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「環境が人を創る」というが、逆に「人が環境を創る」ということを証明している実話。日本人の自分には想像も出来ない環境で生きる人の悲しみと逞しさ。その環境のせいにするのではなく、諦めずに工夫して継続していくことの凄さ。様々なことを考えさせられた。自分の悩みや不満など砂粒ほどのこともないと思え前向きにさせてくれた本だった。
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恵まれた日本とはあまりにかけ離れた環境にあるアフリカのマラウイ。その苛酷な歴史を知り、そんな状況でも向学心を持って風車を独力で創り上げた少年から、刺激を受ける。風車の製作には、「風車を手に入れることは単に電力を得るというだけでなく、自由を得ることでもある。(過酷な生活環境を変えられる)」という動機があったわけで、そういったみんなを幸福にしたいという思いもあると、人間は強いのだろう。
環境保全の観点から、自然エネルギーの利用は注目される。しかし、原発事故による電力不足では少しリアリティを持って感じられたけど、そもそもそれは確実に人の暮らしを豊かにしてくれるものなんだよな。
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実は自分で選書して図書館に入れた本ですが、こんなに面白いとは思わなかった!知的刺激に満ちている。人生を切り開く喜びに満ちている。困難な状況を自分たちで打開したい、という強い意思に感動する。学生諸君、読みたまえ~(上から目線ですんません)。図書館が大学生に提供できる一番の資源、それはやっぱり本を読むことによって得られる知的好奇心と向学心だと確信します。この本の解説者、池上彰さんも図書館について触れています。
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今年読んだ本の中で間違いなく一番お勧めの本だ。
この本は、南アフリカはマラウイに生まれた男の子が、貧しくて明日の食い扶持もままならない中、また学校に通うこともできない中、たった一人NPOの図書館に通いながら風力発電を作り上げた話だ。
自分で学ぶ(学習)、学習を手助けする(教育)とは何か、その原点がこの本に集約されているような気がした。この本は、いや、ウィリアム・クワンバは、世界中の人々に夢と希望、勇気・・・そして興奮を与えてくれた。
この本に出会えたこと、彼の存在を知ることができたことを心から感謝したい。
(書評全文はこちら↓)
http://ryosuke-katsumata.blogspot.com/2011/12/blog-post_17.html
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南部アフリカのマラウイに生まれ、貧困に苦しみながらも、独学で風力発電を作った少年の話。本気で努力すれば、人はなんだってやり遂げることができる、ということを感じさせてくれる一冊。本書の後半に「トライして、やり遂げました」という著者の言葉が出てくるが、トライの重みが違う!また、途上国の生活もリアルに描写されているので、そういうテーマに興味がある方にもおすすめ。
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風車を作っていく過程は 物作りが好きな人なら凄く楽しめると思います。分からない私でも いろんな物を 知恵で組み合わせていくのには わくわくしました。
風力発電の事だけでなく 著者の生活が 身につまされた。
過去の話ではなく 同じ現代に生きているのに 自然に直面して生きる彼らのたくましさと、やりきれなさを感じた。
自分たち日本人にはそれが見えにくくなっているけれど 同じはずなのに。
先進国とか 豊か ということが 凄く浅ましく思えてしまいました。
いろんな事を思い起こさせた内容の濃い本でした。
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魔術の支配する村で
父さんの思い出
ぼくの相棒、カンバ
科学に目覚める
マラウイを襲った飢饉
食べものがないクリスマス
中学校に行けなくなる
待ちに待った収穫
図書室で出会った一冊の本
発電機づくりに取りかかる
電気を起こす風
トラブルと改良
迷信と戦う
教育がチャンスを与える
トライして、やり遂げる
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少し、読むのが大変だったけど、
図書館が、本が人生をこうも豊かにするのかと
貧困や餓死が問題の国への支援で
教育は後回しにされるけど、
ある程度インフラが整ったら、
教育も並行して行われないと、
文化的なことは生まれてこないんじゃないかと思った
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なんでこの本が小学校とかの教科書じゃないんだろう。
