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当事者の声が一杯でとてもよかった!
とても参考になった。
デンマークのスペシャリスターネ(アスペルガーの方だけが雇用されているITの会社)が気になった。
発達障碍・精神障碍の方の就労支援に関わって1ヶ月、やっと色々と学んでいこうという動きが取れる心のゆとり?が生まれてきた・・。
どの業界にも、その世界の先進となる事例、会社がある。
障碍者の就労についてはまだ知らないことが多いので、先進事例を知るところから、学ぶ糸口を見つけていきたいと思った。
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確認先:町田市立中央図書館
アスペルガー症候群(より厳密には自閉症スペクトラムにおけるアスペルガー症候群傾向)の当事者にとっては「わが意を得たり」となることが請け合いの一冊。著者自身も高機能自閉症と診断され、その後適切なプログラムを経て就労することになった当事者の一人でもある。
そうは言えども、自閉症やアスペルガー症候群に対する誤学習(本来は当事者が適切ではない療育プログラムを受けたことで生じるトラブルのことであるが、ここではそれに倣って「適切ではない概念の枠組みのもとで認識ことで生じる誤解」の意味で用いる)が日本国内では後を絶たないなかで、どのような就労支援のあり方が検討されるのか、そしてその場に当事者は存在するのか(当事者支援の名を借りた活動家の出しゃばりに伴う当事者たちの困惑が度外視されているとは評者の本音である)、あるいはそもそも当事者にとってのキャリアデザインの根底にあるものは何なのか。本書が問いかけてくる問いは大きい。
同時にこれは、定型発達者(いわゆる健常者のほか発達支障の無い他の「障害者」も含まれる)のキャリアデザインにも応用可能な事例であることは評者が言うまでもないことだろう。その意味でも、他人事にすることのできない一冊である。
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アスペルガー症候群の人たちの声が多数取り上げられていて、参考になる。同じ障害の人って一括りにされがちだけれど、色々な人がいるんだなあと思った。
しかし、一般的な企業にとっては扱いづらい従業員なんだろうなあ、やっぱり。「普通の職場で、他の人と一緒に働く」を目指すと誰も幸せになれなさそう。個々人に合った道筋を作ることが不可欠なのだと分かる。