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箱職人のもとで仕事をしながら、石印のつまみに細工をほどこす職人を夢見る少女・黄紅。ひょんなことから訳ありの師匠を見つけ、彼女はその腕をみがいていた。
そして病弱な弟を魔から守るために男装する少女・沈双槿、彼女はいつか女に戻る日が来るのかと悩む日々を送り・・・。
細工された石をかすかな繋がりにして結ばれる二人。
でも結局ニアミスで終わって、出会う事はないのよね。
そんなところはかなり意外。
いろんなエピソードがある割に、それを全部収束させないところも狙ってるのかな?(双槿の結婚相手って、あの遊び人の彼じゃないのよねぇ)
私は物足りなく感じてしまったけれど、お好きな方はハマる世界観。
さらりとした風雅な文章は素敵でしたよ。
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全体的にするするいけて読みやすいけど…。
終わりが納得いかなかったですねえ。黄紅はあくまでも普通の子でいてほしかったです。
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表紙に一目ぼれして読みました。この作者さんの本は初読み。
文体は読みやすく、大衆小説よりは、ヤングアダルトのような読み口。
二人の少女が主人公で交互に物語が語られていきます。どちらの少女もしゃんと時代を生きているようで好感が持てますが、ちょっと、優等生すぎる感も。一人ひとりの物語として、もうちょっと深く掘り下げてもおもしろそうだなぁと思います。全体的に淡々と何事もなく進むので。ちょっともったいない。
舞台は中国。時代は清王朝でしょう。(弁髪・纏足・愛新覚羅姓の皇帝)時代知識はなくても楽しめます。
少しだけ神仙めいたものが出てきます。ほんの少しだけ。怪奇小説というには物足りないぐらいですが。
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表紙買い。したはいいけど内容はイマイチ。
人物描写もあいまいで、ストーリーにも盛り上がりがなくて残念。
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読み終わった日:2011.11.15
最近中間ファンタジーが楽しいので読んでみた。けど、話が淡々としていて、人物や感情を掘り下げたりはしていないのでちょっと好きなタイプではなかったので残念。感情移入する感じではない。
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ジャケ借り。
あらすじから中華な少女たちのファンタジーかと思って読んでいたので肩透かしをくらった。
全体的に淡々として盛り上がりに欠ける。
中華っぽい文体は美しいのかもしれないけれど、いまいち意味が分からず、ごまかされている気がしてしまった。
ふわっとした話が好きならいいかもしれない。
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仙女とか出てくるし、一応ファンタジーなのかな?でも、全体的にちょっと物足りない感じ。
二人の少女のエピソードが交互に描かれていて、どこかで収斂していくのかと思ったら、結局そのまま終わってしまう。
黄紅のその後もよくわからないし、何となく消化不良です。
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いつ二人の少女が出会うのか、、と思っていたけど、あっさり終わってしまいました。
文章もきれいで読みやすいけど心に残りません。
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ハンコに飾り彫刻をする三つ編み少女と弟の身代わりに男装している絵描きの少女、二つに視点で別々に話が進行しています。
石のなりたがっているものを見極めるっていうのが、岩絵の具使うときの感覚に似ているな。と思った。
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清代っぽい時代の架空の中国が舞台。玉石細工と絵画に情熱を傾ける?二人の少女が主人公だが、彼女たちが直接会って何か事件が起こったりするわけでもなく、淡々と話は進み、終わる。話の起があって承と転を楽しみにしていたら、いつのまにか結が済んでました、みたいな。中華っぽい濃密で緩やかな雰囲気は作中に良く出ていると思った。
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美しい石にはなりたい形があるという。それを見極める「相玉(そうぎょく)」の才能を見込まれ、石細工職人を目指している少女。もう一人の少女は、魔物に狙われた幼い弟を守るため、身代わりとなり男として生きていくことを余儀なくされていた。いつ、もとに戻れるだろうかと思い悩む少女の前に現れた、人が心に描いた蓮を食べるという「蓮喰い」。「蓮喰」は、弟だけでなく妹までも魔物に狙われていると言う。それぞれの運命に立ち向かう少女たち。見習って頑張ろうと思える。
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読み進めるのに時間が掛かった本の一つ(笑) 序盤淡々と進んで行く上、二人の少女も全く違う立場。何処で繋がりがと思っていたら終盤まできてもニアミスで顔さえ合わせないままエンド。特に終盤は説明だけでがーっと「終わらされた」感があり、児童書っぽいというか小説というより物語。人が沢山出てくる割に文章量が少ないので、それぞれの胸中が良く判らないまま。特に師匠、問題が解決したのは良いけど、別に好きでもないし好みでもない女(しかも身篭っている)とその父親に懇願されてグラッとするのは思い切り退いた。それはないでしょって。なんとか振り切ってくれて一安心。
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以前読んだ「竜岩石とただならぬ娘」「十七歳の湯夫人」同様、
中国の志怪小説、怪奇譚のようなお話を期待していたのですが…
今回はちょっと肩透かしだったようです><
石細工の職人を夢見る少女と、男装の美しい少女が主人公。
石を通して若干の繋がりは見えてくるものの、
二人の人生が交差する所までいかないのが残念なところ。
決して現実的なお話ではないのだけれど、
ファンタジーや怪奇譚というほど現実離れしている訳でもなく。
あくまでも淡々と二人の少女の人生を描いているので、
少し物足りないかなぁという気はしました。
ただ、中華風の柔らかな雰囲気は読んでいて心地良かったです!
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微妙。
キャラクターにあまり惹かれないし、一章一章短くて何かを受け取る暇もない。これがいつ頃の話なのかがもう少し早くわかるといいな。視点もかなりぶれる。
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いままで読んだ事のない作家勝山海百合さんの「玉工乙女」を読了。あるようでなかった中華ファンタジー作品だ。
物語の時代は書や水墨画が愛でられている描写があり纏足の話も出ているので多分清時代の様な気がするが確かではない。そんな争い事がすくなくなり、様々な芸術が豊かに花開いた時代に粋人の趣味として盛んだった細工を施した石に見せられた二人の少女を巡るお話で、境遇の違う二人の物語が微妙に絡み合いながら展開して行く。
タイトルからしても石を細工する技術を高めるべく修行して行く黄紅が主人公だろうが、彼女自身の物語にはファンタジー色は薄い。彼女に石のイロハから教えて行く周先生は蓮の化身に恋をして蓮を描く事が出来なくなっていて、黄紅のお話ではちょいエロオヤジの芸の先生がお話の不思議さの部分を担っている。
もう一人の石を愛する少女双槿は家族を襲った呪いを避けるために男装をしている美少女だ。彼女の部屋に遊びに来て蓮の絵を食べ尽くす妖怪も可愛らしい。弟だけでなく妹にも呪いがかかるが、夢に出てきたお告げに従い行動するさまがいじらしい。
話の終わりかたはというと二人が幸せになるハッピーエンドかと感じさせながらも急展開、ちょっとひねった終わり方になっている。終わり方にも不思議さを練り込みたかったのだろうか。
そんな石に魅せられた少女たちの中華幻想潭を読むBGMにらんだのはBill Charlapの"Live at the Village Vanguard"。大人のピアノトリオ演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=2sSR9PFugs4