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14世紀のドイツ、とある村でのファースト・コンタクトSF。当時の暮らしぶりが事細かく描写されるのには閉口しました。歴史小説じゃないんだから適度に端折るべきでしょう。
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う~ん良かったです。
久々にじんわりと感動出来ました。
このところ時間がなくてほとんど本を読まなくなってたのですが、また色々読みたくなりました。
いわゆるファーストコンタクトものですが、時代設定が中世ヨーロッパってことで、しかも現代の調査・発掘場面と絡めてあって謎解きものとしても楽しめる気がします。
一応クリスチャンなので、一部のクレンク人たちがカトリックの世界観に共感するようになっていく過程に感動でした。
ラストまで読んだ時、聖書の一説が浮かびました。
人は倒れても、打ち捨てられるのではない。主がその手をとらえていてくださる。(詩編37-24)
ラストの星空は神の光明と思う。
やっぱりSFっていいですね。
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原書名:EIFELHEIM(Flynn,Michael)
はじめに アントン◆現在 シャロン◆現在 トム◆現在 シャロン◆現在 トム◆現在 シャロン
著者:マイクル・フリン
訳者:嶋田洋一、1956-、翻訳家、静岡大学人文学部卒
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善人の出来心。悪人の気まぐれな優しさ。
高い志が熱狂を呼び、暴徒を駆り立てることもある。
世界には完全な善も悪もなく、濃淡のあるマーブル状のグレーです。
ペストは信心深い人も高貴な人も罪人も、分け隔てなく猛威を振るいます。
苦しむ人々をなぜ神は救わないのか、そんな神学的な悩みは無信心な日本人の私にはよく理解できません。
でも生態も文明も全く異なる異星人の時折見せる人間らしさに救いを、神とも思えるような厳かな何かを感じました。
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このSFが読みたい2010,海外1位の作品。
中世ヨーロッパに異星人があらわれたら…という話。
全体的な筋立てや,異星人との交流の話,
それを現代で交渉するパートなんかは非常に面白いんだけど,
当時の時代背景や村人の描写なんかには興味が持てず,
それが延々と続くと正直うんざりした。
本筋にはあまり関係ない描写だし,
そういうところを削れば半分以下になって,
スッキリした作品になると思うんだけど…。
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14世紀のドイツに異星人が現れて、さてどうなっていくのか。
過去と現代を行ったり来たりしながらお話は進むのだけれど、現代パートの研究者同士の会話は難解だし、14世紀の神父と修道士との会話もこれまた難しい。
なかなか手ごわいな。
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舞台は1348年ドイツの片田舎。異星人とのコンタクトを描くのですが・・・
そもそも、この時代、日本では室町時代。地動説の発表まであと200年もあります。当然1年で10日も季節とずれてしまうユリウス暦を採用している時代。しかも、冒頭で触れられているように、ユリウス暦で統一されているわけではなく地域によって異なる暦法を使っているという、もうこれだけでファンタスティックな世界。さらにペストが蔓延している危険な時代でもあります。
キリスト教も相当真剣に捉えられており、神学者=科学者・哲学者に相当します。そんな人々と異星人がコンタクトすると、当然神学的な用語での翻訳・コミュニケーションとなり興味深いです。が、かなりハード。
現代パートとどこでつながっていくか気になるところですが、もうひとつ気になる点が・・・
それは、これだけハードな設定なのに、あっさり意思疎通できてしまうという点。僕はレム派なので、ちょっと割り引かれるポイントかもしれません。いや、なにか仕掛けがあるのかも・・・なかなか読み応えのあるSFです。
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中世ドイツを舞台にしたファーストコンタクトものSF
知識人の空気をまとった村の神父ディートリヒは事件を受けて村人との対話を繰り返す。
神学と科学で形作られた"村の知識人"の趣。
◯いつの日か、仕事はみんな賢い機械に任せて、人間はただ神と哲学と芸術のことだけ考える時代がきっと来るに違いありません。
◯テレジアはどんなことでも、人生のあらゆることを受け入れるのと同じ単純さで受け入れる。いい女性だ、とディートリヒは思った。ラウレンティウスやシストのように聖人に列せられ、数百年後にも記憶されていることはないだろうが、魂の大きさは同じだった。キリストは彼女の中に生きている。彼女がキリストの中に生きているから。
領主と神父の対話。戦場からうまく脱出したのちの神聖ローマ皇帝カール5世を評して。
◯賢明な人間は臆病であることが多い。本など読むせいだな、ディートリヒ。本を読むと、現実世界を忘れ、自分の頭の中に引きこもるようになってしまう。そこにいるのは亡霊ばかりだ。カールは教養の高い男だと聞く。ルートヴィヒが犯さなかった罪の一つだ。
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[ 内容 ]
<上>
14世紀のある夏の夜、ドイツの小村を異変が襲った。
突如として小屋が吹き飛び火事が起きた。
探索に出た神父たちは森で異形の者たちと出会う。
灰色の肌、鼻も耳もない顔、バッタを思わせる細長い体。
かれらは悪魔か?
だが怪我を負い、壊れた乗り物を修理するこの“クリンク人”たちと村人の間に、翻訳器を介した交流が生まれる。
中世に人知れず果たされたファースト・コンタクト。
<下>
現代のフィラデルフィアで、統計歴史学者のトムは、14世紀に忽然と消えた小村の謎を追っていた。
同居する宇宙物理学者のシャロンは、光速変動理論を調べるうち、ひとつの宇宙論に到達した。
二人の研究によって見出された真実とは。
黒死病の影が忍び寄る中世の生活と、異なる文明を持つ者たちが相互に影響する日々を克明に描き、感動を呼ぶ重厚な傑作。
ヒューゴー賞最終候補作。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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中世ドイツの小さな村に突然現れた異星人たち。怪我を負い壊れた乗り物を修理する異星人たちと村人たちの交流を描いたSF。
宗教的な話だったり、歴史的な話だったりが入ってくるので読み進めるのは大変で分かりにくいところもあるのですが、初めに彼らと遭遇した神父のディートリヒが徐々に彼らの考え方や概念を理解していき、またクリント人たちも同じように人間の文化や宗教概念を理解していく様子が面白く読めました。
そしてこの過去のパートと並行して描かれる現代のパート。歴史統計学者のトムは、中世に突然姿を消してしまった村の謎を調べ、宇宙物理学者のシャロンも何か調べている様子(理論がほとんど分からなかったので、何について調べていてかは全く分かりませんでした…)。
現代のパートと過去のパートがつながった時、何が見えてくるのか楽しみです。
第42回星雲賞〈海外長編部門〉
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十四世紀のドイツの山村で異星人とのファースト・コンタクトがあった。現代の話と当時の出来事が綴られていく。黒い森の端に位置する上ホッホバルトの住民は、森から上がる煙と轟音に驚き、デートリッヒ神父を交えて森に入った。なんとそこには悪魔のような姿の異星人が故障した乗り物を取り囲んでいたのだ。現代には、統計歴史学者のトムが中世の消えた村のアイフェルハイムを文献史学を学んだ司書の助けを借りて探していた。
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意外にも面白かった。SFはは未来を描いた物が主流だが、これは過去のドイツ辺り。現在のように世界にインターネットとかなく、また、隠蔽する組織などなく、どうやら宇宙船が壊れて不時着した人々?とのふれあい。見た目昆虫っぽい。現代のセクションもあって、かつて滅びた村が、後にわざわざ名前を変えたのはなんでなんだ?と研究する人が出てくるが、それは下巻のお楽しみなのかな。一応宇宙人が変換器みたいなの持ってて会話はできたよ。