紙の本
押し寄せる難題
2010/07/31 10:59
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヤエトがようやく床払いをしてジェイサルドの監視から逃れられたとホッとしたのも束の間、皇妹から黒狼公としてのヤエトに復縁の提案がなされる。受けるも断るも彼の自由という皇妹の言葉に、余計に悩みが深くなる。
その件も片付かないうちに、再び夏入りの祭の季節がやって来た。そして時を同じくして、北方からは和平の使節が訪れる。
ヤエトが訪れる北方の地で出会う、絶大な恩寵の力を持つ少女。そんな神の力の世界とは別に、人の世では権力と金に基づく新たな策謀が繰り広げられようとしていた。
隠居という単語が遠くなる一方のヤエトは、次から次へと難題を抱えてしまう状態に陥っている。
魔界の蓋が開くという神の世界に関わる問題は、未来視の恩寵だけではなく、身近な鬼神の問題や、新たな恩寵の力が彼の前に現れ、より広がりを見せる一方で、人間の世界の中でも買収・切り崩しなどの権力闘争が裏面で本格化してくる。ある場所では世界が滅びるという話をしているにも拘らず、ある場所では今のままの世界が続く前提で権力の配分に汲々としているギャップが面白い。
本書の最後に、ヤエトは選択を迫られる。他人の今すぐの危機を救うか、将来の自分の安全を取るか。そんなドキドキを抱えたまま何ヶ月も待ちたくない場合は、下巻が刊行されてから読んでも良いかも知れない。
それにしても、シロバの雛はもふもふしてて気持ち良さそう。
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下巻でるまでじっと待っていました。
うほー待望の一気読み!と思ったけどヤエト先生に倣って、倒れないギリギリで毎晩読む…。
薬くれるナオさんもジェイサルドもいないし。
雛もふもふがうらやましい…。
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ヤエトの隠居願望がそのままでなんとなく安心した。それより、皇女さまがだんだんしたたかになっていくのが見ていて楽しかった。でも、ヤエトがそれにあまり反応しないのがこの人が変人だと言われるゆえんだと思う。何気に周りの人ひどいこと言ってるけど、でも、それにいちいち頷けてしまうのが楽しい。この人、やっぱり変わってる。
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凄く面白かった! 今までは上下巻連続で発売されていたのが、今回は下巻発売月未定。
ヤエト先生の隠居願望そのままに、周囲の状況が動いていくのがイイ!
早く下巻読みたい!
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また倒れてるし。主人公がこんだけ倒れてる話も珍しいような?
そして、更に面倒なことに巻き込まれてるし。下巻だけでちゃんと北峯に帰れるのか心配です。
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皇女が可愛くて仕方ないです。でも今回は、残念ながら、この巻では、前半でしかお目見えしません。ヤエト先生は、自分で進んで問題を解決するために動いています。倒れないといいのです。(今ならいいだろう、って、タイミング計って倒れそうですけどね…)
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となりの郡の太守に加え、北方の民も現れて、登場人物は増えるばかり?
