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エリカ&パトリックのシリーズ2作目。1作目はエリカが主人公でしたがこれはパトリック。今のところ安定して面白いです。1作目はスマッシュヒットで2作目でブレイクしたらしいですが個人的には1作目の方が良かった(新鮮だったからかもしれないけれど)。パトリックが解決しようとする事件はフルトという家族の三代に渡る愛憎や屈託に起因しているし、パトリックとエリカには子供が生まれそうになっているし、エリカの妹アンナはDVの夫の影におびえながら自尊心を取り戻そうとしながら姉のエリカと衝突していて、全体を通して家族のお話。事件は解決しますがエリカとアンナの複雑な関係は次作以降に持ち越し。続きを読むのが楽しみです。
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「エリカ&パトリック事件簿」シリーズ2。
内容紹介を表紙裏から転載します。
『夏の朝、洞窟で若い女の全裸遺体と朽ちた古い遺体が2体見つかった。休暇中のパトリックだったが、妊婦のエリカを気遣いながらも捜査を指揮することに。検視の結果、新旧遺体は二十数年を挟んで全く同じ方法で惨殺されたことが判明。捜査線上に今は亡きカリスマ説教師の呪われた一族が浮上し・・・。
北欧の海辺の小さな町を震撼させた猟奇的殺人事件を作家&刑事が解決する大人気シリーズ第2弾!』
なんですが、この紹介はちょっと違っているというか・・・。このシリーズ大人気なの?あまり話題になってるような気がしないけど。でもそういえばハチストラップがもらえる今年のナツイチで、一冊だけ入った海外小説がこれのシリーズ1の「氷姫」だったっけ。大人気にしたいシリーズってことかな。
そして、「作家&刑事が解決」しません。だって今回はエリカは妊娠中でパトリックと互いにぐちを言い合うくらいでほとんど事件にタッチできてないんだから。一度だけ調べ物をして役に立ったけど。
そうなんです!1で一歩踏み出したのかな?というエリカとパトリックは、既に同居&妊娠に進んでました。
あの家を売るようにと口出ししてきた妹の夫がいましたが、妹夫婦は離婚!
妹とエリカが家の権利を共同で持ち、とりあえずエリカとパトリックが住むということになってます。
冬の間は厳しい環境のターヌムスヘーデですが、夏は別。観光客が押し寄せる快適な場所。だから、親戚や友人がふとこの町に住むエリカのことを思い出し、訪ねてきて滞在してくれる。
エリカは嫌だと断りきれず、おもてなしすることにうんざり。ついにぶち切れたり・・・。
なかなか解決できない嫌な事件と、エリカの家庭のどたばたとが良い具合にバランスが取れていると思いました。
そしてまたもや妹アンナが泥沼に足を取られそうです。
このシリーズは事件は一冊ごとに解決しますが、エリカに関しては話が続くという構成のようです。
姉妹は母親らしい母親に恵まれなかったため、エリカがアンナに対し姉であると同時に母のように守ってきました。エリカはアンナに共依存していて、アンナはそのことに自覚があり、もういい加減自分を自由にして欲しいと思っています。でもはたから見てもアンナは頼りなく、エリカはアンナを自分と同等に見ることがまだ出来ません。このずるずるした関係が、誠に興味深いのです。
事件の方もそれと対比するように、関係する一族の微妙な関係があぶりだされてきます。
犯罪の動機が分かった時、なんともいえない気持ちになりました。
ターヌムスヘーデ警察署の面々にも親しみを感じてきて、どうしようもないあの署長にもちょっと同情、アーンストのことはくそったれ!と非難したくなりましたが、怠け者ユスタの意外な一面を知って見直しました。
今回パトリックは、家では妊婦エリカがふうふう言っていて大変で、この面倒な事件の責任者になって駆け回り、大活躍でした。良いやつだなあパトリックって。エリカは良い人とパ���トナーになったよ。
前作より面白かったと感じました。
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ミステリーとしての楽しみよりも、北欧な登場人物たちの魅力がたまらない。
まがまがしい殺人事件を、ムーミン谷の仲間たちが解決しようとしている、ってな感じで…(注・ムーミンはフィンランドだけど)
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エリカ&パトリック事件簿シリーズ第2作。
前作『氷姫』で秀逸だった人物描写や情景描写が、本書では少し影を潜めてしまった感じ。舞台となる季節が夏ということもあって、北欧の印象がかなり薄くなっているのも残念。そのかわりに、ユニーク(!)な署長以外あまり様子がわからなかった警察署メンバーについての記述が増えて、”警察小説”の雰囲気が出ている。
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フェイ・ケラーマンのリナ&デッカーもいいけど、こちらもいいな。前作も読もう。
「BOOK」データベースより
夏の朝、洞窟で若い女の全裸遺体と朽ちた古い遺体が2体見つかった。休暇中のパトリックだったが、妊婦のエリカを気遣いながらも捜査を指揮することに。検死の結果、新旧遺体は二十数年を挟んで全く同じ方法で惨殺されたことが判明、捜査線上に今は亡きカリスマ説教師の呪われた一族が浮上し…北欧の海辺の小さな町を震撼させた猟奇的殺人事件を作家&刑事が解決する大人気シリーズ第2弾。
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洞窟で見つかった若い女性の死体のそばには遺骸が2柱あった。
パトリックを指揮者にに、警察の捜査が始まる。
前回主立って謎解きをしたエリカは妊娠後期と言うこともあって脇に廻っている。
パトリックが謎解きをすることで、今回は警察小説の色合いが強くなっていて、こちらの方が面白く感じられた。
警察署の愉快な仲間たちもそれぞれに活躍するし、捜査が科学的な証拠を踏まえて進むし。
