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60歳のラブレター 夫から妻へ、妻から夫へ 10 みんなのレビュー
- 日本放送出版協会 (編)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:日本放送出版協会
- 発行年月:2010.10
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紙の本
大切なのは、自分の想いを相手に“伝える”こと。
2011/01/18 12:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラブレターとは、<愛する人に愛情を表現する個人的な手紙>。本書は、11月22日(いい夫婦の日)に因んで、2000年から毎年、住友信託銀行が募集している「60歳のラブレター」の第10回の応募作品の中から156通を選出し、収載したものである。
40代の私にすれば、親世代のラブレター。実際、私の親も60代なので、興味津々で手に取った。本書に綴られた156通のラブレターには、子どもや他人からは見えない、夫婦にしかわからない、愛の形が存在していた。おじいちゃん、おばあちゃんの言葉とは思えないほど、若々しく、洒落た愛情表現ばかり。歳をいくつも重ねても、心はいつまでも歳を取らないものだなあ、と感じた。伴侶を心から慕い、愛する想いを、感謝の言葉と本音を添えて一通のラブレターにしたためる。十人十色の人生のドラマが、繰り広げられていて、絆とは何か、愛とは何か? を教えられる。
68歳の今井きくのさんの手紙から察すると、おそらく、“やんちゃ”なご主人なのでしょう、30年前に大喧嘩したこと懐かしそうに、思い出しながら【この頃はすっかり悟りきったのか、諦めたのか静かになりましたね。たまには、思い切り直球でも変化球でも投げてください。ミットさばきも随分上手になりましたので大丈夫】と表現している。私の主人、やんちゃな人なので、私も、今井きくのさんのように、ミットさばきが上手になれるよう、今から鍛えなきゃ・・・。
何度も読み返したい、ポロポロと涙が落ちてしまうラブレターがある。80歳の近藤和子さんの亡き夫へのラブレターである。【風になったあなたへ 私は怒っています。交通事故でお別れの言葉さえなく逝ってしまったあなた。私は悲しみの闇のなかでもがく毎日だった・・・・・・。(中略)本棚で偶然見つけました。もう五十年も前に恋愛中だった頃、私があなたに出した数枚の「手紙」です。(中略)何回も繰り返し読んでくれたんでしょう!?手垢だらけ、今にも破れそうでもうボロボロ・・・・・・。(中略)そして机の上には老眼鏡。あなたの部屋なのにあなたがいない。私は本当にあなたがいなくなったと実感し、初めて声を出して泣きました。(後略)。】
文末に《ありがとう》で締めくくられるラブレターが多く、心が温まり、心に沁みた。40代の私(主人は30代)に、応募資格(どちらかが50代以上)がないのが残念だが、50代になったら、不器用で口下手な主人に、どんなラブレターを書くとしようか・・・。10年後も、二人三脚で歩いていける夫婦でありますように・・・。
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