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「グッドバイ」からは、哀しい滑稽さを感じたのに対し、『バイバイ、ブラックバード』からは悲しい温かさを感じたのが、対照的だった。
伊坂幸太郎の小説はどれも好きだが、何が好きなのか、なかなか言葉に出来なかった。しかし、本作中において伊坂幸太郎自身が述べている、「ちょっと変わったキャラクターとそれに振り回される人がいて、登場人物たちのやりとりが楽しくて、いろんなところに張ってある伏線が少しずつ繋がっていき、要所要所で「ああ、そうなんだ」とはっとする感じ」という自作の評価が的を得ていて、ここが好きなんだよ!、と思った。
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伊坂さんのインタビューが興味深く、未完の「グッドバイ」も面白かった。ああいう文体に慣れていなかったけど、数ページでなれて、あぁこういうのも読めるな、という発見。「バイバイ、ブラックバード」がまた読みたくなる、って意味で、このタイトルはすごく的確。
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著者のインタビューと「バイバイ、ブラックバード」の元ネタ(?)となった太宰治の「グッドバイ(未完)」が収録。
文学部出身でありながら、太宰の「グッドバイ」は未読であったが、面白くなってきたところで未完なのね。なんだよ、太宰。
ところで、インタビューで「繭美ちゃん」と呼んでいるところに好感が持てた。
私のイメージではマツコデラックスなのだが。
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伊坂さんのインタビューと、太宰治のグッド・バイが納められているので、本編を読んでから、この本を読むと楽しめると思う。
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太宰治の本は一冊も読んだことがありませんが、「グッドバイ」が未完のままだという事は、この本を読んで分かりました。 私は書籍化された本をたまたま見つけて読んだのでゆうびん小説というものを知りませんでしたが、そういう企画が行われているのはすごい楽しい事だと思います。伊坂さんのインタビュー読んだ後に本作を読んでみるのも、また一味違って読めるかもしれません!!
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バイバイ、ブラックバードを読み終えた後に読みました。作品中によく出てくる<あのバス>についての考察や伊坂幸太郎へのインタビューも読んでいて面白いと思った。伊坂作品における「死」については今後、考えてみようと思う。
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伊坂幸太郎著「バイバイ、ブラックバード」について、
伊坂氏へのインタヴューと、書評、小説のもとの小説である太宰治著「グッド・バイ」が載っている。
意外におもったのが、太宰治のグッド・バイがわりとコミカルなタッチであったこと。
太宰氏の作品は「人間失格」しか読んだことはないが、それとはかなり違う味であった。
あの”バス”の行方が気になる方はどうぞ。
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伊坂さんのロングインタビュー、解説、太宰治の未完の絶筆『グッド・バイ』が収録されている。
伊坂さんのインタビューからやっぱりその解釈で読んでいてよかったんだと思えてちょっとうれしかったし、そういう「あのバス」に込められた想いみたいなのが伊坂さんらしくてだから自分はずっと好きなんだと思う。
伊坂作品には圧倒的な暴力を本当に多種多様な物語織り込まれていて、
圧倒的で避けられないとわかっていながら登場人物は必死にそれに抗っている姿にとても引き込まれる。
『グッドバイ』は初めて読んだけど、
太宰治の暗いイメージが文体には残りつつ、
なんだかポップで主人公のキュートな面が際立っていて、
伊坂さんの作品の主人公とおなじくなんだか見捨てられない愛おしさを感じさせていた。
でもその感じは『バイバイ・ブラックバード』の方がかなり強められていると思う。
『グッド・バイ』ラストまで読めないのが非常に残念でならない。
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伊坂作品の根底にあるもの。
それを知って、
なぜ自分が伊坂幸太郎に惹かれるかやっとわかった。
あと、太宰さんも。
<あのバス>が死のメタファーじゃない。
って登場人物に言わせるから
「あれ?そうなんや」
とか思ってたけどそーゆーことやったんですね。
やられました。
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バイバイ、ブラックバードの解説を含めたインタビュー本。
オマージュ元の太宰治の絶筆も掲載されている。太宰治作品ってもっと暗いイメージがあったが、それは先入観にとらわれ過ぎだったらしい。
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伊坂幸太郎の「バイバイ、ブラックバード」を楽しむための副読本。伊坂幸太郎のロングインタビューは必見。伊坂ファンなら読んで損はないと思います。
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伊坂幸太郎さんの解説だけじゃなく、
太宰治さんの未完のグッド・バイも
読むことができた。
作者の思いを知ってからまたもう一度
バイバイブラックバードを読むと、
より親しみがでて良い作品に思えた。
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普段、伊坂氏が「この作品はこういう思いで書きました」的な語らいを載せてる雑誌等を読まんから、
インタビューの内容がとても新鮮やった。
土台となっている未完の太宰作品『グッドバイ』を読んだ感想は…
これはおもろいやないかっ!!
恥ずかしながら、太宰作品にこんなポップな感じのものがあるなんて知らんかった!
続きと結末が読みたい!!
太宰治が書き上げたものが読みたい!! と強く思いました―
2011年05月21日
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『バイバイ、ブラックバード』についてのロングインタビュー、解説、太宰治の「グッド・バイ」の三本立て。まさに「より楽しむために」、充実の内容だった。
装丁が『バイバイ、ブラックバード』の色違い版といった感じで、本棚に並んでいたら素敵だと思う。見返しが茶色でスピンも茶色!
ロングインタビューは恐らく文庫版にも収録されているものと同じ?
本作の創作秘話だけでなく、伊坂幸太郎の作品に対する考え方などの記述もあり、興味深い内容で、以下の通りメモを取りながら読んだ。(※「⇒」は私のコメント)
・連作短編という形式はあまり好きではない
・僕自身は、あまり話のテンプレート化は好きではありません。
⇒私はどちらも大好きです!
・ちょっと変わったキャラクターとそれに振り回される人がいて、登場人物たちのやりとりが楽しくて、いろんなところに張ってある伏線が少しずつ繋がっていき、要所要所で「ああ、そうなんだ」とはっとする感じ、というところでしょうか。それが僕らしさのような気がします。
・どこを残し、どこを削るかにセンスや個性がでる。
・どうせ読むなら読み終わった後にほのぼのしたり、ニコニコできるほうがいいじゃないですか。
・良い小説というのは、必ずニヤニヤできると思いませんか?
⇒すごくわかります!
「グッド・バイ」と比較した解説も面白く、太宰(の死)について、どきっとするようなエピソードもあった。ミステリーみたい…
解説で太宰中期の名作として言及されていた「右大臣実朝」も、大河の「鎌倉殿の13人」が面白かったので、読んでみたくなった。
また、太宰の「グッド・バイ」を久々に読んだ。初めて読んだときも驚いたが、思っていた以上にコメディで、面白くて、びっくりした。
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『バイバイ、ブラックバード』は
太宰治の『グッド・バイ』のオマージュ本。
グッド・バイもクスッと笑えるそんなコミカルな部分もあり伊坂さんがオマージュするのが分かります。