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訳文平易。ミミズについての気軽なよみものです。ダーウィンをリスペクトするエイミーの、ミミズへの愛情もよく伝わってきます。ミミズはいったん成熟してしまえば、外見からは何歳なのか判別できないそうです。まだまだ未知の領域がたくさんあるのが、ミミズ研究。将来、日本人研究者から画期的なアプローチが生まれることを期待するとしましょう。
老衰したミミズを観察するのは至難のわざといいますが、日本の夏、アスファルトで干上がったミミズに、エイミーたちもぜひ遭遇してほしいものです。日本人の感性からすれば、それもまた立派な老衰なのです。
みみず鳴く引きこむやうな地の暗さ -井本農一
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面白かった。読み始める前に期待していたのは、今では入手困難らしい『ゴキブリ学実験ガイド』と同様の面白さ。あるいは岩波ジュニア新書の『ミジンコの話』。かなりの部分でそうした本と同様の楽しみが得られた。
ただ、本書の半分ほどは「ガーデニング」や「環境問題」について頁を割いていたのがややもったいない感じ。それぞれに面白さはあるものの、もっと「ミミズ自体」について扱って欲しかった。
またミミズの「害虫としての側面」は非常に重要かつ面白いテーマなんだけど、研究自体が進んでいないのか消化不良なのも残念。
ただ、そういうマイナス面を除いても十分に楽しめる本だった。ま、ぼくはミミズに触れませんけどね。
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物の見方を根底から変えてくれる本だった。
水中も、空気中も、ある地点を特定したり、そこに到達しようと思えば、それは地中よりもはるかにたやすく行われる。
この本では、私たちにとってまだまだ未知の地面の下には、予想をはるかに超えるミミズが、植物にとって、ひいてはすべての生きものの生態系にとって、なみなみならぬ働きをしている事実をしっかりと教えてくれた。
また、ダーウィンのミミズ研究との比較も面白かった。
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行動、神経にはあまり触れず。 ミミズビジネスや珍しいミミズ、土壌への影響などがつづられていて、益虫としての側面が大きかった印象。
ダーウィンの最後の研究対象としての記述はbasicな生態に加え、神経科学もも見られ、興味深い。
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ミミズの話をしているだけなのに、お庭の堆肥にダーウィンに生態系、微生物からパンゲアまででてくるとは!
ものすごく広がってるけどあくまでミミズの話。
これはいいミミズ愛。
ミミズもだけどダーウィンに興味が出てきた。ダーウィンかっこいいな!
ふおー楽しいー!
目をつけてたのになんでもっと早く読まなかったんだろ。
環境問題のところはちょっと「チェルノブイリの森」を思い出した。
著者の姿勢は環境語りにしてはゆるい。「ダイエットするよ明日から」くらいのゆるさ。
でもまあ嫌ではない。
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ミミズは土壌を肥沃な土地にしてくれるという概念は周知の事実となっているが、それ以外の『ミミズの底知れぬ力』というものを考えさせられる本であった。ミミズのリアクターなどを製造して排水処理を行なっているなど、未来の環境保護に対するヒントが得ることができそうだと思えた。
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科学者ではなく園芸好きな文筆家によるのでたいへん読みやすい。ダーウィンとミミズ、多様で未知なミミズの世界、ミミズが森林の植生を変える、ミミズによる下水処理、など取り上げた話題もバラエティ豊か。ミミズコンポストやりたくなる。
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たかがミミズ、されどミミズ。
ミミズのせいで生態系を破壊してしまうこともあるなんて知らなかった。
グローバル化が進む現在の意外な落とし穴をみたような気がした。
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こんなにミミズの好きな人も珍しいのではというぐらい、ミミズ愛を感じる作品。ミミズのいい面と悪い面をきちんと対比して書いており、読んでいてすんなりと腑に落ちる感じがする。ちょっとミミズを飼うのもいいかなと思ってしまった。
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ミミズの研究には晩年の ダーウィン博士が取組んでいらしたそうだ。著者はミミズ好きのおばちゃんのようで、もうちいと 専門性の高い本かと思っていたから、もの足りなくはある。
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ミミズまじですごい!
土の中って全然興味なかったし興味持っても中々見れないけれど、ミミズだけじゃなくて色々な細菌とか真菌がいて、目に見えにくくともちゃんと生態系があるんだなと感じた。
ミミズを移植するのは他の動物と同様に影響ありそうだけど、ミミズが、というよりは他の菌も含めてって、土を移植するのって結構多数の生物を移していることなんだなと思えた。
ミミズは逆光性があるけれど、ゴカイにもあるのかなと疑問に思った。顕微鏡下で盛んに動いていたのはそれによるものなのか。
単純にミミズにたくさんの種類がいることに驚いた。考えてみればそうなんだけど、そこまで気にしなかったというか、ミミズの存在が薄かったというか。
読みながら、驚くことばっかりだった。また読んでみたい。