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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.5

評価内訳

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

灯台のようであれ!

2010/12/29 09:10

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみひこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 出会いは、東京国際子ども図書館。

「絵本の黄金時代 1920~1930年代
-子どもたちに託された伝言」

という展示で、
ガラスケースの中に開かれていた頁を見た途端、
動けなくなってしまった。

群青色の夜の海の中、三艘の大型船が、
灯台の光を目指して進んでいく。
群青の海に印された白い光の道。
光の中に浮かび上がる灯台の赤い輪郭。
背後に待つ夜の港の赤い光。
浮かび上がるクレーン。

働く港。
働く船。

頭の中に、今まで訪れた、全ての港が甦った。

神戸、横浜、小樽、函館、東京湾。

そして、その絵の下の方に記された、
ロシア語の言葉をなすことなく、見つめ続けた。
ロシア語は読めない。
でも、この文字のなんと魅力的なことだろう。

そして、解説に目をやり、驚いたのだ。

この絵本が、マヤコフスキーの作品とは…。

彼の最後の言葉、「愛の小舟…」を思い浮かべながら、
その日は、展示会場を立ち去ったのだけれど、
家に帰って、その感動をミクシイに書き散らした途端、
友人からこの翻訳がでていることを、教えてもらえたのだ。

早速、取り寄せ、ガラスケースの中で
開くことの出来なかったページを見る嬉しさに浸った。

ここにあるのは、
荒れた海で戦う船長と同じくらい力強い、
灯台守の姿。

そして、赤と青と黒の抑えた色で表現される、
ロシア・アヴァンギャルドの絵本の魅力そのものだ。

だが、なんといっても、マヤコフスキーの言葉。
この言葉に導かれて、夜の海を行く、楽しさを、
何度も何度も味わえるのだ。

解説には、
亀山郁夫著の「『灯台』としてのマヤコフスキー」
島多代著「1920年代のソビエト絵本」
松谷さやか著「訳者あとがき」
の三つが記されていて、
マヤコフスキーについて、
そして、画家ポクロフスキーのいまだ不明な経歴の状況など、
表現の自由が侵されるときの不安を胸に、
この時代について知ることができた。

2010年ももう終わりだ。
マヤコフスキーの「私の本は呼びかける。」
で、締めくくられるメッセージを胸に、
新しい年を目指そうと思う。

 「こどもたちよ
  灯台のようであれ!」

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2012/07/26 21:23

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2021/04/19 14:17

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2023/02/13 01:25

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