あとがきによると作者はS・J・ローザンのように話によって男女の語り手を交替させていくのではないかということだけど、このままパトリックを中心にして欲しいなあ。
あと読み慣れてきたとはいえ、スウェーデンの地名と人名には苦労する。特に今作はスウェーデン版横溝正史みたいな話だったので、付いていた人物相関図には大変助けられた。まったく何回見直したことか。
謎解き部分はすっきりしていない部分もあるけれど、まあこんなものかなと。
気持ちのいい終りかたではないので、読後感がイマイチなのがつらい。
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シリーズ2作目の大ヒット作。
前作から1年半後、海辺の田舎町を揺るがす大事件が起きる。
1作目では初々しいデートを始めたエリカとパトリックの二人。
エリカはすでに妊娠中で、暑さもあって体調が良くない。
そのため、パトリックが主に活躍する話になっていて、警察小説の趣が強い。
パトリックは休暇を取っていたが、呼び戻される。
観光の目玉である「国王の洞窟」で若い女性の死体が発見され、しかもその下に、古い白骨死体が2体もあったのだ。
パトリックは署長に調査を任され、若くやる気のあるマーティン・モリーンと組んで調査に。
刑事の中には、退職を待ちこがれるユスタや、さぼり魔で荒っぽく不注意なアーンストといった使えない男らもいて、足を引っ張ります。
一番頼りになる女性アンニカは、休暇中。
さらに行方不明の娘が出て、時間との戦いに焦るパトリック。
説教師として活躍した祖父エフライムから続く、フルト家の三代にわたる確執がたっぷり書き込まれて、迫力。
エフライムは幼い次男ユハンネスを病人を治癒する奇跡を起こす能力があるとして連れ歩いた。だが、その力は失われる‥
ユハンネスは美男でもてるが気まぐれで、まったく当てにならない青年となっていった。
まじめな長男のガブリエルは父と弟の間に入れず、豪壮な館と農場は継いだが、長年コンプレックスを抱いていた。
20年前に失踪事件が起きたとき、ガブリエルは弟に不利な証言をしたことがあった。
ガブリエルの息子ヤーコブが、今は、宗教団体の指導者となっている。
ヤーコブの年の離れた妹リンダは17歳で、ユハンネスの息子ユーハンと付き合っていたが、早く町を離れたがっている。
フィエルバッカは夏を過ごすのに良い土地柄なので、突然、親しくもない親戚や昔の友達が訪ねてきて居座ったりする。
エリカの妹アンナも訪問してくる。
暴力をふるう夫とは離婚したアンナ。なんと名門の出の恋人が出来たが、アンナと幼い子供二人に必要な優しさが足りないのではと、不審の目で見るエリカ。
反発するアンナだが‥
事件は暗いが、読み応えがあります。
日常的なシーンや女性の抱える問題も含み、共感しやすい面も。
非常に難しい試練に立たされた人間の、救いを感じさせるシーンが光ります☆
*このブログでのミステリ(未分類)というのは、ヒーローともヒロインとも分類しがたいという意味で、たいていカップルが主役のタイプを表しています。
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疲れた。あっちいったりこっちいったり、中々ついていけない感じ。ただ先を知りたいばかりに付き合ったってこと。ま、それだけ面白かったともいえる。これでカミラレックバリの日本での全3作読了。どれも過去の殺人との邂逅を謎解きにしている。それよりもエリカの身の上のほうが気がかり。
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エリカ&パトリック事件簿 2作目。
過去と現在の殺人事件。共通する状況から同一人物の
犯行と見られるが、なかなか真犯人へとたどり着かない。
説教師と呼ばれる一族の本当の血縁関係が明らかになるにつれ、
事件も解決へと進んでいく。
神の力の存在とは・・。
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冒頭から犯人は解ってしまいます☆彡
あまり考えないで素直に読めばいいかんじです( ̄ー ̄)
カミラ・レックバリーの本は、ドキドキ感はないので、ドキドキ感を求める方には進められない本ですm(_ _)m
でも私は、意外と好きです(^O^☆♪
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設定やプロットは興味深いし、スウェーデンの価値観がとても興味深いので読んでいるが、日本語に違和感を感じてしまうシリーズ。
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シリーズ2作目。まさかエリカとパトリックが進展しているとは思わなかった。こういうところでも海外作品と日本作品の違いがあるのかな。パトリックが中心に活躍。
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エリカ&パトリックシリーズ第二弾。深く考えずに楽に読める点ではよいが、謎解き~結末についてはすっきりしない感じが残る。
事件よりもエリカとパトリックとアンナの今後のほうが気になる。
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スゥェーデンの女流ミステリ作家の第二弾。容疑者一族も刑事の奥さんも、家族のちのつながりの中にある御し難い魔力との相克の中にあるというところが、なんだか北欧らしい、ドロドロしたものを感じさせる。
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この血液のトリックなにかの本で読んだ記憶があるんだけど、何の本だったか思い出せない。
エリカとパトリックの展開の早さにびっくりした。
そして今回はエリカのミステリー的な活躍が少なかったのが残念。
招かれざる客への対応は痛快だった!
そしてアンナをこんな状態で本を終わらせるなんて...