投稿元:
レビューを見る
たくさんのお別れの形、色、響き。
どれも少しずつ毛色が違うのに、どこか同じ響きを感じられる。
寂しいって気持ちがどれほど多様で奥深いものかを思わせる。
「役立たず」が印象的。
投稿元:
レビューを見る
上司・店員・客・見知らぬ人・同窓生・異国人
あまり近くない距離の人との
微妙なすれ違い。
芥川賞作家ってこういう作品だよねーと再認識する静かな静かな物語たち。
【図書館・初読・10/26読了】
投稿元:
レビューを見る
自分と似た、人付き合いが苦手な靴の修理屋の男性への思慕を捨て、
平凡で申し分のないサラリーマンとの交際を選ぶ「お上手」、
自分の娘にしたいとひそかに気に入っていた美人女子学生に
邪険にされるパート主婦の「うちの娘」が良かった~
青山七恵は、読み始めはひっかかりを感じるんだけど、
読み終わって本を閉じるときには
しみじみ「うまいなぁ~」と満足な気分になる作家さんです。
投稿元:
レビューを見る
短編。
どれもこれから盛り上がるのか? というところで終わり。うーん、不完全燃焼。
宅配ドライバーが出てくる「役立たず」が気になるかな。
投稿元:
レビューを見る
芥川賞作家で川端賞作家。まだ30歳前?。さすがにうまい。
人は生きているかぎりたくさんのお別れを経験する。そのお別れの模様を短編にした物語6編。
「音」としたところがさすがだなあと感心。なるほどどんな別れにもそれぞれの理由があって人生が折り込まれ「音」として心に残るのかな。
好みかどうかは・・・で★★★
投稿元:
レビューを見る
短編6話収録。全て誰かとお別れするときのお話が書かれています。
どれも静かに、日常にあふれている小さな別れを書いたもので、大きな出来事はさほど起こっていない筈なのに、その世界観にぐっと引き込まれました。文章も世界観も、丁寧に丁寧に作り上げられたものだと感じました。
新聞の書評を見て購入したけれど、言葉が丁寧に選ばれていて素敵な文章を綴る人だなぁと思いました。
個人的に好きなお話は、お上手。うわぁ女怖い、と思ったのは役立たず。ニカウさんは、わかるわかる、といった気分。ファビアンの家の思い出は、あんな話なのになぜか旅行に行きたくなる話でした。
投稿元:
レビューを見る
新しいビルディング、お上手、うちの娘、ニカウさんの近況、役立たず、ファビアンの家の思い出。
枯淡と第一印象。83年生まれの作者。最近の若い書き手さんは脂っ気が抜けているなぁ。
ぞっと怖い、役立たず。異国で体調を崩し、言葉も通じぬままに得た触れ合いがなんとなく温かい、ファビアンの家の思い出。
投稿元:
レビューを見る
「お世話になっているみなさん このたび再転職することになりました」 まったく覚えのない人から送られてきたメール。その後も近況が届いて・・・。『ニカウさんの近況』。大きな事件は何一つ起こらない。日常の中で聞き逃してしまいそうな、ほんの少し気になった人や二度と会うこともない人たちとの小さな別れの音を切り取って見せる短編集。
投稿元:
レビューを見る
さらさらと流れる日常。
一生会えなくなる人も多いけれど、それを実感することのない日々。
些細なしぐさや動きの表現が美しかったです。
投稿元:
レビューを見る
色々な別れについての短編作品。どの短編も穏やかで無機質で、ひんやりした感じ。色で例えると、水色の世界が見える感じがしました。物静かなのですが、圧倒される文体がスゴイです、ええ。
投稿元:
レビューを見る
おもしろかった。ちょっと気味の悪い視線をむけ、丁寧にそのモノを見ているという気がして好き。ぜんぶがぜんぶ「少しずつ」って感じがよい。ただ、このテンションでいつまでも飽きずにいるのは難しいかもとも思う。すごく書けてるのにもうひとあじ弱いような印象もある。
投稿元:
レビューを見る
『ひとり日和』とは全然違う印象。一言で言うと、無機質な短編集。でもなんとなく印象に残るのが青山さんの本。
全然嫌いじゃないです。
そういう本のほうがイメージ広がる!
投稿元:
レビューを見る
すぐに忘れてしまいそうな小さな、こころのどこかにある
ひっかき傷のようなお別れのおはなし。
「音」という表現がぴったりで、すてきです。
投稿元:
レビューを見る
どこにでもある何気ない日常。それが青山さんの感性で瑞々しい日常へと変わる。『お上手』『役立たず』『ファビアンの家の思い出』が良かった。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと終わりが中途半端かなと思ってしまう作品もありますが,さくさく読めます。
「役立たず」「お上手」が印象に残りました。
特に「役立たず」を読んで女は怖いと思いました。