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宇宙世紀に登場する連邦軍のモビルスーツを網羅的に解説した良書。
具体的には、主に一年戦争時代の「ファースト」「08MS小隊」「0080ポケットの中の戦争」「0083 STARDUST MEMORY」、グリプス戦役~ネオ・ジオン闘争期の「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」から、宇宙世紀100年代の「F91」「Vガンダム」、マニアックな「閃光のハサウェイ」「F90」「UC」まで含む。
一般的な登場作品別ではなく、型式番号(ex:ガンダムならRX78-2)によるカテゴライズを導入しているのが画期的であり、かつ、秀逸だ。
モビルスーツのルーツや技術的進歩を見てとれる点が最も評価出来る。
一例を挙げるなら、時代の趨勢に合わせたモビルスーツのサイズ変化がある。
一年戦争時に比べ、ジェネレーターの出力が向上したグリプス戦役時には、モビルスーツは巨大化の一途をたどるが、ジェネレーターの効率化を目指した100年代には小型化が主流となり、サイズは5/6にまで縮小された。
これは現代の自動車技術に通じるものがありはしないか。
アメリカ・ビッグ3衰退とインド・タタ自動車の超小型車ナノの盛行。
時代を先見する社会背景もガンダムの魅力の一つである。
話が横道に逸れてしまったが、前頁フルカラーと詳細な解説、600円のコンビニ本とは思えないクオリティは必見の価値あり。
ガンオタじゃなくても読んでほしい一冊。
ジオンverも買わなくては!
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なんでサザビーやキュベレイが載ってないのかと思ったけど、「地球連邦軍篇」だからなのか。
ガンダムの世界を外からでなく、世界の中から語れている。
後付ってすごいなぁ。人の想像力はおもしろい!
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2014年10月9日読了。「ガンダムの常識」シリーズ、一年戦争~UCまでにおける「地球連邦軍」のモビルスーツをオールカラーで解説した本。「RX」「RGM」など型番のシリーズごとに章が分かれており、全装備を含む・含まない重量や、フィンファンネルなどの装備を含む・含まない高さなど細かいデータが記載されている点、各型番MSに搭乗した代表的パイロットの略歴が記載されている点などは非常に読みやすくてよい。連邦軍が物語上の「いいもん」であるときはMSの体系はシンプルで分かりやすい(ガンダムが「陸戦用」「フルアーマー」など、主にガンプラ需要によりバージョン別れしているくらい)が、「わるもん」のティターンズになった途端奇怪で分かりにくいフォルムが増えるのが面白い。「天才技術者のシロッコが設計にかかわったため」と説明がつけられているのもなお面白い。