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いじめられた側の話しは数あれど、この本はいじめた側からの話し。意欲作。学校図書館に置いておきたい一冊。
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『あの犬がすき』が強く心に残ってるから、どうしても……
ただ。
書くことで、文字にすることで、じぶんのなかのものを整理できたり、ちょことずつでも心が受け入れていけるようになるのは、うなずける。
そっと、背中を押してくれる手があれば。
第56回西日本感想画の選定図書・高学年
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やってしまったこと、
その結果、
過去の自分、
行き場のない想い
すべては、今に、同居していて。
起こった出来事は
取り消すことはできないって、
わかったのは、いつだろう。
そういうものを抱えて、
その状態で先へ進む方法を探して、生きるんだよね。
きっと、だれでも、サムみたいに。
もしかしたら、
高学年の、課題図書になるかな?
詩や散文で、一人称で、
掘り出されていく物語。
飾りなく、まっすぐで、好きなのです。
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先生が詩を書いてみようといった。だからぼくはデービーのことを書いてみようと思う。ぼくとデービーにあったこと。起こってほしかったことと本当に起こったこと。主人公が詩を書きながら心の奥にある「痛い記憶」「ある事件」に向き合っていきます。詩の形をとっているので無駄な言葉がなく、率直に語られ、読者にまっすぐ伝わってきます。また詩に緩急があり、静かな暗い気持ちやゆったり微笑ましい光景、胸が痛い思い、じわじわ迫る恐怖など色々な主人公の気持ちが自分のことのように迫ってきました。絵も詩を邪魔しない柔らかな絵で詩にあっていました。シャロン・クリーチの『あの犬がすき』『ハートビート』よりはゆっくりしたスピードで話が進みます。いじめの複雑な状況や心境が描かれ、小学校高学年に読んでほしいかなと思いますが、結末がちょっと大人向けのような感じがしました。
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私は、言えるだろうか。
私は、許せるだろうか。
裏切った自分を、裏切って、傷つけた自分を。
失った理由が、すべて自分にある。
それが分かっていて、私は自分を許せるだろうか。
私は、生きてるって、素晴らしいなんて、言えるだろうか。
今の私は…、言えないだろうな。
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散文詩でつづる、友人との出会いと別れ。
いや、別れではないのね。
友人を裏切って傷つけてしまったのは自分だったのだから。
その自分の残酷さ、弱さをはっきり見つめるのが人間にはなかなかできないのだった。
見つめたから許されるってものではもちろんない。でも、最低限、繰り返さなくはなるだろう。それが成長と呼べなくもない?
などと思った。
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「いじめ」がテーマの物語。
いじめに関しては、いじめる側と、いじめられる側の描写が必要だと思うけれど、この話は、いじめる側。その子どもの心理を追って、その後の成長があったのだろうな、と思う。
反面、これはイントロであって、この先が重要なのではないか、という感が強かった。
人間は、多くの出来事に出会って、成長していく。どんな出来事も成長の糧だ。
おそらく、実際のいじめの現場は、もっと複雑で、この先、クラスの中で、社会の中で、どんなふうに世界とのバランスを取っていくのかなど、いろいろな考えが浮んだ。
子どもたちにとっては、ここを入口に、話し合ったりするきっかけになったりすると良い本なのかもしれない。一人で読んで、考えるには、やや不向きかも。