この本を読めば勉強に絶望しつつある子供の少なくとも何人かは、自分のおかれた場所が恵まれてるということと、ものを知って役立てるよろこびを知って、わくわくして、何か前向きになり、何かをしだすかもしれない。
飢えはおそろしい。人災がからむとなおさら。
その中でも“生活”をして、蓄積されてできて使っているものたちからその仕組みを取り出して“生活”に使えないかと思って実践することが、すごい。
ガラクタが宝の山に見える目と知識をつけられたことが、この人の賢さだと思う。
それから何かをすること、これが大事。
あと良い友人がいて、困ったときに助けてくれたりする。
こういう恩は一生忘れない。
人は目の前の生活で扱扱としがちがけど、その中でも希望を見ることはできる
余談で、日本人はかなりのレベルの勉強の本まで翻訳されているから英語で勉強しなくても知識を得ることができる(だから英語が余計下手)という話を思い出した
でも一番すごいのは人かもね
人だから余計そう思うw
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まず、アフリカの小国マラウイのカムクワンバ少年の生い立ちが面白い。携帯電話なども存在する一方で魔術がいまだに存在する世界。不作のせいで餓死の危険が迫る日々。停電はしょっちゅうとはいえ、ほとんどの家庭に電気は通っておらず、学費が支払えず中学校に通えなくなった彼は、貧困のサイクルを抜け出すためには確実に収穫できる農業環境と、それによって得られる安定した生活基盤が必要であることを痛感する。そして一冊の本との出会い。無から生み出す想像力。すごいなと思う。
日本でも貧困による教育格差が目立ってきている。機会が与えられないままに埋もれたままになった力があるとしたら、それこそ国家の損失であると思う。
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佐々木のおすすめです。
斉藤先生の授業で紹介された「風をつかまえた少年」です。
TEDのスピーチだけではわからなかった彼の背景や思いが丁寧につづられています。そうか,その思いがあるからあのTEDのスピーチが感動を呼ぶのだな,ということがよくわかります。
池上彰さんの後書きも面白い。
なんせ,読んでいるとわくわくします。「事実は小説より奇なり」を地でいく物語。
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アフリカの少年が一人で風力発電を作った話。
私は名前も知らなかった「マラウイ」という国の少年。
毎年の収穫によって食を維持し、飢饉が起これば餓死の危険にさらされる生活の中、中学校も行けず、図書館の数冊の本だけで、廃品置き場のものを再利用して風力発電を作り上げた少年の姿には感動を覚えた。
何でもまわりにあり、勉強するにしても本だけでなくインターネットなどでも自由に情報を手に入れることができるのにもかかわらず、まともに勉強もできていない自分と比較してはずかしくなってしまう。
本屋にやまのようにある自己啓発本より数倍も自分をやる気にさせてくれる。
「トライして、やり遂げました」はずっと心に残ることばになるであろう。
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読み始めはいつ題名のことに繋がるのか、全くわからなかった。
読書の大切さが伝わる1冊。
子供にもすすめたい。
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マラウイで14歳の時に風車を作った少年。トウモロコシ農家で育ったが、半年間通常の食料が食べられないような冷害による飢饉に見舞われ、学校にも行けない。何とか自力で勉強しようとして図書室に通う。そこで見つけた「エネルギーの利用」という本から彼が試行錯誤して風力発電装置を廃品から自力で作るまで。
本の半分くらいまでは生い立ちと飢饉のひどい状況が語られるが、後半の試行錯誤の軌跡は感動的だった。
最後にはTEDに出席したり、新聞やラジオなどのマスコミに登場したりと世に出るのだが、それでも魔術を法律で取り締まるべきだと述べていたり、未開発な知性がそのままで面白い。
物理的な難しい話はほぼ出てこないので、大丈夫。直流(電池みたいに一定に電気が流れ続ける)と交流(ダイナモみたいにパルスで電気が流れる)の違いを知らなかったので、勉強になった。
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図書館で。
こういうのを読むと物が無いってのは反対に創意工夫に富んだ応用が考えだせる良いチャンスなんだなぁって思います。まあとはいえガジェットとか材料はそれはそれ、必要なんだと思うけど。
アフリカの主食もコーンなのか。なんとなくトウモロコシって南米原産ってイメージがあったんですがアフリカにもあったのかな。トウモロコシ、すごい。
トウモロコシの主食を食べないと食事を食べた気がしないってのは日本人がコメを食べないとダメってのと似てるのかな。ちょっと面白い。そして飢饉は恐ろしい。日本なんて自給率がめっちゃ低いから本当に怖いよなぁと読みながら思いました。