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著者の主張はわかりやすいし、よくわかった。
ただ、読み終えて新しい感動、発見がなかった。
どこかで読んだことのある指揮者論・音楽エッセー。
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オーケストラの指揮者は、タクトの一振りでいったい何をつたえているのか?どういった役割をしているか?を組織論的に、またリーダー論の視点からつまびらかにした一書。
オーケストラを人間臭い集団として捉えた視点がおもしろい。でも、きっと現場にいると本当にそうなんだと思います。
「彼らは音を出すタイミングだけを示されても、音楽のヴィジョンが見えないと音は出せないのです。、、、音楽のヴィジョンのないところには音は存在しないということです。」
音をただ楽しむだけでは、音楽にならない。文化背景や表現といったものが深遠なゆえに、人は音楽に没頭するのだと思います。
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私も学生時代に指揮者を経験し、社会人団体でも振っていたことがあり、指揮者というタイトルにつられて買ってしまったが、音楽の経験のない方にも比較的容易に読めるよう脚注があったり、文体も読みやすくまとめてあってオススメできます。クラシックに興味のある中学生・高校生にも良いのではないでしょうか。
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途中で辟易してきて、読むのを中断した。
クラシック音楽鑑賞を趣味としない人を対象にすると言いながら、クラシックの土俵の上でしか話を展開しないので、対象にしている人たちには面白みが伝わらない。かといって、クラシックの好きな人には当たり前の話ばかりで、何ら目新しさがない。クラシックから離れると、人生訓みたいな説教臭い話ばかりで、これまたうんざりする。
途中で、著者がクラシック音楽を特別視するようなくだりが出てくる(118ページ)。そういう視点を持っている限り、クラシック好きでない人には話が伝わらないだろう。
著者はクラシック音楽を生活の糧としているはずなのに、そんな人が「ヘルヴェルト・フォン・カラヤン」と書いてしまう(114ページ)のは一体どういうことなのか。Herbertだから、当然ヘルベルトが正しい。こんなところを間違えるようでは、内容は推して知るべし、である。
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さらりと読める。著者自身の経験で語られているので、非常に読みやすいが、指揮法の体系を知りたい人や自分への音楽への還元を考える人にはむかない。
そもそも、この著者の人は「指揮法」などの体系やメソッドを知っている人よりも、より強く伝えたいものがある人、そしてそれを「どのような手段であれ」伝える能力がある人のほうが指揮者にむいている・・・と言いたいようである。
リーダシップ論のような本であり、そういう意味で指揮者っていうのはいろいろなリーダシップの展示場のような世界だなあ・・・というのが分かる本。
エピソードひとつひとつは非常に面白い。
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1ページで終わることを200ページに渡って繰り返してました。
mossoの脚注が間違ってます。
独唱者のアリアが最大の聴きどころということですが、アリアを歌うのが独唱者です。
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筆者、藤野栄介さんは、指揮者でもあり、クラシック音楽プロデューサーでもあるという。
年齢はわからないが、若い人なのかなあ。
本書はクラシック音楽ファンに向けたのではなく、より一般的な層を意識して書いたものだそうだ。
たしかに、近年、リーダーシップ論として指揮者が文章や講演をするっていうのをときどき見かける。
指揮者が傲慢であっていいのは、最高の音楽が作れるという場合だけ。
指揮者はプロフェッショナル集団である楽団員に敬意をもって対しなくてはならない。
自分の耳の良さを誇示するためだけにダメ出しをしたり、思い通りにコントロールしたいだけというのはダメな指揮者だ、というのは、想像できる話だった。
一方で、さすが音楽家だなあと思った部分もある。
指揮者も、楽団員も、ミスをする。
ミスがあっても、アンサンブルの力で、音楽を立て直していくし、一回一回コンディションも違う。
指揮者も、オーケストラがマンネリ化しないように、リハーサルと全く違う指示を送ったりすることさえあるという。
こうしたことのベースになっているのが、音楽は一期一会の、一回性のものだという認識。
音楽家がコントロールできるのは今現在の音楽だけだから、というわけだ。
CDで音楽を聴くしか関わり方がない私には、はっとさせられた。
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タイトルと内容がいまいち合っていない感じ。「はじめに」にもあるようにクラシックから縁遠い人も本書のターゲットのため、オケ内にいると当たり前だと思えるようなことが書いてある。でも、外からだとそういうところ分からないのだろうなあと。後半、指揮者がどのようにオケを引っ張っていけばよいかという著者の考えが書かれており、頷ける部分が多かった。そんなふうにやってもらえたらオケ側としても助かるなあと。