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映画を数多く見ることで、同好の人たちと新しい言語を獲得するような喜びが得られる。そんな楽しみを味わうことのできる本。著者の勤務した「銀座文化」は覚えていないのだが、何度か名前のあがった「並木座」には良く通いました。子供の頃から通ったいくつもの映画館の記憶がよみがえってきます。粋なところのある、上手な文章だと思う。
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片桐さんの本が好きでも映画の話みたいだし、ついていけるかなぁって心配だったけど、やっぱり片桐さんはおもしろいなぁ。ぜったいどこかでクスクスしちゃう。
世代も違うからへぇ~!!ってことも多くて、そういう意味でも楽しめた。
好きだな♪
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片桐はいりがこんな面白いエッセイを書く人だとは知りませんでした。
キネマ旬報で連載された、映画や映画館にまつわるちょっといいお話。
読み終えるのがもったいないステキなエッセイ集です。
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マトカ、グアテマラに続いて読んだ片桐はいりのエッセイ。
この人の文章は、やっぱり面白い。
自分らしさというものを知ってる人は、何をしてもその人らしく、面白く生きられるのだろう。
旅ひとつ、散歩ひとつとっても、
片桐はいりにしか出来ないであろう体験が待っている。
そんな気がする。
片桐はいりは、片桐はいりにしか出来ない仕事をしていて、
片桐はいりにしか生きられない人生を生きていると思わされる。
自分もそんな生き方が出来たらなぁ。
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片桐さん、映画がホントに好きなんだなぁと随所に感じられる。
彼女の言葉の引き出しは打ち出の小槌のよう、選ぶ言葉のひとつひとつに嫌味がなく読んでいるこっちまで幸せな気分になる。映画のことをあまり知らなくても十分に楽しめる一冊。
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元映画館で働いていた私も、映画館の雰囲気自体がたまらなく好き!!はいりさんがますます好きになれた1冊☆
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ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/379960589.html
映画と映画館への、過剰な愛 個性的な顔の俳優、片桐はいりのエッセイ集。みごとなエッセイで驚いた。
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著者の映画館への愛情があふれ出ている一冊。
毎度ながら最後までとても楽しく読めた。
個人的には、エッセイで評価されている女優 小林聡美さんより文章、構成力も上手だと思う。
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こんなにも映画が好きだから、いつも新鮮な存在感があるのかも…と感じる。もぎりの映画館には行ったことはないけど、はいりさんにもぎってもらえるとうれしいだろうな☆
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頭休めの読書。
数年前だったと思うが、初めて彼女の文章に触れたのは「グアテマラの弟」だった。
その時の文章のリズムが心地よく、今回もふらっと読んでみた。
もぎり。
今ではまずお目にかかれない、映画のチケットを切る、アレである。
自分も子どもの頃に経験したぐらいだろうか。あんまり体験としての記憶にはないが、でもどこか懐かしさは感じる。
そんな切り口から、実に様々な映画「館」の出来事が書かれている。
「裏窓」にまつわる話が、とても面白かった。
詳細は読んでみてください。
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タイトルが気になりながら読んでいなかった。
舞鶴が出てくるということを利用者さんから教えてもらう。不覚!
的確な描写に脱帽。全てが凝縮されているといっても過言では…ない…
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いま受けてる仕事や同居人の里への往復(親戚の婚儀のため)で疲れ気味のところへこの気温差で風邪気味になり、よれよれのへなへなで休んだ夜に、ちらちらと読んで、つい読みおわってしまう。
この本、本読みで映画も好きな友より「おもしろーい」と聞いており、前にも片桐はいりの本はおもしろかった記憶があって(『わたしのマトカ』など)、特急での往復のお供に買っていこう!と思っていた。出る前に調べたら、8月に出た文庫だというし、大きい本屋へ行けばあるだろうと思っていたところが!!
