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はじめに
ジョブズ全史
第1章*まだ夢が白紙なら?
自分を探す前に、自分をショーウィンドウに飾れ
1 やりたいことをやるのが最高の成功法
2 「たかが外見」で中身の評価は一変する
3 トップになりたければトップのように振る舞え ほか
第2章*まだ半人前扱いなら?
常識を覚えるょりもちノーの言い方を覚えろ
1 信念のノーは迷いのイエスにまさる
2 「都で二番」より「村で一番」にまずなろう
3 常識を無視するから戦術なのだ ほか
第3章*まだチームが組めないなら?
成長には親友をつくれ、成功には戦友をつのれ
1 核となる仲間のつくり方――ジョブズの組織術
2 人を戦闘能力で選ぶ――ジョブズの成長術
3 一流人を右腕にする法――ジョブズの口説き術 ほか
第4章*まだ貧乏なら?
「貯めてから」ではなく、他人の金を使って進む
1 うまく借りることはうまく生きることだ
2 お金を求めすぎないほうがお金は儲けやすい
3 お金がお金を呼ぴ始める時 ほか
第5章*まだ売りものがないなら?
真似するのでなく、うまく盗むことで独創する
1 他人の脳の盗み方
2 「なにもつくらないのにすべてをつくる」方法
3 「すごいね」から「ものすごい!」へと進化する ほか
第6章*まだ弱点だらけなら?
失敗に学ぶのもいいが、失敗を忘れるのはもっといい
1 なにをいわれても平気な人の考え方
2 自信作が売れない時の対処法
3 行儀のよさは必ずプラスとは限らない ほか
おわりに・参考文献
.「できること」より「目ざすこと」を語ろう
ジョブズとともにリサの事業計画を策定したトリップ・ホーキンズは、アップルが成功した理由を「自分たちがしていることこを心から信じていたからだ。お金のためにではなく、世界を変えるために仕事をしていた」と分析している。
信じ込ませたのは、もちろんジョブズだ。
ホーキンズは続ける。「スティーブは『宇宙に衝撃を与えるほどのものをつくろう」とよくいっていた。そんなばかなと思う。でも、スティーブには、恐ろしいほどのカリスマ性がある。彼がなにかを信じると、障害が一掃されてしまうのだ」と。
2.望みを叶えるには手段を選ばない
ジョブズはアタリ社の拒否的な雰囲気など気にもせず、すごいスピードで自己アピールを始めた。ヒューレット・パッカード社の計算機「HP35」をストップウォッチくらいの大きさに変えることができると大ボラを吹いた。ヒューレット・パッカード社で働いていたという大嘘もほのめかした。
アメリカ人の就職活動に際しての職務経歴は、たいてい120%くらいに上乗せされているが、ジョブズの自己アピールは、少なくとも200%には誇張されていただろう。
それでもアルコーンは感心して、細かく身元調査もせずに、1時間5ドルの技術助手として採用した。ジョブズに、内にみなぎるエネルギーや、なにかを成し遂げるカのようなものがきらめくのを感じたからである。
限界を上回る仕事のやり方
ジョブズは部下に平気でノーをいうし、ノーは断固として受け付けない。それは混乱も招くが、よい結果をもたらすことも多い。その理由を、最初のマッキントッシュができる数週間前に、29歳のジョブズがこう説明している。
「本当にいいもの以外にはつねにロを出し続けた。人がすぐれた仕事をできないのは、たいていの場合、彼らがそう期待されていないからだ。だれも本気で彼らの頑張りを期待していないし、『これがここのやり方なんだ』といってくれる人もいない。でも、そのお膳立てさえしてやれば、みんな自分で思ってた限界を上回る仕事ができるんだ」
ジョブズの役割はよりすぐりのメンバーのための場所をつくり、社内のほかの人間を排除し、寄せつけないことだった。もしそこに世界のトップレべルでない人材がいたとすれば、さっさと退場してもらうしかなかった。
あるいは、どうしてもほしい人材がいて、そのために100人を超えるなら、そうではない人間に出ていってもらうしかなかった。
こうした姿勢を、ジョブズは今も変えていない。
ジョブズは社内の重要人物100人を選んで「アップル100」という会議を定期的に開催しているという。この100人には、自分の計画を突っ込んで話す。
ただし、その100人は、必ずしも組織図上の重要人物ではない。「船が沈みかけた時に、救命ボートにいっしょに乗せたい」エリートを指している。
「すぐに」は本当にすぐだった。その日の夕方にジョブズはまたやってきて、「いい知らせがある。今からマックチームで働くことになった」といった。
ハーツフェルドはすごいと思ったが、「やりかけの仕事をすませて翌週から行きます」と常識的に応じた。だが、ジョブズは性急だった。
