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中世ヨーロッパに、異星人が不時着していた…と云うお話。
中世パートを中心に、現代パートが絡んでくる作り。
しかし中々、と云うか殆ど学術的な箇所の理解ができず、切なかった。
知恵。文明。理性。感情。愛情。拠り所。
そう云った様な言葉がぐるぐるして、感想が上手くまとめられない。
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ひさしぶりに海外SF小説を読んでみたくて買ってみた。
頭になかなか入って来なかったドイツ語の固有名詞が徐々に消化される上巻。
石工のグレーゴル・マウアーがかっこいいんじゃないかと気になりだす上巻。
下巻に続く。
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非常に素晴らしくて嬉しくなってしまう作品。
ファーストコンタクトもの、場所は中世ドイツの小村。
当時の政治、宗教、田舎の人達の暮らしぶりが、
ゆっくりとした時間軸で緻密に描かれ、
それに現代のパートがうまく絡んでゆく。
宗教的思考を軸とした人間と異星人との胸を打つ物語。
傑作と言って良い作品だと思う。
2011 年 第 42 回星雲賞海外長編部門受賞作品。
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一度、つまらなくて、上巻で投げ出してしまったが、
各年末書評などで評判がよかった為、我慢してじっくり最後まで読んだが、やはりあまり面白くなかった
残念。
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黒死病が蔓延しはじめた中世の世界に、異星人がやってきたというから、どうなるのかと思っていた。
しかし、そこにはパリで学んだ、「隠遁博士」であるディートリッヒ司祭がいて、異星人と対等の会話をする。他の登場人物もいきいきと動いている。
現代物と変わらない。
それと、宗教の強さというのを感じた。宇宙人さえ、キリスト教に帰依させてしまうのだからすごい。宗教物として読めるところもかなりある。「そうだ、これが宗教なのだ」という感じ。
異星人は、一部、必須アミノ酸の構造が異なるため、地球上の食べ物ではそれを摂取できないので、舟で帰らなかったもの達は死んでしまう。しかし、埋葬された最後の一人はバクテリアでも分解されずに、遺体が現代まで残ってしまうというのもなかなかだ。
おもしろかった。
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中世やキリスト教も深く出てくるので慣れていない私には難しく感じました。
後半からどんどんおもしろくなってくると思います。
テレジア最初好きだったんだけどこの後どうなっていくのかな・・・?
異文化コミュニケーション?みたいなのは難しいですね。
表紙の絵も読むきっかけになった本です。
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中世ドイツの小村をを舞台にしたファーストコンタクトもの。中世の生活や異星人との交流を描く丁寧な筆致が素晴らしい。「神学」を語る神父と「科学」を語る異星人の噛み合ってるような、すれ違っているような会話も愉しい。時折挟まれる現代パートも良いアクセント。
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2011年2月8日ごろ読了。
難しい…。
歴史&SFと言う事で、期待を持って読み始めたんだけど、キリスト教の教義と物理学の説明が難しすぎて…。
バッタ様の異星人も怖いだけで感情移入できないしな。
でも、下巻には期待してます。
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長かった。。。
分厚い上下巻。
現代:歴史から消えた謎の地域を追う学者
過去:ペスト真っ盛りの中世欧州に、不時着したバッタ型宇宙人と
村のみんな。
これが交互に展開していくのですが。
現代不要。
現代と過去のリンクのさせ方もいまいちだし。。。
宇宙人と中世の村人の交流、葛藤だけのほうが
面白さが集約されていたかも。
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1348年のドイツの信仰深い村での神父を軸に村人たちと
宇宙から漂流してきた異形のエイリアンたちとの交流を描くSF。
最初は表情を読み取れず機械的・暴力的に描かれるクレンク人(エイリアン)が
次第に人間の言葉や概念を学び自ら信仰を受け入れようとするところのやり取りが胸を打つ。
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マイクル・フリンの異星人の郷を読みました。14世紀のドイツの小村に宇宙船に乗って時空を超えてきた異星人が不時着します。外見はバッタによく似ている異星人とホッフォバルトという村の神父との交流が描かれています。異星人は宇宙船を修理して自分の故郷の星にもどろうとしますが、部品が手に入らないために、挫折してしまいます。そして、地球の食物にはその宇宙人が必要とするアミノ酸の一種が不足しているため異星人たちはだんだん衰弱していくのでした。ヨーロッパにペストが流行したこの時期、ホッフォバルトの住民もペストから逃れることはできず、その村は滅んでしまうのでした。そして、その村はその後歴史から消え去ってしまうのでしたが、現在のフィラデルフィアの歴史学者が歴史資料から異星人の存在を発掘するのでした。読んでみた感想ですが、14世紀のドイツの史実やその時期のキリスト教の状況などを下敷きに物語が語られていくので、基礎知識がない状態だと物語が追いにくい、と感じました。異星人の考え方や行動も何となく納得感に欠けるように感じられてしまいました。私が考える異星人との交流というのは、アンドレイ・タルコフスキーの映画、惑星ソラリスやストーカーなどのように人間の理解を超えているものだ、という感覚があるからかもしれません。
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中世という時代設定が面白いですね。それと現代の調査がどう絡んでいくのかスリリングな展開を期待。まだ半分だけど頑張って読もう。
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読み終わったが、ヨーロッパの中世は、暗く、冷たい感じを持っていたが、中世の農民と司祭と領主との間の人間味ある関係と、中世の普段ののんびりとした生活、その中に入ってきた異星人との関連、その異星人の人間くささ部分が面白かった。下巻を期待しています。
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中世末期のドイツの片田舎で宇宙人とのファーストコンタクトが起こっていた、的なSF。翻訳が一部“なんだかな”だけど、期待以上に面白い。下巻へ進む。
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中世ゴチック調の教会に飾られている悪魔の銅像ガーゴイルを思わす存在が教会の外壁を背に膝を抱えてうずくまっている。遠景は南ドイツの黒い森。私にとっても懐かしい風景であり、郷愁のジャケ買い!所謂ファーストコンタクト物であるが中世ドイツの片田舎の村が舞台となっている点が異色。時代設定は1348年。パラダイムは天動説であり異星人は悪魔もしくは地の果てに住む異人として認識される。宗教と哲学、自然科学が一人の人間の中で共存し得た時代。異星人の科学を中世の知識で理解しようとする神父と中世語彙を使って説明を試みる異星人。