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ダメな感じがいい。
青梅街道、阿佐ヶ谷から東高円寺まで、私の散歩コースが書かれててリアルに。
紹介されてる書籍が、力はいってない紹介で、こうゆうほうが食指をくすぐる。(あまのじゃく?)
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自身の離婚体験を綴った書評小説。男は物悲しくて女々しいもんだ。
うん。女々しい。しかしそれが正しい。
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とっても面白く読ませていただいたんだけど・・・
自分のすべてをさらけ出して、ネガティブな部分も、他人にどう思われようが自分は正しい・・・というところまですべてをさらけ出して、そうまでして拘るものってなんだろう?
一方的過ぎて感想も書けないさ。みたいな感想。
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自身の離婚を描いた小説。あくまで著者の視点のみで描かれているので、読んでいると、非のない主人公が妻に嫌われ、子供とも会えなくなるのは可哀想な気がしてくる。
が、著者はあちこちでこのことを語り続けているのであり、表現者とはいえ発表する形が違う元妻は彼ほど巧みに語ることはできず、彼への憎しみが募り、ますます子供に会わせたくなくなるのではないか。
最後の長いあとがきや、穂村弘、長嶋有の文章も、著者を応援しているというより、「困ったな、やれやれ」という感じが滲み出ており、読む方が辛い。
しかし、何よりの爆弾は町山智浩の解説。
真っ向からこの作品、というより著者の人間性を否定。
普通解説ってつまんない作品でも持ち上げて書くものだけど、もう完膚なきまでに叩きつぶしている。
読者も、自分が正しいからってそれを振りかざしても愛されないという真実を心に刻むだろう。
解説を入れたら★★★。
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一冊を通して、様々な視点から著者の人柄を見つけることの出来る本。
そのことが本人は意図してなさそうに見えるのも面白い。
辛辣な解説も見もの。個人的には全面的に感情移入して読んでいたので、なんだか覆されてしまったような読後感。著者を見る目が、ひいては自分自身を見る目が変わることにもなるような印象を受けた。
それを踏まえてどちら側に立つか、これがこの本を味わうのに必要なことかも知れない。
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書評と言いながら書評をあまりしていない。
離婚という場面に遭遇した男の苦痛の姿がリアルに描かれている。
不条理さにもがく姿は、解説で、幼稚だと痛烈に批判されるてるけど、そういう風に考えてもがいてしまう時期はすごくあると思う。
法律家たちの冷たい姿もおもしろい。
たしかに法律家の対応って理不尽なところあるよなー
そうなっちゃうのは、仕方ないとこもあるんだけど。
「とにかくだれかに好かれるのは幸せなことだ、それだけはたしかだ」
「そのことを忘れるために今はただ小さいことにくよくよしたい」
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「あるきかたがただしくない」と違って、離婚後のことが著者の心情も含め、小説という形を取ってはいるが詳細に書いてある。書評がとってつけた感があって白々しいが案外読んでみたくなった。裁判所によって身に覚えのないDV夫と見なされ、月一回という裁定が決められるところは詳細でよい。
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枡野さんの離婚劇を、小説で追う本。笑 1話1話に挟まれる本の紹介は、それに費やす文章は少なめだけれど、それでも読んでみたくなるのがスゴイなぁ…。坂崎さんの『片思いさん』が出てきたのがなんだか嬉しかった!
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本当に率直で赤裸々。枡野さんは純粋だが、相手の気持ちを想像するのは下手なんだろう。
解説は納得できる部分もあった(速水の送ったメールはありえない。あれは離婚もしたくなるだろう。)が、それでも香もかなりひどいように思った。あとフィクションみたいだけど、女性弁護士が腹立つ。
収録された短歌は心の透明さが伝わるようで、とてもよかった。
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妻とのケンカ中に読む。著者をモデルにした小説風、書評風。みんな自分は正しいと思うものなのだ。
(300)
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妻に離婚を迫られているAV監督速水の物語だが、中に挟まれる書評は実在の本について。
どこまでホント?とか思いつつ読み進めると、後ろ三分の一は「あとがき」として枡野浩一の実際の状況と、枡野に加え、穂村弘と長嶋有の特別寄稿。そして枡野の短歌30首。最後に映画評論家、町山智浩の解説、という変わった本。
最後の解説で、一気に読者のひっかかりがクリアになる感じ。穂村弘の指摘もするどい。
枡野浩一について、本人が一番わかっていないっぽい。
一言で言ってしまえば、だから奥さんがあのような形を取ってでも離婚したんだね、ってこと。
この人の短歌は嫌いじゃないけど、人としてはね~。
むしろ、発達障害系空気読めないサンプルの参考にはなるかも。
気になる存在ではあり続けそう。
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離婚協議中の私が、離婚エッセイを読んでみました。
枡野さんは昔から好きだし。
離婚はつくづく十人十色。
結婚よりずっとバリエーションが豊富だよね。「豊富」と言うと、自分でもなんだか悲しく響くけど、でも実際子ども有無からバリエーションは無数にあって、私と誰かの離婚が同じなんてあり得ないんだろうなー。
お子さんと会えなくなった枡野さんは本当にかわいそうで、読んでいる私もその場にうずくまりそうになったくらいだったけど、こうして公の場に晒される元奥様やお子さん達にもやはり同情してしまう。
そして、解説の映画評論家の町山さんが厳しい。鋭い。
町山さんもおもしろい方だな。町山さんの著作もちゃんと読みたいと思いました。
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まず冒頭の、見たくもない中年男のマスターベーションを見せつけられているような一群の短歌にうへえ~となり、本文を読んでまたうへえ~となる。はっきり言って、ほかの誰にも愚痴を聞いてもらえない同類の男たち以外にとっては、かなりキモチワルイ本だ。
なのになぜ☆2つかといえば、最後の町山智浩による解説がそのうへえ~を明確にきっぱりと言語化してくれているからである。自分の「正しさ」に執着し続けることから離れなければ、相手のことも自分のことも見えてこないよ、と。このように厳しく現実を突きつけてくれる批判者をもつことができる者は幸せである。これにくらべたら穂村宏など同じ短歌業界仲間の男たちの歯切れの悪い文章などゴミみたいなものだ。
最後の解説にだけ読む価値がある文庫本というものがある。編集者はこういう解説をこそ書かせるべきなのである。
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筆者の実体験をもとにして離婚を描いた小説です。
注目すべきは本文ではなく、歌人でエッセイストの穂村弘氏による寄稿と、映画評論家の町山智浩氏による解説かもしれません。
寄稿や解説は作者へのエールになることが一般的ですが、本書では相当に辛辣なものとなっています。
おふたりの指摘で共通するのは作者がこだわる「正しさ」の異様さであり、相手の気持ちに立てない幼稚さが浮き彫りにされます。
穂村氏
「僕が君ならそんなことはしない。そんなことって「そんなこと」だ。全部だよ。」
町山氏
「彼はせっかくのチャンスを逃した。自分を変えるチャンスを。成長するチャンスを。」
タイトルから本書に興味を惹かれている方なら、上記のお二人の寄稿・解説文だけでも一読の価値があります。
結論が作者によってではなく寄稿・解説によって鮮やか、かつ否定的に導かれる、特異な著書と言えます。
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歌人枡野浩一さん自らの離婚にまつわる経験を元にした小説。
僕は割とこの本の主人公(枡野さん)に感情移入して読んだのだけど、解説で町山智浩さんがその主人公(枡野さん)をボロクソに言っており、なんだか自分が責められているような気分になった。何事も様々な視点があるというのは当然だけど。