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友人スタンフォードの紹介で出会ったシャーロック・ホームズとワトスン。二人での初の事件はスタンガスーン・ドレッパー殺人事件。グレッグスン警部の依頼で事件の調査に。
モルモン教徒の村で起きた悲劇と復讐劇。
2011年5月5日読了
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タイトルの意味を初めて知った…。
ワトスンの賞賛に会って、はにかむホームズが微笑ましい。
高山宏氏の巻末解説が濃いな〜 これもマニエリスムなの?! ホームズものってほんといろんな人に愛されてるね。
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唐突に第二部冒険編始まった時にはどうしようかと思った。
しかしあのあざやかな舞台転換、展開は今見てもなお素晴らしい。
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■再読
■読んだのきっと中学生くらいだったんじゃないかと思うが、全く忘れていて驚いた。そしてBBCの「ピンク色の研究」がきちんと原典を踏襲していたことに改めて驚いた。すごい。
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シャーロック・ホームズシリーズの最初の作品です。
19世紀末のイギリスで急増した毒物犯罪にかかっていたり、当時の歴史背景を知っていると尚おもしろくなりそうな作品です。
ベストセラーと言われるだけのおもしろさがある一冊です。
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異国への従軍から病み衰えて帰国した元軍医のワトスン。下宿を探していたところ、同居人を探している男を紹介され、共同生活を送ることになった。下宿先はベイカー街221番地B、相手の名はシャーロック・ホームズ―。永遠の名コンビとなるふたりが初めて手がけるのは、アメリカ人旅行者の奇怪な殺人事件。その背後にひろがる、長く哀しい物語とは。ホームズ初登場の記念碑的長編。 (「BOOK」データベースより)
子供の頃、ホームズ作品はたくさん読みましたが、大人になってからきちんと読んだことがありませんでした。
先日、映画を見たときも思ったのですが、漠然と描いていたホームズのルックスやイメージって、どこから刷り込まれたんでしょうか。
そう、ちょうどレイトン教授みたいな感じ。
なんか全然違いました(笑)。
古い文体で読んでいると、かなりしんどいので、新訳版で読みました。
前半で犯人がつかまって、やれやれと思ったのですが、後半を読み、その背景の深さ、悲しさ、苦しさが明らかになり、切なくなりました。
復讐を良しとするつもりは毛頭ありませんが、それでも犯人の心情を思うと辛いです。
ホームズ作品をもっと読んでみたくなりました。
読みたい本がたくさんありすぎて、困っちゃいます(笑)。
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ホームズの本は、少年少女版でしか読んだことがない私。
ロンドンの話ばかりかと思っていたため、この本に「モルモン教が登場する」と聞いて仰天し、読んでみました。
どんなストーリーだったのか思い返そうとしても、まったく出てこないタイトル。
『まだらの紐』と混ざってしまっているようです。
ホームズとワトソンが知り合って、同居生活を始めるストーリーで、ホームズシリーズ最初の話のようです。
ホームズは思ったよりも人間くさく、ポーのデュパンやガボリオーのルコックを大否定していました。
ホームズは、年代的に彼らに続く第三の男と言ったところでしょう。
警察で解決できない難事件を、依頼されるホームズ。
現代日本にも、このような最終兵器的な探偵はいるのでしょうか。
たちどころに犯人を見抜き、問題を解決してしまう、その早さに驚きます。
かなり尾を引く遺恨が原因で、物語は過去にさかのぼって詳細に語られます。
もともと悲劇が起こったのは、アメリカのソルトレーク・シティで、そこでモルモン教が関係したというわけでした。
モルモン教の指導者、ブリガム・ヤング自身までも本作に登場します。
かなりバイアスがかかったモルモン教の描かれ方であるため、教徒からクレームを受けたことでしょう。
ホームズシリーズでは、アメリカ開拓者やモルモン教徒について全く読んだ記憶がないため、少年少女版では完全に省略された箇所ではないかと思います。
犯人は、アメリカで恋人を金づくで奪われて殺された復讐に燃えて、原因となった男に報復すべく、ペテルブルク経由ロンドンまで追ってきたというわけです。
裕福な男に比べて貧しく、日銭を稼ぎながら10年間追跡を続けた犯人。
読者は全員、犯人の味方につくことでしょう。
ホームズの推理よりも、復讐劇の純粋性と継続力に圧倒されました。
ロシアンルーレット式の、公平な毒殺を行い、犯行現場についていた血痕は復讐を遂げられる男が興奮して流した鼻血だったというのがひねりですが、たしかにのぼせて出血するほどの激しい内面を持つ人物であることに納得します。
ホームズものには、どこか優雅な印象がありますが、殺された男の所持品にボッカチオの『デカメロン』ポケット版があったところに、インテリさとゆとりを感じました。
大英帝国における紳士としてのキャラクターイメージでしょう。
『緋色の研究』の『緋色』に、血を連想しておびえていましたが、本文中に「人生という糸の束から、殺人という赤い糸を引き抜いて明るみにする行為」と説明されていました。
学者然としたタイトルだと思います。
子供の頃、ミステリーは怖くて苦手で、イヤイヤ読んだ記憶がありますが、そろそろオリジナルの翻訳を読んでみるのも良さそう。
発刊当初のイラストが掲載されており、雰囲気たっぷりでした。
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読み終わりました。実はホームズの長編は初めてでした。
