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紙の本
悪魔のツール
2011/03/08 02:38
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
要件事実が体系的にかつ網羅的に記載されている。実務家が本書をちらちら参照するにはうってつけといえる。
ただ、本書には民法上の要件のうち、何がどうして要件事実になるのかはほとんど書いていない。なので、これは司法試験を受かった実務家があくまでも読者層であることを忘れてはいけない。
司法試験受験生がこれを読むこともあると聞くが、これは確実にオーバーワーク、やりすぎであるという以前に、これでは新司法試験合格は難しい。要件事実がなぜ出てくるのかが問題になるのに、それを当り前のように答案に羅列したら、下手をすれば知らぬ間に論点を落として、結局点数が付かないことになる。
もっと深刻なのは、実際、すべての要件事実をあてはめる時間など、絶対にない。つまり、何が重要かを見定めなければいけないのに、これを読んで分かったような気になっていると、大混乱になる可能性が高い。
要件事実の背後には、広大な民法学の領域が広がっており、要件事実はその成果を条文ごとに整理したに過ぎない。むしろ、学説や判例により要件事実は異なるのであり、それをどう考えますかというのが、いわゆる論点であり、そこに配点が振られているのである。
本書はやはりどこまでも実務家ツールである。ただ、本当に民法を極めて、条文から要件事実が見分けられるという段階にあれば、出番かもしれない。しかし、実際受験生でそこまで行くのは天才であろう。
研修所の教官も、本書は悪魔の本といっているといわれる。それは、まさしく上述の理由による。
紙の本
要件事実マニュアル
2011/07/09 13:02
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広田豊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本に関しては5つ星以外の評価は難しいであろう。
おそらく、この本の書評を書く場合に、5つ以外の星をつけることは考えにくい。
ちなみに、この本は、要件事実の入門本ではない。
要件事実の入門本とは別に、この本を、学習の効率を高める本として使用することが重要である。
この本は、東大ローにある書籍で、もっともよく読まれているという。
主張立証責任は判例法理により修正されている場合が多い。
民法の条文をどれだけ眺めても、
判例を知らなければ、正解にはたどりつかない。
結局、入門本を極めて、頭で考えるだけでは、要件事実の正解は出ないのである。
そのため、主張立証責任についての判例をまとめた本が必要となる。
しかも、少ない時間で要件事実をマスターするためには
必要な判例を直ちに探し出せる本が手元にあることが必要である
だから東大ローでは、この本が一番使われているのである。
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