こんにゃくがあったら?そんなドラえもんの世界から飛び出した道具を使って、経済とはなにか?を綴った一冊!
投稿元:
レビューを見る
夢があっていい。
経済にどう影響するか
道具にかかっている実際の企業をチョイスしてるのも面白い。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんのひみつ道具が現実にあったらどう経済が変わっていくか。それを作る企業、それに関わる企業に起こりえる出来事が書かれた経済学の本。。なのかな。
あまりにもリアルで真剣に考えている分面白い。
社会や経済にどのように影響を与えるかを考え、自分はどう行動すべきか。いろいろな角度からモノを見るという力を意識することができた。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんのヒミツ道具を切り口に、経済について考える本です。
タケコプターで保険会社が儲かる、ガリバートンネルでデフレ、どこでもドアで不動産や物の所有概念が変化する、など真面目に想像が膨らませています。実際の企業ならどこが製品化に近い、なども予想してあって単純に読み物としてもなかなか面白い。
各道具から経済の特定の現象の解説に移り、そこから現代の実際の経済や環境問題を読み取る、という流れが分かり易く、経済のことが良く分からない状態でも自然に色々な知識が学べます。
参考文献も多数掲載されているので、ドラえもん世代の経済入門には最適です。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんの道具が実現した場合の経済情勢を交えながら、経済の初歩的知識を学べる一冊でした。
個人的にあとがきの「ゆかしの精神」の部分は印象的でした。
※見たい・聞きたい・知りたいといった好奇心を表す言葉。
投稿元:
レビューを見る
もしドラの別バージョンかなと思い借りてみたけど作者も違うし全然関係なかったw
でも面白かった!経済と法律の知識があってドラえもんを読むとこうも想像がふくらむものなんだとわくわくした。読んでるとそう実現不可能なことでもないのでは!?と思えてくるものもあったし。
アンキパンの項にあった教育の保証を国がするというアイデアはよかった。そういう社会にならないかなー。
投稿元:
レビューを見る
結構一つの側面からしか物事を見ていない感じがする。
その道具についてどういう企業が関わったり恩恵を受けたり…という話は面白いが、誰でも知ってる企業しか出てこないし大体業界大手。
日本の草食男子は受けなくなるだとか、大分古く型にはまった意見が多い。
投稿元:
レビューを見る
ひみつ道具が実現したら経済や産業がどう変化するか?
具体的に現実が、経済がどう動いていくのかが分かりやすく書かれています。
中高生向けの本として良いと思う。