言わずとしれたホームズ初登場の作品です。
21年に及ぶ復讐劇。そしてその背景は成立してまだ60年ほどのモルモン教。
前半で事件解決までを描き。後半で事件の背景となるモルモン教の一夫多妻制にまつわる悲劇が語られます。そして、最後にホームズによる種明かしという章だて。事件の背景の長い物語が後半に語られるという構成は『砂の器』なんかに影響を与えているかも知れません。
21年も恨みを晴らすためだけに生きてきた男って凄まじいですね。
それにしても、ホームズもワトソンも悪く言えばフリーター。当時のイギリスにはそんな人が一杯いたんかね?暇でしょうがなかったろうね。
原書名:A STUDY IN SCARLET
元陸軍軍医、医学博士ジョン・H・ワトスン氏による回想録より
聖徒の国
著者:アーサー・コナン・ドイル(Doyle, Arthur Conan, スコットランド・エディンバラ、作家)
訳者:深町眞理子(1931-、東京都、翻訳家)
解説:戸川安宣(1947-、長野県、編集者)、高山宏(1947-、岩手県、英文学)
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今月の12冊目。今年の124冊目。
中学生の時、ホームズは何冊か読んだ記憶があるが、これは読んだことがないと思ったので、とりあえず読んでみた。すごい良い作品だなーと思った。ただ、ホームズの推理に関しては、うん?それは無理があるのではと点も多々ある。ただ、物語の構成や結末はすごいしっかりしてるなーとの感想。
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僕のホームズの入り口はコナンだった。
小学校の図書室で、ホームズの本を借りて読み漁っていたのが小学校4年生の時。
今となっては内容は殆ど覚えていない(笑)
だから、この歳になって改めて読み返してみると、ホームズ作品の面白さ、素晴らしさを体感することになる。
内容を忘れているものだから、初見のような感じで新鮮さを失わず読むことができた。
新一君が憧れるのも良くわかります(*´Д`*)
さてさて、同時進行の【四つの署名】も読破せねば♪
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入り口は名探偵コナンでした。
ずっと読んでみたかった作品だったけど
なかなか手をつけられずにいたのでした…。
が、読んでみて大正解!
ホームズの鋭い洞察力、推理力。
そして冷静沈着。かっこよすぎです。
「緋色の研究」はホームズの性格が少し違うとか…?
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世界一有名な私立顧問探偵シャーロック・ホームズが、ワトスン医師と同居するようになって初の事件。推理・論理によって犯人を追い詰める手法は、いまの探偵小説にも通じるお手本的存在。基本がきっちりおさえられている。
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はじめて読んだシャーロック・ホームズ。序盤、シャーロック・ホームズがいけすかない。相手をバカにして天狗になっている。これがキャラクターミステリーか、と思う。
後半のユタ州のモルモン教の話は冒険物語で面白かった。
解説が読んだのを後悔するくらいひどい。こじつけが凄まじい。読まない方がいい。
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シャーロック・ホームズシリーズの第1作。ホームズ登場話で、ホームズとワトスンの出会い、ベイカー街221番地Bの居住の開始も描かれていて、ホームズをあまり読んだことのない私にはとても面白く読めた。
新発見の薬物の効能を試すために友人に一服盛るくらいやり兼ねないとのホームズ評を始めとして、どんどん頭の中にホームズの姿が構築されていく点、ホームズシリーズの読み始めにうってつけだと思う。「地動説」も「太陽系の成り立ち」も不要な知識だと断定するホームズ。文学や哲学は犯罪推理に不要かもしれないが、太陽系の動きなどの科学法則は何か推理時に影響がありそうに思えなくもないが。
(この部分、読書会で疑問を呈したところ、別の話では天文知識を活用しているので本当は知っていて、ワトスンをからかっていたのでは?と。うーん、深い、面白い)
突然始まる第二部には、あれ?と一瞬ついて行けなかったが、読み終わってとても引き込まれる面白いストーリー展開だった。解説に寄れば、コナンドイルはホームズより歴史小説等を書きたかったそうなので、後半の部分こそ書きたかったものなのかもしれない。
ホームズシリーズを続けて読みたい気持ちになった。
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シャーロック・ホームズとワトスンはどのようにして出会ったのか、なぜ二人が共同生活をすることになったのか、といった経緯から描かれています。こうして二人は出会ったのだと、初めて知りました。
ホームズは初対面のワトスンに「きみ、アフガニスタンに行ってきましたね?(p17)」といきなり言います。ホームズの観察力と推理力に、最初から驚かされます。
また、ホームズの、自身の仕事にとって役に立つ知識は卓抜なものだが、無用な知識はすぐ忘れるよう努め皆無なところ、自分の推理術を称賛されると、はにかんでしまうところなど、知らなかった一面を知ることができ、魅力的にも可愛らしくも思いました。
この作品では、二人はブリクストン・ロードのはずれの空き家でアメリカ人の紳士イーラク・J・ドレバーが殺されていた事件の解明に乗りだします。異常に思われる事件ですが、解明後ホームズは“単純だった”と言います。その一方で、“おもしろい事件(p231)”とも言っています。
第二部では、なぜこの事件が起きたのかという事件の背景に繋がる物語が描かれています。読んでいて、早く事件の真相を語ってほしくもなりました。それでも、動機が簡潔に犯人の口から語られるだけではなく、詳しく知ることができるのは、違ったおもしろさがあると思いました。