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みんなのレビュー434件

みんなの評価3.6

評価内訳

430 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

書く技術の拙さが露呈してしまった感じ

2010/12/04 14:19

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書簡のみで成り立つ小説は、過去にもさまざまな作家が挑戦していますが、
名作傑作も多いし、思わず唸らされる工夫が随所になされていて、
読み手としては、とても楽しみな分野でもあります。

文章で成り立つ手紙を使って小説を創るというのは、
“創るだけ”なら、さほど困難なことではないと思うのです。
ところが、不自然さを残さないものとなると、いきなりハードルも上がるのではないでしょうか。
そこをクリアしたうえで、なおかつ物語も味あわせてほしい……と期待してしまうのは当然だと思うのですが。

往復書簡による、3篇が収められています。
長ければいいというものではないけれど、これが限界だったのかなとも感じました。
これ以上長いものを手紙のみで成立させるのは、難しそうな印象だったからです。
それぞれに謎解きが絡んでいるせいもあるでしょうが、あまりにも説明くさい手紙が延々と続くので、
書簡小説の意味がないとすら思ってしまいました。
対話の再現や手記まで出てくると、読んでいるうちに手紙の途中だったことも忘れてしまいがちです。

手紙だからこそ書けることもありますが、
手紙だからといって、書けない(書かない)だろうこともあります。
登場人物同士が知りうる背景などは、手紙に出てこない部分で補えるくらいの力量がなければ、
ただのうるさい語りかけでしかありません。

読みながら、著者の得意としているらしい“告白体”の文章との違いが感じられないほどでした。
「告白体以外は苦手らしい」ことを逆手にとって、書簡という形をとらざるをえなかったのではと、
いらぬことまで想像してしまう、そういう意味では試みそのものが危うくなっているような気さえします。

それでも新しい発見もありました。
人の持つドロドロした感情や悪意はあいかわらず巧いのですが、
いいかげんそればかりだなと思ってたところに、意外な面が強調された作品もあったからです。
2篇目、3篇目にそれが顕著なのですが、
そうなると謎解きのほうが甘くなってしまう(簡単に想像できてしまう)という粗さが目に付いたことも事実です。

前作までに比べると、バランスが良くなってきているのかもしれません。
でもやっぱり書簡小説じゃなくてもよかったのでは……と思ってしまうのは、ちょっと残念です。

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紙の本

湊さんの新境地!マンネリなんかじゃありません、まだまだ成長中!

2010/10/22 15:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nyanco - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校の放送部の同級生が部員同士の結婚式で10年ぶりに再会。
一人だけ欠席したのは5年前の事故で顔に怪我をした千秋。
その場にいなかった悦子が真実を知るためにあずみと静香に送った往復書簡。
携帯無しでは生きていけない今時世代が読んだらどう感じるのかな~。
海外からの一時帰国でPCも使えない、携帯も無く、使える通信手段は手紙だけ…。
湊さんご自身がインタビューで書かれていましたが、どうしても手紙を使わなければならない設定を作るのが難しかったようですね。
第一作は、手紙でこんな話をするかな~というイライラ感がぬぐえませんでした。
携帯持ってなくても悦子から電話することは可能だっただろうし、深刻な話なら会って話すことだって…。
手紙にしか書けないことがある半面、文章として残ってしまう手紙だからこそ書けないこともあると思うんですよね。
そのあたりを手さぐりしながら作品を紡ぎだそうとされている湊さんの姿勢はとても良かったです。
人に思われている自分と、自分自身とのズレが、良く描かれていると思います。
隠されていた謎もなかなか面白かった。
悦子がこの後、どう感じたかは読者に委ねられたのでしょうね。

連作形式での『二十年後の宿題』
退職した恩師からの依頼で6人の教え子たちに会うことになった大場先生。
恩師が入院中という設定で手紙でのやり取りという必然性が綺麗に成立している。
20年前の事故の真相、事故を様々な思いで受け止め、成長してきた子供達の思いも切なく、そしてラストもなかなかお見事でした。

『十五年後の補習』
結婚を考えていた純一が国際ボランティアで海外へ。
二人の往復書簡はエアメール。
15年前の事件の記憶を失っていた彼女にずっと寄り添ってきた純一。
この書き下ろし作品が一番好きです。
え!え!と思いながら最後の手紙になってしまうのかと思って読んだラストが何とも素敵でした。

ただ、ひとつ以前から気になっている点がひとつ。
これは伏線?と思うような記述がいくつもそのまま放置されてしまうのは敢えてのトラップなのかしら…。
辻村さんみたいに、ええ!あれが…みたいに回収されるのを期待して読んでしまうのでノンタッチで終わるのが何だか肩すかしです。

ドロドロ好きの湊さんファンの方もいらっしゃると思いますが、今回のチャレンジ、なかなか良かったなと思っています。
特に一作ごとに往復書簡の形式に慣れてどんどんと往復書簡である良さが感じられました。
短い間にどんどんと成長をされる作家さんだと再認識いたしました。

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2010/10/21 20:28

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2010/10/27 21:06

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2010/10/03 00:24

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2011/10/28 21:17

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2010/09/30 09:20

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2010/10/06 11:33

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