とりあえず往路の朝、最寄り駅のA書店へ寄る(片桐はいり1冊もなし)→梅田のB書店へ寄る(同じく1冊もなし)→大阪駅前のC書店へ寄る(片桐はいりの過去文庫2冊はあるが『もぎり』がない!店員さんに聞くも在庫なし)→大型のD書店へ寄る(ここも過去文庫2冊はあるが『もぎり』がない!店員さんに聞く時間はなかったのであきらめる)
…という経緯で、なんと4軒も本屋をまわったのに、つい2ヵ月ほど前に出た新刊文庫がなかったのである。そんなもんなのか?過去文庫を2冊置くなら、8月の新刊も置いてほしかった。そんなこんなでお供にできなかった『もぎり』を、帰ってきてから図書館に予約して入手。図書館にあったのは単行本(これはキネマ旬報社刊)だった。
片桐はいりは、「みずからの出自を問われたら、「映画館の出身です!」と胸張ってこたえたい」(p.6)という人である。18の頃から銀座の映画館でアルバイトの"もぎり嬢"として約7年間働いていたそうである。その宝物のような7年間、「毎日のように映画館に通い、好きな時に劇場に入り、好きな映画を何度も観た」(p.9)という。
そんな片桐が、映画館や映画にまつわる"思い出話"を綴ったのがこの本。本のタイトルも各章のタイトルも、映画タイトルのもじりである。
▼この国にはまだどんな小さな町にも必ず、映画館とそれをめぐる記憶がうもれているもので、「この町に映画館ありませんか?」のひと言から、わたしはほんとうに多くの得がたい体験をさせていただいた。…(略)…
…ほんとうに、「この町に映画館ありませんか?」とたずねると、ゆきずりの町の人たちはたいてい嬉々として「ここにあった」「いや、あすこにあった」と走り出し、そしてその町の思い出や、自らの映画との思い出などを幸せ顔で語りはじめるのだ。そんな姿を見るたびに、わたしはいつもあらためて映画の力を思い知らされた。(pp.235-236)
私には、とりわけ関西ネタがおもしろかった。「偶然の旅行記」「そして船は往く」「陽のあたる花道」「君が名は」「浪花の夜の物語」と綴られた、大阪から明石、そこから養父、豊岡、天橋立、舞鶴とめぐった数日のこと。
舞鶴の西と東がそんなに違うとは!ずいぶん前に舞鶴へドライブしたことがあり、ひょんなことから肉じゃがの発祥を調べていて舞鶴が呉と本家元祖論争のようなことをやっているのも聞き知っていたが、西舞鶴と東舞鶴が違うというのは発見だった。片桐は「西と東は違う町やからね」と道行く人に言われたそうである。
▼田辺城の城下町として栄えた西舞鶴と、軍港として、戦後は���き揚げの港として発展した東舞鶴と、確かにまるで、違う町、である。…(略)
…舞鶴にはロシアからの渡航者が多い。少し前までは、港から中古車や古自転車を山積みにして帰ってゆくロシアや北朝鮮の船がたくさん見られたそうだ。舞鶴八千代は、そんな国境の町を守る、たった一つの映画館だった。(pp.161-162)
私の舞鶴イメージのそもそもは、死んだ祖母がよく歌っていたこともあって「岸壁の母」である。復員を待つ母の歌なのだということも、祖母に聞かされたのか、うっすら記憶があった。それも、ドライブしたときに見た赤煉瓦の建物も、呉と肉じゃが発祥地をどうこう言ってるのも、東舞鶴なのだった。
そう知ってみると、まるで違う町だという西舞鶴にも、いちど足を運んでみたいものと思う。
(10/15了)
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映画館ともぎりと映画を愛しているんだなぁ。
私も高校卒業を目の前にした冬休み,
映画館でもぎりのバイトをしたことがあります。
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もぎり。
シネコンばかりになった今では死語だよな。
銀座シネスイッチには、まだいったことがない。
この本を読んでいて、いってみたい!と、思った。
片桐さん、ほんとに映画館、映画、もぎりが大好きなんだなー。。。
何にも考えずに楽しめた作品。
意外にも自分が知っている場所がでてきて、驚くとともに、知らないことばかりだなーと思ったところも(笑)
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映画好きが高じて映画館のもぎりバイトに勤しんだ著者の
映画と映画館にまつわるエッセイ。
各章のタイトルが映画をもじってつけられている。
【図書館・再読・3/16読了】