紙の本
自然な文章を書くために
2018/09/08 16:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はむ吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
英語の連語辞書にあたる日本語の辞書がないだろうかと探していたところ,この辞書を見つけました.最寄りの書店で見かけ,中身を確認し,即座に購入を決定しました.
この辞書では,それぞれの見出し語に対して,それに結び付く言葉の例がひたすら列挙されています.たとえば,「学ぶ」を引いてみると,「...を」「...から」「...で」などの例がぎっしりと並んでいます.ここで,これらの中に「経験に」は存在しますが,「経験で」はありません.つまり,「経験に学ぶ」とは言えても,「経験で学ぶ」とはあまり言わないということです.このように,自然な言葉のつながりを知りたいときに,この辞書はうってつけです.
見出し語としては,日常生活で誰もが使うような身の回りの言葉だけではなく,漢語的表現やカタカナ語まで立項されています.そのため,文学作品の執筆に限らず,ブログ記事の投稿から学術的文書の作成まで,幅広い場面で役に立ちそうです.
なお,この辞書にはもっぱらコロケーションの例が掲載されており,語釈や類語等の解説はほとんど掲載されていません.これは,紙面の都合上やむを得ないことでしょう.国語辞典や類語辞典などと併用すれば,この辞書をもっと活用できると考えられます.
紙の本
ただ引くつもりが読みふけり・・・
2021/05/06 01:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
繙くほどに自分の語感の広がりを
感じさせてくれる貴重な一冊です。
探していた表現だけでなく、
上下左右の項目にも関心が
移っていった結果、当初の目的を
失念することもしばしば。
紙の本
辞典としてのおもしろさが際立つ
2020/08/23 10:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikanponkan - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生のころ、辞書の使い方を知ったとき楽しくてしょうがなかった。
ちかごろは、簡単にグーグルなどで検索できて、辞書の出番が少なくなっている。
辞書のよいところは、寄り道。調べたい語を見た後に、その前後の語まで気になって、どんどん読み進めたものだ。
最近は素人でも文章を発する機会が多くなり、何が正しいのかが分かりにくい。
そこで、これまでなら、さまざまな本を読むことで、言葉の使い方を学んでいくのだが、
この辞典では、それをはしょってさまざまな用例に出会うことができる。そして、どんどん寄り道できる。久しぶりに辞書の楽しさを味わっている。
紙の本
物書きには必要不可欠な本
2018/05/04 14:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ユモ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今や普通の意味を調べる辞典なんてものは、正直に言ってネット上に溢れ返るほどある様々なサイトやオンライン辞典で代用が出来てしまう。しかしながら、この辞典はそれらの類のものとは一味違う。なんと文章の繋がりだけを載せた辞典なのである。今だからこそ、紙の辞書として買うべきなのは、このようなちょっと変わった辞書だと思う。
投稿元:
レビューを見る
言葉と言葉の繋がりを集めまくった労作。言葉が好きな、言葉を大切にしたい、言葉による表現力をつけたい、表現の幅を広げたいと願うすべての人に勧めたい。引くだけでなく、読んでも楽しめる辞典。
投稿元:
レビューを見る
小内(おない)一編『てにをは辞典』を購入。
すきま時間や眠りにつくまでのひとときに読み始める。
編者はプロの校正者。
250名以上の作家の、主に文庫本から
日本語の結合語を60万語採集。
いわゆるコロケーションの実態を1,800ページに収めた。
20年かけた仕事の集大成である。
先に紹介した中村明『日本語 語感の辞典』と言い、
この『てにをは辞典』と言い、
これまでとは違ったアプローチで日本語の生態に挑んだ
意欲作が続く。
こうした辞典の出版が相次ぐことは文化の豊穣である。
既にブログではこの二冊を比較して最初の読者たちが
感想、意見を書き込み始めていて参考になった。
僕の会社の部署ではこの二種の辞典を3冊ずつ購入した。
それぞれのフロアに一組ずつ置いて
みなさんの日々の仕事に役立ててもらうことにしたのだ。
使ってみて気にいれば自分用に投資していただくもよし。
文章を磨くことは思考の訓練になる。
どんな仕事をするにせよ、あるいはリタイアしてからも
言葉は自分の身についた一生の宝物になるのだ。
3,800円だから一回か一回半の飲み代を充てれば買える。
ものは考えようだ。
投稿元:
レビューを見る
