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「人間のあらゆる悲惨は、結局、部屋でひとり静かに
座っていることができないことから生じるのです」
これは、ブレーズ•パスカル(1623~1662)の言葉です。
ヨガがこのパルカルの言う「部屋でひとり静かに座っていること」を
目的として生まれたものであるならば、とてもシンプルなこの行為は
私たち人間に共通する深い知性を呼び起こす入り口となることでしょう。
私には、つい数年前まで、人には言えない
個人的な悲しみがありました。
物思いがついた頃から、あぐらをかくことができなかったのです。
物思いがついた頃からでしたから、あぐらがかけないからと言って
落ち込んだり、自暴自棄になることはありませんでしたが、
それは私が子どもだったからです。
自分が精神的にも身体的にも大人になることを意識し始めたある日、
思い通りにならない足を初めて意識するようになりました。
なぜ、こんなに固いのだろう?
何がこの足をブロックさせているのだろう?
本当なら、こんな風に曲がっても良いはずなのに。
このように、自分の身体とのコミュニケーションはスタートしました。
それ以来、身体とのコミュニケーションの虜になっています。
おかげさまで、あぐらをはじめ、これまで出来なかったポーズが
色々とできるようになりました。
身体が思うように動くのは、心で思うことが現実に叶えられていくのと同じで
私は自由なんだ!ということを享受することができます。
また、面白いのは、自分にも当てはまることは
みんなにも当てはまるという事実の発見です。
みんなで自分が体験したことを共有し、共感する喜びも得られます。
そんな中、出会うべくしてこの本に出会いました。
まさにヨガの大辞典です。
一つ一つのアーサナについて、やり方から注意点、効果が
明確な写真とともに添えられています。
まるで目の前に、先生がいてくれるようです。
だから、とても安心して新しいアーサナに臨めます。
毎日が新しい発見の連続です。