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訳はうまいなぁと感じるものもあれば意訳しすぎじゃないの?と感じるところもあるけれど、結構いろんな歌詞があって楽しめる。和田誠氏の絵もなんか温かくていいなぁ。
イングリッド・バーグマンってイタリアに渡ってた時期があったんですね。知らなかった。
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読みながら聴きたかったのでnaverにまとめサイト作ってあります。
ドアーズ、シャリルクロウとかいいね。
パッチズなんかはこの本ではじめて知ってyoutubeお気に入り登録した。
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春樹の小説やエッセイにはいつも様々な音楽が登場する。その全てを既に知っている読者はさらにその作品を深く味わうことができるだろうし、そうじゃない読者さえも、その雰囲気を楽しむことができる。
そんななかで春樹がセレクトした音楽と文章を、和田誠の軽妙なイラストとともに楽しめる一冊。最近、翻訳の仕事も精力的にこなしている春樹による、歌詞の解説と、個人的な想いを語る文章に酔いしれることができる。知らない曲はyoutubeで調べるもよし。
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何か緩くマニアックな趣味の話し続けているのが、
肩肘はらず読めて良い。
和田誠氏の絵も癒し系でまた良し。
そのうちこの本の中で紹介されているCDでも購入して、
旅行先とかで読みたいなって思う。
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池波正太郎作品の中で食事が一つのツールとして効果的に使われているように村上春樹作品では音楽やシンガーが効果的なツールとして使われている。
てっきりそういうものをつづっているのかと思いきや!
彼の好きな楽曲を訳詞していくという一冊でした。
村上春樹好きなら読んでみるのもいいかもしれません。
彼と音楽の好みが合うのか合わないのかそれだけでも面白い。
ちなみに僕はそんなにマッチしないだろうな。
といいつつ、図書館にCDを2枚予約した。そんな本です。
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「ポートレイト・イン・ジャズ」などでもお馴染みの
和田誠さんが絵を担当している。
最初のほうの話では,"thing"を
なにかもやもやとした捕らえどころのないもの
として考えているところが印象的だった。
村上春樹自身が,「趣味で出来た本」というように
気軽にサクサク読める本。
エリック・クラプトンの"Change The World"を聴きながら読んでいたら
なぜか心地よい気持ちになった。
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なぜぼくらは音楽を愛するのか? その「答え」を、無類の音楽好きとして知られる小説家とイラストレーターが教えてくれるのがこの一冊。
ふたりがそれぞれの音楽遍歴のなかで出会ったたくさんの歌から29曲を選び、和田誠による挿絵と村上春樹による訳詞&エッセイ、それに原詞が添えられる。どれも味わい深く、好奇心をくすぐられるが、いまはYouTubeという優れたメディアのおかげで手軽に実際のサウンドに触れることができるので、この本の楽しみは何倍にもふくらむ。そして、
「優れた音楽はいろんなことを『音楽的に』考えさせてくれる」
という村上春樹のことばこそは、冒頭の疑問への「答え」になっている。
音楽は文学の代わりにならないし、文学は絵画の代わりにならない。そして絵画は、けっして音楽の代わりにはならない。それぞれが、それぞれのやりかたでいろんなことを考えさせてくれるのであり、それゆえぼくらは本も読めば、絵画を観るし音楽も聴くのだろう。
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「意味がなければスイングしない」で、村上氏の音楽への造詣の深さに脱帽だったが、ここで紹介される曲は、聴いたものがないものが多い。
聴いてみようという気にさせてくれる。
歌詞の翻訳と楽曲解説で構成。
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god only knows 死ぬまでにしたい10のこと 人生はつづくかもね
とう‐しゅう【踏襲/×蹈襲】[名](スル)前人のやり方などをそのまま受け継ぐこと。「前社長の方針を―する」
REM イミテーションオブライフ
その見覚えのない扉には「もう終わった」と記されている
タランティーノ キル•ビル バン•バン 雑踏の中で旧友に出会ったような気がした。
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村上春樹さんが、ジャズの名曲を中心に、歌詞を訳し、一文を添えた1冊です。
村上さんは、この本以外にも音楽について語った本、何冊か出していますが、正直、趣味はまったく合いません。
村上春樹監修のCDまで買いましたが、ピンとこなかった。
それでも懲りずにこんな本を買うのは、文章が好きだからです。
語られる比喩の美しさ。
心の奥底に眠っている秘密を言い当てられるような指摘などは、介在する音楽が好みでなくても普遍的な響きを持って感動が伝わってくる。
例えば
「歳を重ねるにつれて、若いときには開いていたいくつもの扉が閉じられていくし、その多くには、もう終わった、と記されている。それらの扉が開くことはおそらく二度とあるまい。それはもちろん悲しく切ないことだ。しかし不思議なことなのだが・・・失ってきたもの記憶が、今となっては逆に僕という人間を底から温めてくれているのだ」
