紙の本
経営の最高の教科書
2016/07/21 16:16
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投稿者:秩父のトラック屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
たくさんある経営書にはいろいろなノウハウが書かれているが、真に大切なのは「実行しなければ何も成果は出ない」ということを教えてくれた。
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TOPPOINT2010年12月号より。
実行を支える第一の要素は「リーダーの行動」であると。
リーダーは次の7つの行動をとる必要がある。
①自社の人材や事業を知る。
②常に現実を直視するよう求める。
③明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる。
④最後までフォローする。
⑤成果を上げた者に報いる。
⑥コーチングによって社員の能力を伸ばす。
⑦己を知る。
何事も実行ありきですね。
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具体例を中心に述べられているので、実行に落とし込もうとすると、それなりの学習とフレームワークが必要。
それもまた自己の理解を深める方策か。
特効薬など無いという良い戒め。
ハロルド・ジェーンの著作と毛色が似ているのは、柳井会長つながりで読んだせいもあろうが、基本的にタフなリーダーのやってきた事というのは、読んでて痛快で気持ち良い。
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経営の本質は実行。実行には人材プロセス、業務プロセス、戦略プロセスの三つからなる。リーダーはいかにこのプロセスを体系的に活用できるか。
昨今の事業環境の変化を考えると戦略や構想は全てリーダー並びに組織の実行力が制約条件になっていると考えられる。こんなパワフルな経営書は久しぶり。
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前半部分の実行の構成要素の部分は分かりやすくこの本の勘所。如何に実行していくことが難しくまた重要であることが書かれておりそれを構成する7つの基本行動はとても納得ができる。
後半は少し具体的で細かな記述が多く理解するには読み込む必要がある。
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2015年3月現在、新品では手に入らない商品。Amazonで綺麗な中古があったので、運良く購入。
ジャック・ウェルチの『勝利の経営 ウィニング』に続いて読破。ジャック・ウェルチに薫陶を受けたGE出身の著者だけに内容的にはかなり似通った部分もある。
ただ、彼がGE卒業後に他社に移っても、GE流をいかに貫き、そこにどんな葛藤、試行錯誤があって、結果的に成功を収めたか、という点を知ることが出来た点は良かった。
内容的には近くても、また違った視点での洞察も加えられていて、よりGE流/ジャック・ウェルチ流の経営哲学に対する理解を深めることの出来る作品。
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戦略・人事・業務という観点から経営のプロセスを整理した本。
個人的には想定とちょっと違う内容で、既知のものが多かった。
実際の進め方とかは参考になる部分もありそうだが、アメリカのビジネス書にありがちなクドい言い回しであまり頭に入らず。
とはいえ、プロセスにおける対話の重要性は次回も込めて認識。
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経営は実行にこそ最大限に重きを置かなければならない。人事、戦略、業務。いずれも経営者自身が目を配り心を配ってこそ実行が担保される。
アメリカの大企業が話の舞台だが、本日はエリアや規模が違っても変わらないと思う。ただ、規模が大きいほど、適材適所の考え方を強めなければならない。
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『経営は「実行」』
ほぼ日書評 Day275
びっくりした。Amazonで中古本に5千円とか1万円とかの値が付いている。
で、自分は図書館で借りたのだが「積読」確定…洋書系によくある固有名詞の多い文体。翻訳版が2010年刊、原著は2002年刊なので、やはり事例があまりに古すぎ、それを個人の話として(なんらかのフレームワークまで昇華させるまでは行かず)語られても、流石に響いてこない。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4532310377/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=nobu2kun-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4532310377&linkId=9a9b4d71e89b366cb37b1566602dd0d4
