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平積みにされているこの本に目が吸い寄せられて、手に取りました。
まんま、『これからの「正義」の話をしよう』と装丁が一緒です。
ここまで臆面もなく、あざとい作り方をしているのに笑ってしまって、読んでみました。
著者は宗教学専門なので、内容はきちんとしています。
ハリポタ各巻ごとのまとめや寓意的ロジックについて記されており、「20歳になってわかる」とサブタイトルにあるように、大人向けの読者年齢層を対象として書かれているような難しさがあります。
子供にもわかりやすい関連本はたくさん出ていますが、こうした少し難解な本はあまりなかったように思います。
全巻読み通しましたが、膨大な話のために、いろいろとこんがらかっているところもあり、全貌を把握するのに役立ちました。
また、五大魔法アイテムとして、「賢者の石」「逆転時計」「トレローニーの予言」「分霊箱」「死の秘宝」について説明してあった章は、理解を深めるのに役立ちました。
特に「分霊箱」は7つもあるので、なんだか頭の中でごちゃごちゃしていたのが、作成年・破壊年(巻)・破壊の道具・破壊した人などと表でまとめられていたため、すっきり整理できました。
ロンの兄妹の表も、意外に助かるものでした。長男ビルと三男パーシーの区別がよく付いていなかったので。
こんな装丁にしなくても、十分読者を引き寄せられる内容だとは思いますが、編集者でもある著者のいたずら心でしょうか?
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今日本語で出ているハリーポッター関連本で一番ためになる本。他の本だと原作を読めば分かる情報を整理して紹介しているだけだが、この本はそれぞれにどんな意味があるか解釈している。
徹底的に現代に、世俗に合わせたキリスト教的思想。
他社犠牲の愛を重視するキリスト教性。
公正、公平をテーマにした「差別」に対する問題提起。
12巻は児童文学
345巻はライトノベル
67巻は宗教的物語
「求めないものが与えられる」
「死は善悪関係なく降り注ぐが、大切なのは生の質」
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ハリポタの話をざっとまとめて総復習!登場人物も多くて、スネイプに関することとか自分のあやふやだったことがちょっとすっきりしたかも。映画公開が待ち遠しい!
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所詮児童文学……と思っている方には目から鱗の内容かも。
ファンにとっても長大な本編を理解するための見取り図として非常に役立つ一冊。
「道化としてのロン」に関する考察は斬新かつ納得。
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ハリーポッターは5巻で挫折していたのですが(登場人物の多さ、話の複雑さに…)
この本のおかげで、再び読み進められそうな気がします。
ストーリーやキーワードが分かりやすく整理してあります。
改めて本編を読むのが楽しみです。
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何度も読み直しているハリーポッターをさらに理解しようと思い読み始めた
児童書の域を出てかなり難解なストーリーに後半からなるため、解説は分かり易かった
ローリング氏の考えから離れ、この作者の想像や宗教学専攻からの考察は今ひとつ
もう一度ハリポタを読み直したい