「自動車とは、ろくでもない町を抜け出し、ここではないどこか、へ行くための手段だった。しかし脱出は容易ではない。結局のところ、どこに行っても、どこまで車を走らせても、そこにはやはり似たような人生が待ち受けているだけなのだ。」
こんな文章、中々読めない。
軽妙にして洒脱であり、時に深い真実を照らしてくれる文章なんですね。
まあ、音楽の好みが合わなくても、文学の分野では、フィッツジェラルドやカポーティ、レイモンド・チャンドラーの翻訳で、趣味の範囲を広げてくれた村上春樹さん。
今後もご活躍を期待しています。
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『エスクァイヤ』連載当初から楽しんでいたコラムでした。
軽い読み物でありながら、扱っている音楽が慥かな名盤かつ手に入れやすいものばかりなので、所持している音楽と比べ合わせて重厚に楽しめるというか、満喫できるというか、贅沢な時間を過ごせる、そんな本です。
村上春樹のなにが凄いか、なかなか言い表せられない日常感情を、日常言語で言い表せられるところかと思います。子どもにも分かる比喩で、うまい例を挙げてくる。
わたしは何度も読み返してますし、書き込みもたくさんしました。(このCDは高校生の頃買ってこんな思い出があって、とか。)そういう本。
しかし村上さんは本当にビーチボーイズが好きですね。オールディーズ。
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人生は続くのだ。
音楽というのは我々n人生の中でずいぶん大きな意味を持つものなのですね。
スローボート、それは人の心の中だけにひっそりと存在する、親密な夢の乗り物なのだ。
人生とは学校だから学ぶことはたくさんある。でも学ぶほどに辛くなってくる。自分がいかに愚かであるかがわかるからだ。つまずきながら、何かを身に着けていくのさ。この世界に正しい居場所を見つけるのは誰にでもできることはない。
人には常にお伽噺が必要なのだ。リアリティなんて、いつだってつまらないものなのだから。
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文庫版再読。
ジャズに詳しく無いので内容はちんぷんかんぷん。まぁ、こういうものかと理解する。
ほぼ唯一分かるシェリルクロウの歌詞の解説は沁みるので、ほかの歌も知ってたら楽しいのだろうけど。
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なんでこんな歌詞なんだろうとつっこみたくなるほど、日本語詞がおもしろいのに、原曲を聞くとかっこいいしジンとくる。
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ファンが編集した企画本か評論みたいなものかと思って読んでいませんでした。ご本人の著書だと今ごろ気づいて読むことに。
もともと、気に入った英語の歌は必ず歌詞も確認する人間なので、こういう本はとても嬉しい。読んで、聴いて、またもう一度読んで、とすごく楽しかった。
続編出してほしい!
おかわりを所望したいです。
昔から思っていたけど、「歌詞」を書く、って、小説とか詩作とはまた違う、別の、かなり特殊な才能が必要だなぁ、と思う。
音なしで読むと平凡なのに、歌で聴くと急に鮮やかに生き生きしてくる歌詞がある。
例えば、今ぱっと思いつくままに書くと、サブちゃんの「与作」とか。
「与作は木を切る ヘイヘイホー」って歌詞だけ見るとなんてことないけど、これが曲として歌われると、この一節だけで、私の眼前に深い杉の森が鮮やかに広がって、その奥で木こりが木を切っている姿が遠くに見える、みたいな・・・
これは、いったい、どういう才能なんだろう、といつも思う。私にはまったくその手の才能がないことが自分で分かるだけに。
もちろん曲の力もあるんだろうけど。
英語の場合、1音で1単語(というより、1シラブルが1音?)だから、一つの歌に日本語よりはるかに多くの単語が入れられるので、物語としておもしろくてドラマ性のある歌が日本語の歌よりもずっと多い気がします。まるで映画を1本見たみたいな、誰かの人生がまるごと見えてくるような歌まである。
この本の中だと、「Patches」とか、「State Trooper」とか、「Bang Bang」とかが映画的。映像が目に浮かんで、長い時間の経過さえも見える。
村上春樹さんの訳そのものは、いいなぁと思うのと、あまり好みじゃないものと半々くらいでした。でも、解説は全部おもしろかった。
個人的に一番好きだと思ったのは「Miss Otis Regrets」。
おもしろすぎる。歌詞を読むだけでもヘンテコで十分おかしいんだけど、歌として聴くと、村上春樹さんが書かれていたように、「Madame」のバカ丁寧さがやたらおかしくて笑ってしまう。まるでお笑いのコントみたい。
「Imitation Of Life」「Moonlight Drive」も印象的だった。どちらも、歌詞だけ読んだときはそれほどピンとこなかったのに、歌として聴いたら、言葉が急に生き生きとしてビックリ。
それぞれの歌についての解説を読みながら、「村上春樹さんがなんだか若々しい」と思ったけど、初出は2007年で、思ったより古い作品じゃないので、あれ?と思った。最新の「騎士団長」がすごく年取った印象だったからかな?
(追記)この感想を書いた直後に月刊「文藝春秋」6月号で、村上春樹さんの新作「猫を棄てるー父親について語るときに僕の語ること」を読んだ。
感動してしまった。
とにかく文章が円熟していて、昔から相変わらずの気持ちよさにさらにプラスして年輪が美しい形でにじみ出ていて、なんというか、読む、ということそのものに幸せを感じながら読んだ。「村上ソングス」を読んで、文章が若いなぁ、と思っていた直後だっただけに(これはこれでいいんだけど)、新作の円熟みにほれぼれした。
村上春樹さんは、いつも「小説」を書くことにプライオリティを置いておられるように感じるけれど、私はやっぱり、こういうノンフィクションとかエッセイとかをもっともっといっぱい、小説をさしおいても書いてほしい!と思ってしまう。