月夜の子守唄 みんなのレビュー

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

作者さん初読
朝南かつみさんの表紙買いです。
時代物は好物であります（池波正太郎先生大好物）

機動衆という架空の組織がでてくる。
機動衆は将軍直属とのこと。
そうかーな感じはしないでもないが、
まあここら辺はよしとする。
主人公の市之介は、
忍びくずれの盗賊が仇です。

かなり硬質な感じで出てきた機動衆頭の数馬。
登場時はなんか市之介とバチバチな感じで硬質な男かと思ってたら
過去に傷ありとはいえ思っていた以上にわんこキャラで
少し畳をずりずりするように下がってしまった。
嫉妬や告白等々かなりやらかしてくれたし、
メロメロ具合が半端ないです。
それでも戦い時は気合いれてくれていたのでまあよしかな。
むしろ全般として市之介の方が男前です。
トラウマ持ちの数馬を受け入れてしまうあたりを含めて
懐の深さが半端ない。
子守唄まで歌ってあげるとは！
数馬はそんな感じで若干大きな子供なのですが、
まあ見た目は男前を保ってくれているので
男前同士でなんとか。

今後の機動衆がどうなるのか・・・
ちょっと色々と想像してちょっと心配したりして。

若干上滑り的な部分もあったり気になる表現もあったのですが
とても頑張って時代物書いているなぁってところもあり
まあ、許容範囲かなと思います。
(地の文に！があったりすると若干引きますし・・・）

あと、作品のあらすじに「幼少時に盗賊に襲われ・・・」って
書いてあるのですが、襲われたのは市之介が17歳の時
年齢数えで考えても幼少ではないだろうって
ツッコミいれておきます。

☆3.5評価ですが、挿絵分加算で4評価です。
朝南かつみさんの挿絵がとても盛り上げてくれています。
硬質な絵柄が眼福ですですので。