投稿元:
レビューを見る
本書の基本は、見開き二ページを上下にわけ、『孫子』の核心部分を上下でふたつ紹介するというつくり。ページの右端には孫子ちゃんの「つまりこういうこと」というセリフとともに内容を踏まえた萌え絵四コマ漫画がある。
『孫子』引用部分は漢文からの書き下し文なのでちょっと難しいのだけれど、それぞれに付けられた日本語タイトルがとても分かりやすいのですいすい読めてしまう。たとえば、「百戦百勝は、善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」という有名な一節には「戦わないで勝つことを目指そう」というタイトルがついている。
これなら書き下し文に慣れていない読者でも、この部分が何を言おうとしているのかなんとなくわかるだろう。最初におおよそのことが分かったら理解はとても早くなるものだ。うむ。入門書の勘所が分かってる丁寧な仕事ぶりだ。
かんじんの本文も、孫子独特の用語を現代語に置き換えているのがわかりやすい。たとえば冒頭の五事(道、天、地、将、法)はそれそれモラル、タイミング、ポジション、リーダー、システムと言い換えて説明してくれているのだ。これなら誰でもわかるのではないだろうか。
あと。
巻末付録で『孫子』全13篇の全文訳が掲載されていて驚いた。しかも内容はほぼ合っているじゃないか。
僕が知っている孫子入門書で全文をいっぺんに載せているのはちょっと記憶にない。ひょっとして、これはすごいことなんじゃないだろうか。〈萌訳☆〉なんて言ってるが、なかなかどうして侮れないな。
ライト層はもちろん、
読み方次第ではかなりハードな内容にも踏み込んでいける入門書である。
欠点は、
本の中の絵があんまり萌えなかったことだ。(くやしくなんか、ないんだからっ)
さらに〈萌訳☆〉と銘打ってはいるけれど、本文もオーソドックスな文章でとくにキャピキャピした萌え文でもない。(くやしくなんか、以下略)
そのぶん一般人でも読める本に仕上がっているのはいいことだとは思うけれど、でもこれって「萌訳」というタイトルからは外れているんじゃなかろうか?(くや(ry
まとめると、
本文は「孫子で萌え」ではなく、「手軽な読み物で『孫子』を学べる本」と思って読んだほうがよいと思う。「萌え」を考えなければ良くできた入門書であることは確か。オススメ。
http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/10/post_58ff.html
投稿元:
レビューを見る
戦いをギャルゲーにでも喩えるのだろうかとwktkしてたら、マンガで孫子を現代的に解説してるだけだった。残念。
投稿元:
レビューを見る
挿絵と四コママンガは“萌”なかわいい感じですが、内容は割と普通の入門書でした。
ちなみに、孔子ちゃんは挿絵は多いですが、本文や四コマにはほとんど出てきません。
構成はそれぞれ、テーマ・読み下し文・現代語訳・歴史的エピソード・解説となっています。
四コマはテーマに沿ったものが、2ページに1本ずつ入っている感じです。
解説はビジネスやスポーツに例えたものが多かったので、どちらかというと社会人向けかも?
兵法って難しそう・・・と思っている方のとっつきとしては良いと思います。
だいたいどんな事が書かれているのかがわかったので、私は参考になりました!
投稿元:
レビューを見る
最近よく見る萌え系実用本。
内容はざっくりとした訳と日本語解説、そして四コマ漫画と比較的わかりやすい構成となっている。
巻末には全文訳もあり、見た目よりもパフォーマンスは良い。
萌えには期待しない方がいい。
投稿元:
レビューを見る
惜しい!普通に分かり易い入門書だが、せっかく萌え本にしたなら、せめて冒頭に数ページ、マンガを入れて孫子さんちゃんのキャラ付けをすればいいのに。
それだけでネタとしてヒットしたかもしれないのに。これじゃネタとして弱い
投稿元:
レビューを見る
「孫子の兵法」を漫画でかんたんに理解しよう、と思って手にとったけれど、肝心の4コマ漫画のクオリティに難あり。4コマの落ちが微妙だし、なによりも兵法の比喩になっていないものが多数。現代語訳はわかりやすかったけれど、期待していたのとはちょっと違った。