「だめだ。そんなことで時間を浪費するんじゃない。アップルIIはあと2、3年で終わりだ。マッキントッシュがアッププルの将来を担っている。君は今すぐにその仕事に取りかかるんだ」というなり、彼のパソコンの電源を引っこ抜き、「いっしょに来るんだ。新しいデスクに案内する」と叫び、ハーツフェルドとパソコンを車に乗せてしまった。
ホームブリュー・コンピュータクラブで、ジョブズとアップルに興味を持ったテレルは、ジョブズに「またな」と声をかけて別れている。単なる軽い挨拶だ。
ところが、ジョブズは翌日、テレルをオフィスに訪ね、こういった。「やあ。また、ということできました」と。たったこれだけのことがアップルIの大量受注につながり、アップルの創設につながるのである。
こんな小差が、成功するかしないかの大差なのだ
アイデアを吸収し、それを製品に変える
ジョブズには、盗んだアイデアを革命的なものに仕上げるカがあったといわざるを得ない。実際、ジョブズがつくり出した製品は、パロアルト研究所の製品「アルト」より、ラスキンが構想していたコンピュータより、はるかにすぐれたものに仕上がっていた。
それがジョブズの「盗み」の特長だ。
ジョン・スカリーは、こうしたジョブズの資質を、発明家トーマス・エジソンに比していた。「私は質のよいスポンジにすぎません。アイデアを吸収し、使えるようにしただけです」とはエジソンの言葉だ。アイデアを吸収し、それを製品に変えていく能力の高さは、ジョブズも同様だった。
恥らうことなく豹変する
ジョブズは、最初はマックを「こんなものはダメだ」と潰しにかかったのだが、ある時期に「すごいものになるかもしれない」と感じ、その瞬間に態度を豹変させている。プロジェクトを自分のものとするためにあらゆる手段を使ったのだ。
ジョブズは失敗に学んだり、失敗して反省したりするタイプではない。失敗だとわかった時点で態度を豹変させ、目的達成に向けて適進する。まして金の卵を発見したら、それまでのいきがかりはすべて棚に上げて、恥じることがない。
後年、ジョブズはiPodやiTunesで音楽の聞き方を一変させるが、当初から音楽ビジネスに関心を持っていたわけではない。ただ、ある時こう思ったのだという。「絶好の機会を見落としていた。これから必死になって追いつかなきやいけない」と。
まぁ結局のところ、「ジョブズは若い頃からジョブズだった」ということなんでしょうか?
上記では、当時「ポン」というビデオゲームが大ヒットしたアタリに大ボラ吹いて潜り込む話が出てきますが、その時が19歳。
また、取り上げなかったものの、ハイスクール時代には、授業で必要な部品をバローズ社(現ユニシス)の本社にコレクトコールで電話をし、送ってもらうよう頼んだりしています。
「コレクトコールは相手に失礼だ」とたしなめた先生に対し、ジョブズは「僕には電話代なんてないけれど、あっちはたくさんお金を持っている」と反論したのだとか
最後に取り上げた「豹変する」というのも大昔からだったよう。
この辺はフツウの人だったら「前こう言ったから」と躊躇するところ、まったくそんな気配すらないのがスゴイです。
私たちの周りでも、「言ってることがコロコロ変わる」ことで部下に迷惑をかけている上司というのもいるとは思うんですが、ジョブズの場合は「正しい」と判断した場合の見切りの早さが尋常ではありません。
それで「どのツラ下げて!」と周りからツッコミが入らないのは、若くして人を使う立場にいたからかもしれませんが。
◆なお、優秀な人材を将棋のコマのように入れ替えて使っていたジョブズですが、ピクサーだけは違っています。
他のスタジオでさえ、通常は必要な人材をフリーランスで雇用するのに、監督も脚本家もスタッフも全て給料制の社員なのだそう。
そもそも見切りが早いはずのジョブズが、『トイ・ストーリー』がヒットするまでの約10年間、大赤字のピクサーに自己資金を投下し続けたのも、異例と言えば異例。
ある意味ジョブズらしくない(?)ピクサー絡みの部分は、機会があれば別途掘り下げてみたいな、と。
思ったよりも個々のエピソードが掘り下げられており、実際に「誰が何を言ったか」レベルで、具体的な社員名まで書かれていたりするのは収穫でした。
例えば、ジョブズは多くの人を追い出したり、自分自身もアップルを追い出されたりしていますが、当事者以外がどう思ってい��か、という点については、私は本書で初めて知ったことも多かったです。
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■マインド
①トップになりたければトップのように振る舞え。
②出来る事より目指すことを語ろう。
③無理が人を伸ばし難題が能力を磨く。
④お金を求めすぎない方がお金はもうけやすい。
⑤成功者とは富を持つものではなく、富を使えるもの。
⑥凡人はまねる。天才は盗む。