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■実行とは何か
・実行とは体系的なプロセスであり、戦略に不可欠である。
・実行とはリーダーの最大の仕事である。
・実行は、企業文化の中核であるべきである。
実行とは、何をどうするかを厳密に議論し、質問し、絶えずフォローし、責任を求める体系的なプロセスだ。経営環境を想定し、自社の能力を評価し、戦略を業務や、戦略を遂行する人材と結びつけ、さまざまな職種の人々が協調できるようにし、報酬を結果と結びつけることである。また、環境の変化に応じて想定を変更し、大胆な戦略でぶつかる課題を克服できるように、企業の能力を引き上げるメカニズムでもある。
実行の本質は、コアとなる三つのプロセス、すなわち人材プロセス、戦略プロセス、業務プロセスにある。あらゆる事業、あらゆる企業は、なんらかの形でこれらのプロセスを活用している。しかし、これらのプロセスがサイロのように、それぞれ孤立していることが多い。
新たにリーダーを指名するとき、部屋に呼んで話すことが三つある。第一に、行動において倫理面で一点の曇りもあってはならない。この点で再度チャンスを与えることはない。守れなければ、それで終わりだ。第二に、顧客第一であることを認識しなければならない。そして最後にこう言う。「人材、戦略、業務の三つのプロセスを理解し、それらを主導しなければならない。これらのプロセスに精力的に取り組み、重視すれば、会社はよくなる。この点が理解できなければ、ここでの成功の見込みはない」
■リーダーがとるべき7つの行動
・自社の人材や事業を知る。
・つねに現実を直視するよう求める。
・明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる。
・最後までフォローする。
・成果を上げた者に報いる。
・社員の能力を伸ばす。
・己を知る。
マネジャーが問題を抱えていれば、解雇すると脅すのではなく、問題解決の手助けをしたいと思うものだ。個人的な繋がりがあれば、それがやりやすくなる。そこで、あらゆる手を使って、 個人的な繋がりをつくろうとする。 そして、ある日、このマネジャーが電話をかけてきて、「誘われたので、別の会社に行きます」と言う。すると「なあ、サム、どうしてなんだ。ここで調子よくやっているじゃないか。君の前途は明るい」などと説得する。たいていの場合、これで引き留められる。個人的な繋がりがなければ、リーダーは名前だけの存在でしかない。
個人的な繋がりをつくることは、スタイルとは何の関係もない。カリスマである必要はないし、自分を売り込むことでもない。性格も関係ない。だが、度量の大きさと前向きな姿勢が必要だ。 堅苦しくならず、ユーモアの精神を忘れない。ビジネスレビューは、ソクラテスのような対話の形をとるべきであって、詰問調になってはならない。自分の下で働いてくれる者を気にかけていることを示せれば、それでいい。リーダーの個性は関係ない。それが個人的な繋がりというものだ。
精神的な強さは自己の探求や克己心から生まれる。これが人材スキルの基礎になる。優れたリーダーは、対人関係での自分自身の長所と短所を自覚し、長所は伸ばし、短所は直しているものだ。内面の強さや内なる自信、部下に力を発揮させる能力を下の者から認められ、同時に自分の能力を伸ばせてはじめて、リーダーシップを獲得できる。
長期にわたって揺るぎないリーダーは、判断の基準になる倫理的枠組みがあり、それがどれほど困難な課題でもやり遂げるだけの力とエネルギーの源になっている。自分の信念からぶれたりしない。この特質が基礎になって正直さや高潔さを持つことができ、尊厳を持って部下と接することができる。これがビジネスにおいてリーダーに求められる倫理なのだ。
いまの時代、リーダーは短期間なら精神的弱さを隠せるかもしれないが、長期間、隠しつづけることはできない。精神的な強さを試される難題に終始ぶつかっているからだ。難題を避けていては、結果は出せない。実行力があるかどうかは、結局のところ、いくつかの行動がとれるかどうかにかかっている。精神的な強さがなければ、自分自身にも、ほかの者に対しても、それらの行動を促すのはむずかしい。社員が正直に話さず、リーダーに、対立を表面化させる自信も対立を収拾する自信もなく、率直に批判したり、また批判を受け入れたりする姿勢がなければ、企業は現実を直視できない。各自が自分の答えがすべて正しいわけではないと認める心の強さがなければ、全体として間違いを正すことも、より良くすることもできない。