規律とトレンドフォロー売買法 ──上げ相場でも下げ相場でも利益を出す方法 みんなのレビュー
- マイケル・W・コベル(著)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:パンローリング
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THE 順張り
2010/10/22 02:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーケットライダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「近いうちにまた必ず新しいバブルが生まれます」
著者の言葉を見つけるのが難しい本書の中で、数少ない著者の主張に、はっとさせられた。
数々の引用で接続された文章を読むのは困難を極めるが、そこに、一つでも次につながるものが見つかれば価値がある。
トレンドフォロワーらしい本といえるかも知れない。
なかでも惹きつけられた引用は「歴史自体が繰り返しているわけではない。人が歴史を繰り返し忘れるのだ」。
同じ過ちを繰り返す個人から、古くからあるものを、世代が変わったことによって忘れられて、新発見したかのように思わせることまで、繰り返し行なわれている。
著者は言う「トレンドフォローは目新しいものではない。何十年も前からある。その戦略が時代を経て新しい世代に発見されただけだ」と。
トレンド・フォローの対極にあるものが、バイ・アンド・ホールドだ。
本書ではバフェットについても触れている。彼は例外だと。「あなたに彼と同じことが成し遂げられるだろうか? それは疑わしい」とまで言い切っている。さらに「バフェットを単に長期保有投資家のひとりと誤解している人が多い」と。
これは面白い視点であった。バフェットの言葉を引用しながら論証していく著者流には恐れ入った。
ところで、順張りを目指しているのに、常に逆張りになっていて、大損をするのはなぜだろう。
その答は「ビル・ダン(本書によるとダン・キャピタル・マネージメントの創立者)」のトレード例にあった。
「相場を予測するのではなく、相場に反応する」のがトレンド・フォローの戦略。したがって、「小さな損は想定済み」なのだと。私たちとの違いは、想定済みの「規律」に従うかどうかだ。逆行した途端にファンダメンタリストやチャーチストに大変身する敗者との違いを見せつけられた。
「もし群れに従いたいのであれば、不利であってもそうすればよいのです。しかし周りの人よりも多くのお金を稼ぐチャンスが欲しいのならば、トレンドフォローが最高の選択肢です」
バブルを良しとしない群れの中にいたければ、それも人生。と聞こえる。
歴史を忘れて繰り返されるバブル崩壊の波にも乗れるトレン・ドフォロー戦略。
順張りにはバブルが効くと感じるのは私だけであろうか。
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