辞書を開いて、興奮した!使いたい言葉が目の前横切れど、うまくつかまえられない。あれ?私が言おうとしている言葉って、本当にこういうこと?の確認によい。今、ひらいたページから。「しゅうへん【周辺】▲を 洗う。歩き回る。往き来する。(…)▲に 生きる。出没する。▲の 町村を吸収する。平定に移る。▲的な 事柄の紹介にとどめる。」
おもしろい、おもしろい。手元に置いて、ぱらぱらとついめくってしまう。
投稿元:
レビューを見る
「てにをは」ってちょっと変わった名前ですね。何の辞典なのかさっぱり分らないと思いませんか、コロケーションのことだと考えればいいですよ。特に留学生の人にお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
書店で引き寄せられてしまった辞典。今回は函にやられました。
一応中身を立ち読みし、一晩考え、翌日もう一度はしがきと、参考にした作品一覧を立ち読みし、思い切って購入しました。
文法的な説明はなく、例文のみで構成されていますが、新旧さまざまな文学作品から例が取られているので、文章表現としては適切、的確と捉えてよいでしょう。翻訳作品からも例文は引用されている点がなんだか嬉しい点でした。一日一語とか、二日に一語とか読んで行くと面白そう。
・・・辞書なので、永遠に読み終わることはなさそう・・・ということで、一旦、読み終わりましたステータスに移動させます。
投稿元:
レビューを見る
書面を書いていてふと迷ったときの参考に。
「研究社 日本語コロケーション辞典」もいいなぁ、と思ったのですが、こちらの装丁に惹かれました。
投稿元:
レビューを見る
索引を引いた言葉にどんな言葉がひっつくか、イメージを広げるために調べるのに使えます。
「心配」の項の「を>打ち傾ける」の意味がわからない。
どこからの出典なんだろう?小説?新聞?イメージはわくけれど、こういう使い方ってマズしないから、なんか有名な方の文なのかもしれない。
まぁそんな引用の明記はできないから、出典のところから読んで探すしかないだろうけれど・・・
そんな時間、素人にはないっす。
調べてみたけれど、手持ちの辞典だけでは限界が・・・
どなたかわかる方コメントいただけると嬉しいです。
投稿元:
レビューを見る
日本語の「結合語」の用例集辞書。この辞書で豊富な用例を読むうちに、紙幅の限られている用例には記載がないがこの言葉も確かに使える筈!と連想がひらめくのが不思議。
「結合語」の用例は、例えば「肌」ならば「『肌』が『合う』」「『青白い』『肌』」「『朝の空気が』『肌』を刺す」などが記載されています。ちなみに前段の「連想がひらめく」も実はこの辞書から引いてきた用例です。
本書の帯に「ひとつ上の文章表現をめざす『書く人』のための辞典」とある通り、そこそこ文章を書き慣れた人が調べて面白く、読んで楽しい辞書だと思います。
(蛇足)
ブクログのレビューの「読書状況」、辞書に関しては「読み終わった」を選ぶことが永久に出来ず、いつまでも「いま読んでる」が続きそうなのですが、さて、どうしたものでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
ともかく読んで楽しい辞典。実用になるんだろうが、今のところは、最高の暇つぶし。なので、そんなに時間がない時は手元に置くとよろしくない。
投稿元:
レビューを見る
一昔前までは小説家やエッセイストを目指すのでない限り、人前で文章を披露する機会はあまりありませんでした。今や総インターネット時代を迎え、誰でも気軽に文章を発表することが可能となりました。報告書や論文は言うに及ばず、ブログやSNSといった非公式な場においても単なる自己満足ではなく、読む人の共感を得るために文章力の向上を目指したいものです。しかし現実には、様々な辞書を駆使して語彙を広めることはできても、表現力までアップすることは困難でした。
本辞典は、ある単語に対してどのような言葉が結合されるのかをまとめたもので、一つの単語から拡がる表現の幅はかなり広範囲なものです。「てにをは」だけでなく、「が」や「の」などの助詞を介したもの、助詞を介さないで結びつく結合語まで収められています。また、この辞典の価値は巻頭の「本書の活用例」にもあります。どのように活用すれば文章を綴る力を高めることができるのかが分かります。表現の多様性を身につけ、さらには、連想やイメージを広げる訓練にも役立てられるのです。
言い回しに行き詰まったとき、この「てにをは辞典」を手に取ることで、きっと新しい閃きを得ることができるはず。文章を書く方必携の辞典です。
投稿元:
レビューを見る
実用的で大変助かっています。
小学校で国語辞典と一緒に、子供達に配ってほしいくらいです。本当に検討して欲しい。子供にこそ必要だと思います。これがあれば読書感想文などもグレードアップするのでは?私は欲しかったです笑
てにをは辞典に載っていれば間違いないだろうという安心感が素晴らしい。これに尽きる。この一冊で解決するのが本当に嬉しい。正しい知識に簡単にアクセスできるのが嬉しい。
ネット検索という手もあるが、意外と、というか画面と睨めっこするのはかなり煩わしいから個人的におすすめできない。わざわざネットで調べるものなのか?ネットの知識は本当に正しいのか?……そういうものから解放される。