⑦自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えられる。
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内容はいいとして、どう考えても若い頃のジョブズは石ころなんかじゃない件。影響力とは何かを考えさせられる。
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「ジョブズ」という人物について初めて知った。大人気ないなんてレベルじゃなかった。
1日で読み終わってしまうが、ジョブズを知るよい本ではないだろうか。そして成功者の一人としても。
現在、彼は間違いなく「成功者」として世界に知れ渡っているが、彼のサクセスストーリーは凡人にはなかなか真似出来ないと感じた。なぜならジョブズは「超我侭」だからだ。
必死に懇願して引き抜いた人物を1年後にクビにしたり、ちょっとヒドイ面はある。「お金が無いなら他人に払わせればいい」とか「技術が無いなら技術を持っている者を使えばいい」とか、一見ヒドイと思うことでもジョブズは気にしない。超強気の性格なのだ。
しかしジョブズは徹底的にこだわる。「宇宙に衝撃を与えよう!」と言って皆を巻き込めるのは当の本人が一番熱く意気込んでいるからだ。(その分厄介者扱いもされる)
個人的に参考になったのは第5章「真似するのではなく、うまく盗むことで独創する」だった。ジョブズ自身「凡人は真似る。天才は盗む」というピカソの言葉が好きだったように、「点と点を結ぶ」というイノベーションの起こし方を(自然と)実践してきたのだ。
ジョブズの「ぶっ飛んだ」性格は色々問題を起こすかもしれないが、間違いなく彼しか備えられないものではないだろうか。
アップルにはやはり彼が必要だ。
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P166にアップルCEOに復帰した当時のコメントがある「コンパックとデルはインテルとマイクロソフトから部品をもらい、それを組み合わせてまったく無様でおもしろみのない箱に入れて出荷する。コンピュータ・メーカーでさえない」「だれかがいいコンピュータをつくらないとね。アップルがやらないと、おそらくだれもやらないだろう」これがジョブスなんだ。アップルの魅力がここにあるのだろう。
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ipodなどの世界の大ヒット製品を作り続けた彼が、何故このような製品を作り続けることができたのか??
学校中を裸足で駆け回る奇想天外な彼の学生生活から、アップル創設と成功者としての考え方。 また、挫折とピクサー社創設とアップル復帰の彼の考え方と行動力が細かな章に分けて解説している本です。
生協学生委員会co-opGirlsお勧めの書籍
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真似られる部分はどこか?
→本気で信じているから、周りの人にも信じてもらえる
できることより目指すものを語る
失敗は失敗としてきれいさっぱり忘れてゼロから次のステップに挑戦する
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ジョブズ信者と呼ばれる人間がいて、神格化さえされているジョブズについて知りたいと思い、手に取った初めての本だ。
この本を読んで、自分が思い描いていたジョブズ像とは極端に離れている人物であるということに衝撃を覚えた。
ジョブズは威圧的でやっていることも決して合理的ではない我儘といった印象だ。かなり傲慢で上司としては確実に嫌われ者の部類に入るだろう。だが、その下で週90時間も働く従業員がいるということはそれだけのカリスマ性があったということの裏付けであるように思う。友達としても、強引に優秀な人材を集め、使えないと思ったら親友でも冷淡にきる。
ただ、世界を変えるほどのものをつくる。という夢に向かった強い信念と曲げない心を持ち合わせていたから、時代を変える革新的なアイデアを作ったのであろう。
僕とは真逆の人間だ。
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トップになりたければトップのようにふるまえ。
成長とはビジネススキルを身に着けるとか、人間として磨かれることだけでhない。自分がやりたいことをやり遂げるには血みどろの闘争も辞さない強さを持つこと。
大きなビジネスになればなるほど、失敗に学ぶより、失敗を超然とすることが大切。
重要なのは宇宙に衝撃を与えるほどのものをつくること。失敗したなら、くよくよせず、もっと凄い製品をつくって今度こそ本当に宇宙に衝撃を与えればいいだけのこと。