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人材育成トレーナー 鈴木・J貴博氏による、今の時代に求められるビジネススキルに関する一冊。事業そのものが水平分業型に移行している昨今、他社を動かすスキルこそビジネスマンに必要であるという主張は、実に慧眼である。
優れた書籍は、その目次を見ただけで凄さがわかると言われる。本書もそんな一冊でもあり、目次そのものが、明快なプレゼンテーションになっている。そして、11人のインタビューによって繰り広げられるケーススタディーは、それぞれがプロジェクトXのようでもある。
◆本書の目次
第1章
OLD 自分の部下を人事考課している
↓
NEW 他社の社員を人事考課している
第2章
OLD 自部署の事業計画書を策定している
↓
NEW 他社の事業計画書を仮想している
第3章
OLD 部下や他部署への説明能力に優れる
↓
NEW 才能の高い人への説明能力に優れる
第4章
OLD 事業ビジョンを真摯に語る
↓
NEW ビジョンをエンタメで語る
第5章
OLD 恐怖で部下を動かす
↓
NEW 畏怖で部下を動かす
第6章
OLD 調整の数をこなす
↓
NEW 交渉の数をこなす
第7章
OLD 限りある資源を適正に配分する
↓
NEW 足りない資源をそこらじゅうから持ってくる
本書に登場するニュータイプスは、”社外を、社内のように動かす”というところに共通点がある。ただし、”社内を、社外のように動かす”という、逆の視点で見ても特長があるのではないかと思った。すなわち、ニュータイプスは社内の文化に染まることなく、客観的な視点で自社を見ることができる。そしてその視点は、転職経験、社外での業務以外の活動など、人工的なキャリア形成によって培われているところが多い。
成功事例だけ並べられたものを読んでいくと、「現実は、こう上手くはいかないんだよな」などとこぼしたくもなるが、ニュータイプスとて現実に折り合いをつけたり、社内で異端児扱いされたり、さまざまな苦労はあったはずである。それでも、あきらめずに目標を追いかけ、数少ないチャンスを確実にモノしてきたからこそ、大きな成果をあげられたのだろう。その道を切り開いてきたのは、まさに”執念深さ”の一言にほかならない。
ニュータイプの根幹にあるものは、決して”新しさ”だけではないのである。
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本書においては、10のケース、7の考え方を紹介している。彼らに共通するのは執念深さであるのだとその終わりに述べられている。また、ここに登場する誰もが、相手の立場、よりマクロな視点で物事にあたり取り組んでいることも共通していることなのではないかと思えた。とりわけ興味深かったのは、物事の基準を低いほうではなく、高いほうに合わせるというコンサルならではのものであり、これまで過ごしてきたものとは一味違った新鮮さを感じることができた。とはいえ、まだまだ古いものも新しいものも並立する社会にあって、全部が全部まかり通るわけでもないようには思う。ただ、そうであっても、いいものが悪いものを駆逐していくように、変化に適応できないものは徐々に廃れていくことだろう。それは、この先も確かな事実としてあるのである。
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タイトルに引きがあったので手に取ってみたところ、元上司の上司だった人が書いたもののようだ。
正直、「他社を動かし〜」といった切り口はやや強引な気もしなくは無かったが(強引にでも特徴づけないと、手に取ってもらえませんからね)、読み物として単純に面白かった。
特に『ALWAYS 三丁目の夕日』エグゼクティブプロデューサー 阿部秀司氏のところは、かなり前のめりにさせられた。核心に迫る話をうまく話を引き出すところは、さすが一流の現役コンサルタントである。
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グリーの藤本さん、ヤマトのプロデューサーの人などすごい人達の紹介。純粋にすげーというとこ、普通の人にも一部参考にできるスキルの紹介もあり。
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p242
新しいビジネスを始める上での必須のスキルの一つだと思うのですが、とにかく人と逢う事。それも沢山の人数に逢う。いろんな人に理由をつけて会いに行く。会ったらたち話でも構わないので、事業プランのウリになるところを説明する。それで重要人物の気を引く事ができたらその日の内に、別の重要人物を紹介してもらう。
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他社を動かすには?
→原理原則から畏怖が生まれる
畏怖は持っていてかつまとってこそ他社を動かせる
他社を動かして大きな仕事を成し遂げるには、執着心が重要