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「偽物語」であった出来事としては語られていた、羽川翼が猫に魅入られたGWの話。
類まれな頭脳というか、知性を持ちながら、あくまで自分は「普通」であろうとした少女が、適切な環境にいなかったがゆえの悲劇といえるのかもしれない。
複雑な家庭環境があったとはいえ、いや、複雑だからこそ、全寮制の学校に入るとか、外国の天才児のクラスに入るとかという、選択はなかったのかと、怒りを覚える。が、結局は彼女自身が「普通」であることを望み、望みすぎたがゆえに、周りをゆがませていったのだ。
それを、語り手である暦は容赦なく指摘していく。
所詮、それは甘えであると。
忍野がクールないい方をしてるようだが、彼は俯瞰してるだけであって、最終的に羽川を突き放すのは暦なのだ。
忍野が、「結婚しちゃえばいいじゃん」というのは、のちの「つばさキャット」へのフラグなんだろうな。
自分の価値とか、存在理由を、きちんと客観的に判断するのって、思春期の最大の難問であり、試練なのかもしれない。
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ブラック羽川のブラックの由来って、性格じゃなかったのか…。
という事が判る。
冗長だとは思ったけど、飽きずに最後まで楽しく読んだ。
個人的な好みが化>傷>>>偽なので、蛇足感が強いなーとも思わなくも無かったり。
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今まで書かれなかったGWの話。
偽から、急に時間が戻ったけど、作者の時間は戻らなかった…つまり最初の100ページは時々列無視全開ですw
本編はなんだかんだで、面白かったですー
来年まで物語は刊行されるのはいいのだけれど、なんだか不安である
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やっと読了。
どう考えてもエキストラでボーナスなところのトラックです。
CDでいえば長い無音のあとに流れる、そんな感じの物語。
まぁ、それだけアニメの人気が出たのはめでたい事だと。
長いツカミというか前フリが、西尾維新節の真骨頂なのだと思うのだ。
前半のノリは「偽物語」のそれで、妹が出てくると変態度合いが悪化しているような気がする。
あとミスド食いたくなりますね、ハイ。
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パンツ、パンツ♪ 猫にゃんにゃん♪
委員長ちゃんはいーちゃんと同じで存在するだけで
周りが狂っちゃうんだろうな。って本人が理解しちゃってる
正常な人っていうのが怖い。でも幸せになってほしーな。
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ライトノベルの世界は、とんでもなく自由であり不自由だ。多分、作者の思うがまま趣味丸出しで書いても構わないと同時に内容が薄すぎても重厚すぎてもシリアス過ぎてもシュール過ぎてもいけない。(もちろんそういった作品がライトノベルのなかに全く存在しないとは言わないけど)。
その自由さは、ややもすれば中学生の作文と揶揄されるけれども、それはとんでもない。自由は不自由であり、不自由はまた自由。十把一絡げが管を巻いて逃げ出す力量がこの作者、この世界にはあると思います。とても面白かった!
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西尾維新好きだし、シリーズだし、これからも続くし、 というわけで読み続けるんだろうなぁ。
アニメも私は好きでしたよ。
この人の文章は ハマルとハマル
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羽川翼ー猫に魅入られた少女ーの物語。
化物語シリーズのつばさキャット以前のGWにおける羽川翼の話。西尾維新流言葉遊びは少なめでちょっと不完全燃焼気味。
ただ、これを読んだ後につばさキャットを読み返すと以前ふに落ちなかった部分がすんなり飲み込める様になる辺りはすごく好き。
物語シリーズってじつは今まで全部が人偏がついていたのにこれだけ獣偏な辺りが異質さを醸し出してます。
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どんどん迷走が加速していましたが、今回は面白く読めました。273Pからの5Pを読んで「相変わらずだ」と安心している自分がいました。
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面白くない!
「ひたぎ」も「まよい」もでてこず、「忍」はしゃべらない化物語は面白くない!
羽川翼の気持ち悪さが全面に押し出されただけで面白くない
月火と暦の会話だけが唯一の救い
こりゃ「猫物語 白」の設定時期によっては読まないかもなぁ
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「物語」シリーズの一環。散々言われてきたGWの物語。
本筋に関係ない駄弁りで4分の1埋めるっていうのはある意味
すごいとしか。
あと見開きのアレとか。思わずどっかにちょっとだけ違いを入れてないか凝視してしまったりも。
会話の妙を楽しむ本なので、そういった意味ではデルフィニアに近いものがあるかもしれない。
主人公はアレに比較すると痛々しいがな!
後日がわかるだけにヒロインがなぁ・・・
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記憶というものは、脳に残ったイメージの欠片を、寄せ集め、繋ぎ合せ、一見矛盾のないように、その場その場で、でっち上げたモノにすぎません。
だから、目撃証言なんてものが当てにならないことだってあるわけで、当然、記憶をもとにした再現映像だって、それが真実とはいえません。
何が言いたいかというと、つまり、アニメ版のあのシーンと本書のあのシーンの違いは、別に矛盾とか、メディアの違いを理解せよ、とか言う必要もなく、記憶というもののいい加減さをきわめてリアルに描写したとすら言えるでしょう。
っていうか、このシリーズって基本、ありゃりゃ木くんの回想って体裁じゃなかったっけ
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正しく羽川さん無双で真相も好みで面白かったんですが、巻末の次巻予告を見てすべてが吹っ飛んでしまった。あ、あれ、次の猫物語(白)で終わりじゃなかったっけ?
傷物語で「戦場ヶ原さんには微塵の不満もないけれどそれはそれとして阿良々木は重罪(フラグクラッシャーな意味で)」と思っていたので、フラグクラッシュの経緯がわかってスッキリしました。ところで散々アニメから入った読者の心配をしてたけど、ぶっちゃけアニメでも結構はっちゃけてた(寧ろはっきり映像にされた分より凶悪だった)のでいらぬ心配だと思う。
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やはり言葉遊びがうまい。キャラクターの作り方と壊し方がうまい。毎度の事ながら怪異の解決はあっさりしてるけど、今回に限っては煽りまくってた伏線の回収なだけに妹と遊んでばかりはいられなかった模様。それでも月火いぢりはスゴかったが。偽(下)で少し物足りなかった月火分が補充できて満足。ところで一応GWの話は完結しちゃったんだけど(白)ってでんな話になるんだろう。
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まさか、あんな状況を覚えているなんて思いもよらなかった。潜在する意識の中でよくもまあ委員長ちゃんはよく堪えられていたというわけだ。しかしあれだにゃん、たたり猫がよくもあそこまで、と思ったのも事実。なるほど、委員長ちゃんと知識と知能を共有しているからあそこまで化物にならず、超大化けしたのかと思うと・・・にゃん。