問題山積、風呂敷は広がるばかりのような、気のせいでしょうか…
尚書卿の隠居の日は遠遠のくばかりですねぇ。
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刊行ペースが遅い上に長編なので細かいストーリーを忘れてしまい長らく積んでいました。そろそろ読まなくてはと手に取りましたが、やっぱりすごく面白いです。これだけの長さのファンタジーをドキドキしながら読めるとは幸運だなぁと思います。
腐った視点で読んでる訳ではないので純粋に楽しめるのはすごいと思うんです。しかし!あえて腐った目で見ると皇帝とヤエトが気になって気になってw
でも一番好きなのは皇妹なので是非とも結婚して欲しかったんですが、やっぱりダメなんですね。しかし皇女と恋仲になるのだけは勘弁して欲しい。
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発売時に買ってあったけれど、下巻の出る目処が立っていないということで、お預けにしてた。下巻が出たから読み始めたがいいが…これまで出てきた人物名を忘れてしまっていて難儀した。冒頭の登場人物リストはあまり詳しくなくてそれほど役に立たないし…。
ヤエトさんのココロの中のツッコミは健在。不健康さも健在。色んな意味で最強の皇妹も健在。皇女もお変わりなく何より。そして何を考えているのかわからない皇帝。
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いつものように、というか、倒れて起きた所から話が始まっているのが
いつもの日常、と思ってしまうのは駄目でしょうか?w
しかし、イラストの鳥がかわいいですね~w
これはちょっと鳥馬鹿になるのが分かります。
宿敵が突如やってきたのも驚きですが、約束破りで聞いてくるのは
政治的にいけるかな? と。
しかし、それは己が優位に立っている時に限り、ですね。
ごく普通に上に立つ物としての判断、一緒ついて行きます、と
思ってしまいました(笑)
皇帝の妹の発言も驚きですが、皇帝自身にも…というか
見透かされてるよ!? という驚きが。
この最後、どちらに転んでも皇帝としては得ありで
隠居願望主人公には損です。
政治手腕ってすばらしい…という感じです。
まったくもって、ありがたくない話ではあり余すが
所詮他人事なので(鬼)
しかし素直すぎる人質交換で残る『彼』は
色々な意味で大丈夫なのでしょうか…。
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皇女の!カラードレスが!!
可愛すぎてのたうち回りました...
しかし
それを上回る雛の可愛さ!!
私のベットの端にも乗って
一緒に寝てくれないかな...そわそわ
ヤエトの事を兄と思ってるとか!
なんだもぅかわいいな!!
そんなヤエトは
相変わらず ぶっ倒れたり
隠居生活とは程遠い場所に身を置いたり。
なんとも良い所で終わってしまったので、
早く!下巻を!
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お話の感想は下巻にまとめて。
そろそろヤエトは皇女の乙女心に気付いてあげてもいいと思う(笑)
しかしヤエトは自分の体調及び問題山積みの仕事を片付ける方に手いっぱいで、その辺に裂く余力はないかなぁ、と思ったりもする。
それにしても、国と国との情勢や、国内の複雑な権力争いとそれに伴う人々の思惑や動きがきっちり描かれているので、このシリーズは読みごたえがあって良いなあと思う。
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開幕早々いつも通り北嶺で倒れているなー、と思ったら主人公にも「なぜ自分が北嶺にいるのかわからない」とは…。
謎を残したまま、今回は北嶺の仇敵・北方へ向かうの巻。
そしてやはりシロバには癒される。
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今回は冒頭からいきなり倒れているヤエト。シロバの雛たちに見張られているのが微笑ましい。鳥が可愛すぎる流れからの皇妹との「復縁」話。結婚もしていないのに、復縁なんて知るかボケ!と一蹴できないのが辛いところで、悩みの種を抱えたところに、北方からは人質交換の提案が。人質になるセルクと共に北方へ。皇帝の恐ろしさを思い知ったところで、終了。果たしてヤエトはこの窮地をどう切り抜けるのか気になる、速攻で下巻へ行きます。
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下巻はまだか!先日1巻から読み直したので、そのまま流れでよんでしまった。 下巻がでるまで待つつもりだったのに…
今回は北方がメイン、いよいよ予言されていた人になりつつあるヤエトは、めんどくさいめんどくさいといいながら、とうとう一番恐れていた事態に直面する。
世界感がしっかりしているからか、ものすごい読みやすいし、物語に引き込まれる。 鳥のヒナはかわいいし、端々のかっこよさがいい。
一番良かったのは、「かならず、御許へ帰ります。」というこの一言、文字にしてしまえばそれだけの台詞だが、その背景に今までの物語全てを背負っての一言。
これだけ効果的な一言の使い方はすごいと思った。
早く下巻が読みたいんだが、まだ出そうにないのが残念すぎる。 楽しみで仕方ない。